心射図法

説明

この方位図法は、透視点として地球の中心を使用します。軸の位置にかかわらず、すべての大円は直線となります。大円は最短距離の経路を示すため、ナビゲーションに適した投影法です。

心射図法の説明図

投影法

これは、地球の中心から見た平面の透視図法です。投影の軸は、どこでもかまいません。

接点

地球上の任意の単点。

極 ─ 北極または南極。

赤道 ─ 赤道上の任意の地点。

その他 ─ その他任意の地点。

直線となる経緯線

すべての経線と赤道です。

特性

形状

中心から離れるにつれて、歪みは大きくなります。中心点から 30°以内は中程度の歪みです。

面積

中心から離れるにつれて、歪みは大きくなります。中心点から 30°半径以内は中程度の歪みです。

方向

中心からであれば正確です。

距離

縮尺が正確なラインはありません。歪みの量は、中心から離れるにつれて増大します。

極に対する段階的な歪み

中心からの度数(°)

子午線の歪み(%)

緯線の歪み(%)

15.0

7.2

3.5

30.0

33.3

15.5

45.0

100.0

41.4

60.0

300.0

100.0

極に対する段階的な歪み

制限

この投影法は、透視点によって限定され、中心点から 90°以上離れたラインでは投影することができません。つまり、赤道では極を投影することができず、極では赤道を投影することはできません。

上記の表に示したように、30°の半径内で中程度の歪みです。中心から約 60°以上離れた箇所に対しては、この投影法を使用しないでください。

用途と使用例

すべての地域 ─ 航海や航空の経路ナビゲーション。

極法 ─ 極地域の経路図。

赤道 ─ アフリカや南米の熱帯地域の経路図。

パラメータ

Desktop

  • False Easting
  • False Northing
  • Longitude of Center
  • Latitude of Center
注意注意:

球面上でのみサポート

心射図法球体補正(Desktop version 9.3 以降)

  • False Easting
  • False Northing
  • Longitude of Center
  • Latitude of Center
  • Auxiliary Sphere Type
注意注意:

Auxiliary Sphere Type パラメータには、0(地理座標系の長半径または半径を使用)、1(短半径または半径を使用)、2(正積半径を計算して使用)、または 3(正積半径を使用し、測地緯度を正積緯度に変換)を指定できます。

Workstation

  • Radius of the sphere of reference
  • Longitude of center of projection
  • Latitude of center of projection
  • False Easting(meters)
  • False Northing(meters)
注意注意:

球面上でのみサポート

関連項目


7/10/2012