地理模式図 - エネルギー方向レイアウト アルゴリズムのプロパティ
[レイアウト タスク] ドロップダウン リストで [地理模式図 - エネルギー方向] スケマティック レイアウト アルゴリズムを選択した場合、[スケマティック エディタ] ツールバーで [レイアウト アルゴリズム プロパティ] ボタン をクリックすると、関連付けられたプロパティを示す次のようなダイアログ ボックスが表示されます。
各パラメータ値は、ArcGIS Schematics によって指定されたデフォルト値か、またはアクティブなダイアグラムに関連するスケマティック ダイアグラム テンプレートに対して、[スケマティック データセット エディタ] の [レイアウト タスク] タブでそのテンプレートのデフォルトとして個別に設定された値です。
処理の反復回数パラメータ
[処理の反復回数] パラメータでは、最終的な結果を表示するまでにエネルギー方向アルゴリズムの処理を何回繰り返すかを指定します。
同じダイアグラムで [処理の反復回数] パラメータに異なる値を指定した場合の結果を次の図に示します。
- 図 1.1 は初期状態のスケマティック ダイアグラムを示しています。
- 図 1.2 は、エネルギー方向アルゴリズムの反復回数を 10 回に指定して実行した後のダイアグラムを示しています([処理の反復回数] = 10)。
- 図 1.3 は、20 回反復した後の結果を示しています。
[処理の反復回数] パラメータの値を 5 に設定してエネルギー方向レイアウト アルゴリズムを実行したときの結果は、[処理の反復回数] パラメータの値を 1 に設定してエネルギー方向アルゴリズムを 5 回実行したときの結果とは異なります。
反発係数パラメータ
[反発係数] パラメータを使用すると、接近しているスケマティック ノードの間隔を簡単に広げることができます。反発係数の値を大きくするほど、ほぼ重なり合っているスケマティック ノードの間隔が広くなります。アクティブなダイアグラムに関連付けられているダイアグラム テンプレートで別の値が指定されている場合を除き、[反発係数] の値はデフォルトで 1 になります。
次の図はこの係数の影響を示しています。
- 図 2.1 は初期状態のスケマティック ダイアグラムを示しています。
- 図 2.2 は、[処理の反復回数] を 20、[反発係数] を 1 に設定してエネルギー方向アルゴリズムを実行した場合の結果を示しています。
- 図 2.3 は、[処理の反復回数] を 20、[反発係数] を 2 に設定してエネルギー方向アルゴリズムを実行した場合の結果を示しています。
初期状態のダイアグラムでほぼ重なり合っているスケマティック ノード(赤色の円で表示)の間隔は、図 2.2 よりも、図 2.3 のほうが広くなっています。
自由度オプション
[自由度] オプションでは、アルゴリズムの各反復中にスケマティック ノードが移動する範囲を制限できます。[低] オプションでは、この範囲は非常に狭くなります。[高] オプションでは、この範囲は広くなります。[中] オプションはその中間です。
- 図 3.1 は初期状態のスケマティック ダイアグラムを示しています。
- 図 3.2 は、[処理の反復回数] を 20、[自由度] を [低] に設定してエネルギー方向アルゴリズムを実行した場合の結果を示しています。
- 図 3.3 は、[処理の反復回数] を 20、[自由度] を [中] に設定してエネルギー方向アルゴリズムを実行した場合の結果を示しています。
- 図 3.4 は、[処理の反復回数] を 20、自由度を [高] に設定した場合の結果を示しています。
デフォルトに戻すボタン
[デフォルトに戻す] ボタンをクリックすると、すべてのエネルギー方向パラメータがデフォルト値にリセットされます。復元される値は、ArcGIS Schematics によって指定されたデフォルト値か、またはアクティブなダイアグラムに関連するスケマティック ダイアグラム テンプレートに対して、[スケマティック データセット エディタ] の [レイアウト タスク] タブでそのテンプレートのデフォルトとして個別に設定された値です。