演習 7:ジオデータベース データのレイヤの作成
データの参照とシンボル表示を簡単に行うには、ジオデータベース データからレイヤを作成し、作成したレイヤを ArcMap で使用します。必要なレイヤの大部分はすでに作成されており、チュートリアル ディレクトリの Layers フォルダに格納されています。この演習では、Laterals および LateralsAnno フィーチャクラス用に新規レイヤを作成します。
Laterals レイヤの作成
- [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [ArcCatalog 10] の順にクリックして、ArcCatalog を起動します。
- 「BuildingGeodatabases」チュートリアル フォルダ内の Montgomery ジオデータベースに接続します。
-
Water フィーチャ データセット内の Laterals フィーチャクラスを右クリックし、[レイヤ作成] をクリックします。
[レイヤ ファイルとして保存] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスで、レイヤ ファイルの名前と場所を指定します。
- チュートリアル ディレクトリの下の「Layers」フォルダの場所を指定して、新しいレイヤの名前として「給水管」を入力します。
-
[保存] をクリックします。
新しいレイヤが作成されます。
-
カタログ ツリーで「Layers」フォルダを開き、給水管レイヤを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。
- [シンボル] タブをクリックします。
-
給水栓給水管の横にある色付きのラインをダブルクリックします。
[シンボル選択] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [色] トップダウン矢印をクリックし、カラー パレットで紫色のパッチをクリックして、ラインを紫色にします。
- [幅] テキスト ボックスに「1.5」を入力して、ライン幅を増分します。
- [OK] をクリックします。
- 消火栓給水管に対して手順 8 ~ 10 を繰り返して、シンボルを幅 1.5 の赤い線にします。
- 一般給水管に対して手順 8 ~ 10 を繰り返して、シンボルを幅 1.5 の紺青色の線にします。
- [OK] をクリックして [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
レイヤのプロパティを変更して、シンボルを追加しましょう。
[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスを使用すると、表示縮尺や透過表示など、レイヤのさまざまな外観を変更できます。ここでは、レイヤのシンボルを変更します。
デフォルトでは、サブタイプ フィールドに基づいた個別値の分類がレイヤのシンボル表示に使用されます。これは必要な設定ですが、各サブタイプのシンボルを変更する必要はありません。
このダイアログ ボックスで、給水管のシンボル プロパティを設定しましょう。
給水管レイヤが完成しました。
これで、給水管のアノテーション レイヤを作成できるようになりました。
Lateral Diameter レイヤの作成
- Water フィーチャ データセット内の LateralsAnno フィーチャクラスを右クリックし、[レイヤ作成] をクリックします。
- 「Layers」フォルダの場所を指定して、新しいレイヤの名前として「配水管の直径のアノテーション」を入力します。
- [保存] をクリックします。
新しいアノテーション レイヤが作成されます。このレイヤはアノテーション フィーチャクラスを指すため、シンボルはアノテーションのプロパティです。このため、レイヤで設定する必要はありません。
レイヤの表示縮尺範囲の設定
アノテーション フィーチャは判読できる縮尺で利用するのが最も効果的ですが、こうした縮尺の範囲は狭く限定されています。このため、アノテーション フィーチャクラスが描画される最大縮尺と最小縮尺を設定しておくと便利です。この表示縮尺範囲は、アノテーション フィーチャクラスのプロパティにしたり、アノテーション フィーチャクラスを指すレイヤのプロパティとして設定できます。大規模なアノテーション フィーチャクラスがあるマルチユーザ環境では、前者の方法が最適です。サーバに対して必要以上にアノテーション フィーチャが要求されないようにする効果があります。
この演習では、このフィーチャクラスのユーザは通常アノテーション フィーチャクラスを直接追加せずに、ここで作成されたレイヤを追加することを想定しています。
-
カタログ ツリーで、配水管の直径のアノテーション.lyr を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。
- [一般] タブをクリックします。
- [縮尺に応じて表示を制御] ボタンをクリックし、[より拡大時に表示] テキスト ボックスに「2500」を入力します。
- [OK] をクリックします。
アノテーション フィーチャクラスの縮尺範囲を設定するには、ArcCatalog でアノテーション フィーチャクラスを右クリックして [プロパティ] をクリックし、[アノテーション クラス] タブをクリックします。縮尺範囲は、アノテーション フィーチャクラスのアノテーション クラスごとに個別に設定できます。[表示縮尺範囲] ボタンをクリックし、最小表示縮尺と最大表示縮尺を設定します。
これで、カバレッジおよび INFO データをジオデータベースに正しくインポートし、サブタイプ、ルール、ジオメトリック ネットワーク、およびフィーチャリンク アノテーションを作成しました。
今度は、トポロジを作成しましょう。「演習 8:トポロジの作成」をご参照ください。