netCDF データをラスタ レイヤとして読み込む
注意:
[データの追加] ボタン を使用して netCDF ファイルを追加することはできません。
[マルチディメンション ツール] ツールボックスの [NetCDF ラスタ レイヤの作成(Make NetCDF Raster Layer)] ツールを使用して、netCDF 変数からラスタ レイヤを作成できます。ラスタ対応の他のツールに出力ラスタ レイヤを読み込み、データをさらに解析できます。出力レイヤを保存するには、ArcMap のコンテンツ ウィンドウでレイヤを右クリックし、[レイヤ ファイルとして保存] をクリックするか、[データ管理ツール] ツールボックスにある [レイヤ ファイルの保存(Save To Layer File)] ツールを使用します。
ラスタ レイヤは、複数のディメンションを持つ変数を使用して作成することができます。出力ラスタ レイヤ タイプは、netCDF 変数のタイプに基づいて、浮動小数点数または整数となります。次の例は、3 つのディメンションを持つ変数 rainfall を示しています。
netcdf annualrainfall { dimensions: latitude = 48 ; longitude = 115 ; time = UNLIMITED ; variables: float latitude (latitude) ; latitude:units = "degrees_north" ; float longitude (longitude) ; longitude:units = "degrees_east" ; int time(time) ; time:units = "days since 1895-01-01" ; time:time_step = "annual" ; time:calendar = "gregorian" ; float rainfall (time, latitude, longitude) ; rainfall:units = "mm yr-1" ; rainfall:_FillValue = -9999.f ; rainfall:missing_value = -9999.f ; }
手順:
- [検索ウィンドウ] ボタン またはタブをクリックします。
- [ツール] をクリックします。
- テキスト ボックスに「NetCDF ラスタ レイヤの作成」と入力し、[検索] をクリックします。
- 結果リストで [NetCDF ラスタ レイヤの作成(Make NetCDF Raster Layer)] をクリックして、このツールを開きます。
- [入力 netCDF ファイル] テキスト ボックスに名前を入力するか、[参照] ボタンをクリックして入力ファイルを選択します。
- [変数] のドロップダウン矢印をクリックし、リストから変数を選択します。
- [X ディメンション] のドロップダウン矢印をクリックし、リストからディメンションを選択します。または、デフォルト設定をそのまま使用します。
- [Y ディメンション] のドロップダウン矢印をクリックし、リストからディメンションを選択します。または、デフォルト設定をそのまま使用します。
- [出力 netCDF レイヤ] テキスト ボックスに名前を入力します。または、デフォルト設定をそのまま使用します。
- マルチバンド ラスタを作成する場合は、[バンド ディメンション] のドロップダウン矢印をクリックして、リストからディメンションを選択します。
- 多次元データのデフォルト以外のスライスを指定する場合は、[デフォルト値] のドロップダウン矢印をクリックして、リストからディメンションを選択します。選択したディメンションがテーブルに追加されます。追加したディメンションの横にある [値] ドロップダウン矢印をクリックし、値を選択します。この手順を繰り返して、他のディメンションの値を指定します。
-
[OK] をクリックします。
メモリ内にラスタ レイヤが作成されます。このレイヤは ArcCatalog ツリーには表示されませんが、レイヤをサポートするジオプロセシング ツールの入力として使用できます。ArcMap コンテンツ ウィンドウにラスタ レイヤが追加されます。
注意:
ArcMap に netCDF ファイルをドラッグ&ドロップすることもできます。ファイルに複数のディメンションを持つ変数が含まれている場合、最初の変数を使用してラスタ レイヤが作成され、表示されます。
関連項目
7/10/2012