演習 5:バージョン非対応の編集を「読み取り/書き込み」ユーザとして実行
このトピックは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。
非管理者権限を持つユーザがデータの使用をどの程度許可されるかを確認するために、editor1 としてログインし、シェープファイルをフィーチャクラスとしてインポートし、ArcMap でフィーチャクラスを編集します。
editor1 としてのログイン
データベース サーバは現在の Windows ログインに基づいてユーザを認証するため、コンピュータをいったんログオフして、editor1 としてログインし直します。
- Windows タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[ログオフ] をクリックします。
- [Windows のログオフ] ダイアログ ボックスが開いた場合、[ログオフ] をクリックします。
- ログイン ダイアログ ボックスで、ユーザ名を editor1 に変更します。
- [パスワード] テキスト ボックスに、「editor.1」と入力します。
-
[ログオン先] ドロップダウン リストからコンピュータ名を選択して [OK] をクリックします。
editor1 としてコンピュータにログインしました。
- ArcMap を起動し、カタログ ウィンドウを開いて、カタログ ツリー内の [Database Servers] ノードを展開します。
- editor1 はカタログに ArcSDE データベース サーバをまだ追加していないため、ここで追加する必要があります。追加を行う手順については、「演習 1:カタログ ツリーにデータベース サーバを追加し、ジオデータベースを作成」をご参照ください。
editor1 としてデータをインポート
streets シェープファイルを Osokopf ジオデータベースにインポートします。
- カタログ ツリーで、データベース サーバをダブルクリックして接続します。
- Osokopf ジオデータベースを右クリックし、[インポート] をポイントして、[フィーチャクラス(シングル)] をクリックします。
- editor1 はチュートリアル データへのフォルダ接続をまだ作成していないので、[フォルダ接続] でチュートリアル データへのフォルダ接続を新規に作成しましょう。
- [入力フィーチャ] 用の「DatabaseServers」チュートリアル ディレクトリを参照します。
- osokopf_streets.shp を選択し、[追加] をクリックします。
- [出力フィーチャクラス] テキスト ボックスに、「streets」と入力します。
-
[OK] をクリックしてツールを実行します。
ArcMap の下部に、ツールの進捗状況が表示されます。フィーチャクラスのインポートが完了すると、画面の右下隅にポップアップが表示されます。ツールから出力されたメッセージをクリックして開くことができます。
この時点で、dbo が所有している 2 つのフィーチャ データセット(parks と boundaries)、および editor1 が所有しているスタンドアロン フィーチャクラス(streets)がジオデータベースに格納されています。
バージョン非対応のデータセットの編集
ここでは、schools フィーチャクラスを編集します。ここでは短時間で完了できる単純な変更を 1 つ行うだけなので、バージョン非対応の編集を使用します。バージョン非対応の編集を使用するとよいでしょう。
バージョン非対応の編集を行う場合、編集作業中はデータセットがロックされていて、変更内容は保存後直ちにデータベースに直接コミットされます。
編集セッションでのバージョン非対応編集の設定
最初に、バージョン非対応の編集を実行できるように ArcMap を設定する必要があります。
- カタログ ウィンドウで、Osokopf ジオデータベースを展開します。
- カタログ ウィンドウで park_areas フィーチャ データセットをクリックし、ArcMap コンテンツ ウィンドウにドラッグします。
- カタログ ツリーで、buildings ジオデータベースを展開します。
- schools フィーチャクラスをクリックし、ArcMap コンテンツ ウィンドウにドラッグします。
- [エディタ] ツールバーがまだ開いていない場合は追加します。この追加を行うには、メイン メニューの [カスタマイズ] をクリックし、[ツールバー] をポイントして、[エディタ] をクリックします。
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[エディタ] ツールバーの [エディタ] をクリックし、ドロップダウン リストの [オプション] をクリックします。
[編集オプション] ダイアログ ボックスが開きます。
- [バージョニング] タブをクリックします。
-
[データベースのバージョンを編集(元に戻す、やり直し操作を許可)] チェックボックスをオフにして、[OK] をクリックします。
このセッション用の編集タイプが設定され、バージョン非対応のデータセットの編集が可能になります。
編集の実行、および編集内容の保存
Wspolnoty および Sunray の北東角にある Olafville に、新しい学校を構築します。この学校は、Wspolnoty Park から通りを隔てた所にあります。
最初に、parks フィーチャ データセット内のフィーチャが選択できることを確認し、Wspolnoty Park を見つけます。
- コンテンツ ウィンドウで、[選択状態別にリスト] ボタンをクリックします。
- [選択可能] 見出しの下に、park_areas が表示されていることを確認します。表示されていない場合、park_areas レイヤの横にある [クリックして選択可能設定を切り替えます。] アイコンをクリックして、表示されるようにします。
- メイン メニューの [選択] をクリックし、[属性検索] をクリックします。
- [レイヤ] ドロップダウン メニューから、park_areas を選択します。
- park_name をダブルクリックし、SELECT ステートメントの WHERE 句に追加します。
- 等号(=)をクリックし、SELECT ステートメントに追加します。
- [個別値の取得] をクリックし、名前のリストを取得します。
-
値リストで [Wspolnoty Park] をダブルクリックし、SELECT ステートメントに追加します。
ヒント:
必要に応じて固有値リストをスクロールダウンして、[Wspolnoty Park] を見つけます。
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[OK] をクリックし、選択を行って、[属性検索] ダイアログ ボックスを閉じます。
マップ上の Wspolnoty Park がハイライト表示されるようになります。
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[エディタ] ツールバーの [エディタ] をクリックし、[編集の開始] をクリックして編集セッションを開始します。
[フィーチャ作成] ウィンドウには schools レイヤがリストされる前に、[編集の開始] ダイアログ ボックスが開き、編集するデータ ソースを選択します。
- データ ソースとして [schools] を選択し、[OK] をクリックします。
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[フィーチャ作成] ウィンドウに schools レイヤがリストされない場合は、[テンプレートの整理] ボタンをクリックします。
[フィーチャ テンプレートの整理] ダイアログ ボックスが開きます。
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[レイヤ] リストで [Schools] をクリックし、[新規テンプレート] をクリックします。
[新規テンプレート作成] ウィザードが開きます。
- [schools レイヤ] 用のチェックボックスがオンになっていることを確認したら、[完了] をクリックします。
- [フィーチャ テンプレートの整理] ダイアログ ボックスで [閉じる] をクリックします。
- 編集するレイヤのリストで、schools をクリックします。
- [作図ツール] ウィンドウで、[長方形] をクリックします。
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Wspolnoty Park から通りを隔てた領域に、長方形を描画します。
GIS にフィーチャを追加する場合は通常、もっと厳密に行います。ただし、ここではチュートリアルの目的に合わせて、4 つの道路が交差する部分の内側に収まるように、長方形を描画するだけです。
- ダブルクリックして長方形を完成させます。
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[エディタ] ツールバーの [属性] ボタンをクリックします。
新しい school 属性が開きます。
- [Name] 行に、「Wspolnoty」と入力します。
- [School type] の横にあるフィールドをクリックし、ドロップダウン リストから [Elementary (K-5)] 選択します。
- [エディタ] ツールバーの [エディタ] をクリックし、[編集の終了] をクリックします。
- プロンプトが表示されたら、[はい] をクリックして編集結果を保存します。
この演習では、ジオデータベースで読み取り/書き込み権限を持つユーザとしてログインし、フィーチャクラスをインポートして、バージョン非対応の編集セッションでフィーチャクラスを編集しました。