演習 9:ジオデータベース管理者としてログインし、Osokopf ジオデータベースの圧縮、インデックス再構築、ジオデータベース縮小を実行
このトピックは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。
ジオデータベースを圧縮すると、バージョンによって参照されなくなったステートを削除し、差分テーブルの行をビジネス テーブルに移行することができます。編集内容を差分テーブルからビジネス テーブルにすべて移行すると、クエリ対象のテーブル数が 3 つから 1 つに減るので、その分だけデータセットのクエリにかかる時間を短縮できます。差分テーブル内のレコード数が多いほど、レコードを差分テーブルからビジネス テーブルに移行することの重要性が高くなります。
ジオデータベースの編集と圧縮はどちらも、インデックスを断片化してしまう可能性があります。そのため、インデックスの再構築は、大量の編集あるいはジオデータベースの圧縮が済んでから行う必要があります。
データベースのデータの追加あるいは削除によっても、若干の断片化が起きることがあります。このような例はごくまれですが、必要に応じてジオデータベースを縮小し、データベース内の未使用スペースを回収することにより、断片化をなくすこともできます。
この演習では、Osokopf ジオデータベース管理者(manager1)としてログインし、不要バージョンを削除し、ジオデータベースを圧縮し、インデックスを再構築します。最後に、ジオデータベースの縮小によってディスク上の空き領域が増えることを確認します。
ジオデータベース管理者として接続
コンピュータからいったんログアウトした後、manager1 ログインを使用してログインし直します。
- Windows タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[ログオフ] をクリックします。
- [Windows のログオフ] ダイアログ ボックスが開いた場合、[ログオフ] をクリックします。
- ログイン ダイアログ ボックスで、ユーザ名を manager1 に変更します。
- [パスワード] テキスト ボックスに「manager.1」と入力します。
- [ログオン先] ドロップダウン リストから、コンピュータ名(ローカル ユーザとして接続する場合)またはドメイン名を選択します。
railroadv1 バージョンの削除
すべての編集内容をリコンサイルして DEFAULT バージョンにポストし終えたので、railroadv1 バージョンはもう必要ありません。したがって、この不要バージョンは削除することができます。そうしておくと、ジオデータベースを完全に圧縮できるようになります。
- ArcMap を起動し、カタログ ウィンドウを開いて、カタログ ツリー内の [Database Servers] ノードを展開します。
- Osokopf ジオデータベースを右クリックし、[バージョン] をクリックします。
- railroadv1 バージョンを右クリックし、[削除] をクリックします。
- [バージョン マネージャ] ダイアログ ボックスを閉じます。
ジオデータベースの圧縮
Osokopf ジオデータベースを圧縮し、railroads フィーチャクラスに対して行われた編集内容をデルタ テーブルからビジネス テーブルに移動し、編集差分から不要なステートを削除します。
- Osokopf ジオデータベースを右クリックし、[管理] をポイントして、[データベース圧縮] をクリックします。
- 圧縮操作を実行してよいかどうかの確認を求められたら、[はい] をクリックします。
圧縮操作の正常終了の確認
圧縮操作が正常終了したかどうか、また前回ジオデータベース上で圧縮操作が実行された日付を確認するには、ジオデータベースのプロパティを調べます。
- Osokopf ジオデータベースを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [管理] タブをクリックします。
- [圧縮] セクションで、前回圧縮日/時刻およびステータスを調べ、その日/時が圧縮実行日時と一致しているかどうか、またステータスが正常終了かどうかを確認します。
- [OK] をクリックします。
インデックスの再構築
データの編集やジオデータベースの圧縮は、インデックスが断片化されたりデータベース統計情報が最新の状態でなくなったりする原因になります。編集が完了してジオデータベースを圧縮し終えたら、インデックスを再構築する必要があります。
[ジオデータベース管理] ダイアログ ボックスの [すべてのインデックスを再構築] オプションを有効にすると、データベース統計情報も更新されます。
- Osokopf ジオデータベースを右クリックし、[管理] をポイントし、[ジオデータベース管理] をクリックします。
- [すべてのインデックスを再構築] を選択します。
- [OK] をクリックします。
ジオデータベースの縮小
データをジオデータベースから削除したときやジオデータベースに追加したときに、データベース内のデータ ファイルが不連続の小さいフラグメントに分割されることがあります。大規模データベースでは、これが原因でクエリのパフォーマンスが低下することもあります。SQL Server Express データベースはサイズが小さいので大した問題にはなりませんが、SQL Server Express データベースを縮小すれば若干量の空き格納領域を増やすことができます。たとえば、ジオデータベースが最大サイズである 4GB に近づいていることに気付いた場合は、データベースを縮小して若干の空き格納領域を増やせる場合があります。ただし、ジオデータベースを縮小すると、データベース内のインデックス フラグメントが事実上増えることもあるので要注意が必要です。ジオデータベースを縮小してまもなくジオデータベースのサイズが縮小前よりも増えた場合は、縮小した領域が通常操作に必要な領域であるため、縮小操作を実行する必要はなかったということになります。
この例では、Osokopf ジオデータベースを縮小します。事前にジオデータベースの現在のサイズを確認しておいてください。
ジオデータベースのサイズの確認
- Osokopf ジオデータベースを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [管理] タブをクリックします。
- データベースのサイズは、[管理] タブの [一般] セクションに表示されます。
- [OK] をクリックして [ジオデータベース プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
ジオデータベースの縮小
これから、Osokopf ジオデータベースを縮小します。
- Osokopf ジオデータベースを右クリックし、[管理] をポイントし、[ジオデータベース管理] をクリックします。
- [ジオデータベースの縮小] をクリックします。
- [OK] をクリックします。
縮小操作後にデータベース内の空き領域が増えたかどうかを確認するために、もう一度サイズを調べます。「ジオデータベースのサイズの確認」の手順 1 ~ 4 に従ってください。