スケマティック フィーチャクラスの継承について
スケマティック フィーチャクラスは、別のスケマティック フィーチャクラスを継承できます。このリレーションシップは、子のスケマティック フィーチャクラスの作成時に指定する必要があり、すでに存在している 2 つのスケマティック フィーチャクラス間に親子リレーションシップを構成することはできません。子のスケマティック フィーチャクラスは、その親のスケマティック フィーチャクラスとは異なるタイプを持つことはできません。たとえば、ノード スケマティック フィーチャクラスは、別のノード スケマティック フィーチャクラスのみ継承でき、リンク スケマティック フィーチャクラスは、別のリンク スケマティック フィーチャクラスのみ継承できます。
スケマティック フィーチャクラスを、別のスケマティック フィーチャクラスの子として作成すると、構成にかかる時間を節約できます。特に、カスタム クエリによって管理されるスケマティック フィーチャのスケマティック フィーチャクラスを作成する場合に効果的です。子のスケマティック フィーチャクラスを作成すると、これは親のスケマティック フィーチャクラスに対して構成されているパラメータ(たとえば、親に対して構成されているスケマティック属性、カスタム クエリ、識別子など)を自動的に継承します。
スケマティック データセットに作成されたスケマティック フィーチャクラスも、親のスケマティック フィーチャクラスとまったく同じ構造を持つようになります。したがって、親のスケマティック フィーチャクラスの新しい構成もすべて、その子のスケマティック フィーチャクラスに自動的に影響します。一方、子のスケマティック フィーチャクラスの構成を、親の構成から変えることもできます。たとえば、親から自動的に継承している属性、カスタム クエリ、および識別子は、子のスケマティック フィーチャクラス レベルで再構成できます。親には必要のない新しい属性を子のスケマティック フィーチャクラスに対して個別に構成することもできます。
ArcGIS Schematics 10 より前のバージョンでは、シンボルは、関連付けられたダイアグラム タイプに関係なく、エレメント タイプ レベルで構成されました。つまり、2 つの異なるダイアグラム タイプと関連付けられているエレメント タイプでは、その両方のタイプのダイアグラムで完全に同じ方法で表示されるスケマティック エレメントが実装されました。このため、子のエレメント タイプを作成すると、これは親に対して構成されたシンボルをデフォルトで自動的に継承しました。本バージョンでは、スケマティック エレメントがスケマティック フィーチャとして表示されるとき、デフォルトのレイヤ プロパティを指定することもできます。これによって同じスケマティック フィーチャクラスに基づくスケマティック フィーチャが、特定のダイアグラム テンプレートに基づくすべてのダイアグラムで常に同じように表示されるようになります。ただし、これらのデフォルト レイヤ プロパティは、スケマティック フィーチャクラス レベルではなく、ダイアグラム テンプレート レベルで構成されます。したがって、子のスケマティック フィーチャクラスを作成しても、それにデフォルト レイヤ プロパティは継承されません。