正距円錐図法

説明

この円錐図法は、1 本または 2 本の標準緯線を基準にしています。名称が示すとおり、円弧としてのすべての緯線は、子午線上に均等な間隔で配置されます。標準緯線が 1 本の場合でも 2 本の場合でもこのようになります。

正距円錐図法の説明図

投影法

円錐は、標準緯線が 1 本の場合は正接、標準緯線が 2 本の場合は正割となります。経緯線は、等間隔です。子午線間の間隔は等しく、緯度の線を示す同心円の各円弧間の間隔も等しくなります。極は、点ではなく円弧として表現されます。

1 本の標準緯線として極を指定した場合は、円錐は平面となり、投影結果は極正距方位図法と同じになります。

正距方位図法についての詳細

2 本の標準緯線を赤道の南北で対称に指定すると、投影結果は方眼図法と同じになります。この場合は、方眼図法を使用してください。標準緯線が赤道の場合は、方眼図法を使用します。

方眼図法についての詳細

接線

標準緯線の数によって異なります。

接図法(タイプ 1)─ 標準緯線として指定された 1 本の線。

割図法(タイプ 2)─ 第 1 および第 2 標準緯線として指定された 2 本の線。

直線となる経緯線

すべての子午線。

特性

形状

標準緯線上では、局所的な形状は正確です。任意の指定された緯線上では歪みは一定ですが、標準緯線から離れるにつれて歪みは大きくなります。

面積

任意の指定された緯線上では歪みは一定ですが、標準緯線から離れるにつれて歪みは大きくなります。

方向

標準緯線上では、局所的な方向は正確です。

距離

子午線と標準緯線上では正確です。任意の指定された緯線上では縮尺は一定ですが、緯線間では異なります。

制限

緯度の範囲は 30°に制限する必要があります。

用途と使用例

主に東西に広がる中緯度帯の地域図。

小さい国の地図帳では一般的です。

旧ソビエト連邦の全国図で使用されました。

パラメータ

Desktop

  • False Easting
  • False Northing
  • Central Meridian
  • Standard Parallel 1
  • Standard Parallel 2
  • Latitude of origin: 原点の緯度

Workstation

標準緯線の数として、1 または 2 を入力します。

タイプ 1

  • Latitude of the standard parallel(DMS)
  • Longitude of the Central Meridian(DMS)
  • Latitude of the origin(DMS)
  • False Easting(meters)
  • False Northing(meters)

タイプ 2

  • Latitude of the 1st standard parallel(DMS)
  • Latitude of the 2nd standard parallel(DMS)
  • Longitude of the Central Meridian(DMS)
  • Latitude of the origin(DMS)
  • False Easting(meters)
  • False Northing(meters)
注意注意:

球面上でのみサポート

関連項目


7/10/2012