ADO または ADO 拡張接続データ ソースの構成

前提条件:

ADO(Microsoft Active Data Objects)接続タイプでは、OLE DB プロバイダを介してさまざまなソースのデータにアクセスし、操作できます。それらのタイプの主な利点は、使いやすさ、高速度、低いメモリ オーバーヘッド、および小さいディスク フットプリントです。

ADO 接続データ ソースと ADO 拡張接続データ ソースのどちらを使用するかは、データベースへの接続で選択したプロバイダによって決まります。このプロバイダがパラメータ付きクエリを解釈できない場合(たとえば、Esri ジオデータベース OLE DB プロバイダ)は、ADO 接続タイプを使用し、Schematics でこれらのパラメータを管理します。このプロバイダが、パラメータ付きクエリを解釈できる場合、ADO 拡張接続タイプを使用します。非拡張の ADO 接続よりも高速であるためです。どちらの場合も、Schematics によるクエリ定義とその管理は簡単です。ADO 非拡張ソースを使用するデータ ソースでも、ADO 拡張接続を使用するデータ ソースの場合と同じ方法で作業します。

スケマティック データセット エディタでは、ADO またはADO 拡張接続を使用して、使用するデータベースに接続するためのデータ ソースを作成できます。データ ソースを作成するには、「スケマティック データ ソースの作成」トピックで説明する手順を開始し、その手順 6 でデータ ソース タイプを指定するときに、ADO 接続または ADO 拡張接続を選択します。以下は、そのトピックの手順 7 で行う、特定の ADO または ADO 拡張接続データ ソースの構成に関する手順です。

新しいスケマティック データ ソースの [タイプ] として [ADO 接続] または [ADO 拡張接続] を選択すると、次のように [プロパティ] タブが表示されます。

どちらの場合も、次の手順を続行する必要があります。

手順:
  1. 目的のデータベースに接続する UDL ファイルが存在するかどうかによって、次のセクションで説明する手順を続ける必要があります。
    • 使用するデータベースを接続するための UDL ファイルを事前に作成してある場合は、次の操作を実行します。
    1. [UDL ファイル] フィールドの右にある [UDL ファイルを参照して接続文字列を取得] ボタンをクリックします。

      [ADO 拡張接続] または [ADO 接続] ダイアログ ボックスが開きます。

    2. 目的の UDL ファイルを参照して選択します。
    3. [開く] をクリックします。

      [ADO 接続] または [ADO 拡張接続] ダイアログ ボックスが閉じます。指定した UDL ファイルが [プロパティ] タブの [UDL ファイル] フィールドに自動的に表示され、その UDL ファイルで指定されているデータ リンク情報が [接続文字列] セクションに自動的に表示されます。

      既存の UDL ファイルを参照することで作成されたサンプル ADO 接続データ ソース

    • 使用するデータベースを接続するための UDL ファイルを事前に作成していない場合は、次の操作を実行します。
    1. [データ リンク プロパティ] ボタン [データ リンク プロパティ] ボタンをクリックし、接続パラメータを指定します。

      [データ リンク プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。

      [データ リンク プロパティ] ダイアログ ボックス

    2. データベースを接続するために使用する接続文字列を構築します。

      このダイアログ ボックスの詳細については、[ヘルプ] ボタンをクリックするか、Microsoft データ リンク ヘルプ システムをご参照ください。

    3. [OK] をクリックします。

      [データ リンク プロパティ] ダイアログ ボックスが閉じます。指定したデータ リンク プロパティが [接続文字列] セクションに自動的に表示されます。

      データ リンク プロパティを指定することで作成されたサンプル ADO 拡張接続データ ソース

ADO または ADO 拡張接続データ ソースの作成を完了するには、「スケマティック データ ソースの作成」トピックの手順 8 と 9 を実行する必要があります。


7/10/2012