ランベルト正角円錐図法

説明

中緯度帯に最適な図法の 1 つです。ランベルト正角円錐図法は、アルベルス正積円錐図法に似ていますが、面積よりも形状をより正確に表現します。State Plane Coordinate System では、東西方向に広がったすべてのゾーンで、この投影法を使用しています。

ランベルト正角円錐図法の説明図

投影法

2 本の標準緯線を基準とした通常の円錐図法で、割図法となっています。緯度の間隔は、標準緯線を超えると大きくなります。この図法は、極を 1 つのポイントとして表現する唯一の円錐図法です。1 本の標準緯線と 1 つの縮尺係数で定義することもできます。縮尺係数が 1.0 でない場合、その図法は実際には割図法となります。

接線

2 本の標準緯線を使用する場合、その 2 本の標準緯線。

1 本の標準緯線を使用し、縮尺係数が 1.0 の場合、その標準緯線。

1 本の標準緯線を使用し、縮尺係数が 1.0 未満の場合、その円錐体は 2 本の緯線に沿って回転楕円体を切断します。

直線となる経緯線

すべての子午線。

特性

形状

経緯線の交点は、すべて 90°です。小さい地域の形状は維持されます。

面積

標準緯線付近では、歪みは最小になります。面積の縮尺は、標準緯線間では小さくなり、外側では大きくなります。

方向

正角性により、全体的に局所的な角度は正確です。

距離

標準緯線上では、縮尺は正確です。縮尺は、標準緯線間では小さくなり、外側では大きくなります。

制限

中緯度帯で東西に広がる地域に最適です。緯度の範囲は、合計で 35°を超えないようにする必要があります。

用途と使用例

SPCS で、東西方向に広がるすべてのゾーンに使用されます。

State Plane Coordinate System に対応した USGS の 7.5 分単位の標準地形図。

1957 年以降に作成されたUSGSの地図に使用されており、多円錐図法から置き換えられました。

多円錐図法についての詳細

米国本土 ─ 標準緯線は 33°N と 45°N。

米国全体 ─ 標準緯線は 37°N と 65°N。

パラメータ

Desktop

  • False Easting
  • False Northing
  • Central Meridian
  • Standard Parallel 1
  • Standard Parallel 2
  • Scale factor
  • Latitude of origin: 原点の緯度
注意注意:

1 本の標準緯線を使用する場合、Standard Parallel 1 の値を Standard Parallel 2 と Latitude of Origin の各パラメータに使用します。

Workstation

  • 1st Standard Parallel
  • 2nd Standard Parallel
  • Central Meridian
  • Latitude of projection's origin
  • False Easting(meters)
  • False Northing(meters)

関連項目


7/10/2012