フィーチャ セット スキーマおよびレコード セット スキーマの設定

フィーチャ セット スキーマは、対話形式で入力するフィーチャの属性とジオメトリ タイプ（ポイント、ライン、ポリゴンのいずれか）を定義します。スキーマで新しいフィーチャの表示に使用するシンボルも定義できます。

レコード セット スキーマは、対話形式で入力するレコードの属性を定義します。

注意:

フィーチャ セットまたはレコード セットにスキーマが指定されていない場合は、フィーチャまたはレコードの対話形式の入力を利用できません。データを入力する前に入力されるフィーチャまたはレコードのジオメトリ タイプと属性が識別されている必要があるため、スキーマの設定が必要です。

フィーチャ セットまたはレコード セットのスキーマにコード値属性ドメインを表す属性が含まれる場合は、コード値がフィーチャ セットのコントロールにドロップダウン リストとして表示されます。

フィーチャ セット スキーマおよびレコード セット スキーマのソース

フィーチャ セット スキーマは、フィーチャクラス、フィーチャクラスを参照するレイヤ ファイル（*.lyr）、または ArcMap のコンテンツ ウィンドウにあるレイヤから継承できます。フィーチャ セットのジオメトリは、スキーマを提供するフィーチャクラスのジオメトリと同じです。フィーチャ セットの属性フィールドは、フィーチャクラスの属性テーブルにある属性フィールドと同じです。レイヤ ファイルまたは ArcMap のコンテンツ ウィンドウにあるレイヤをフィーチャ セット スキーマとして使用する場合、フィーチャ セットのシンボルはレイヤ ファイルまたはレイヤのシンボルと同じになります。

レコード セット スキーマは、テーブル、フィーチャクラス（フィーチャクラスはジオメトリも含んでいるテーブルの一種）、または ArcMap のコンテンツ ウィンドウにあるテーブルから継承できます。レコード セットの属性フィールドと属性ドメインは、スキーマを提供するテーブルの属性フィールドおよび属性ドメインと同じになります。

フィーチャ セット スキーマおよびレコード セット スキーマの設定

手順:

1. ModelBuilder で、フィーチャ セット変数またはレコード セット変数を右クリックして [プロパティ] を選択します。
2. [データ タイプ] タブをクリックします。
3. [インポートするスキーマとシンボル] フィールドで、スキーマのソースとして使用するデータセットのパスを入力するか参照し、[OK] をクリックします。

フィーチャ セット スキーマおよびレコード セット スキーマの変更

注意:

スキーマをフィーチャ セットまたはレコード セットに適用すると、スキーマが読み取られて、モデル変数とともに保存されます。ソース スキーマを変更する場合（たとえば、シンボルの変更、フィールドの追加、またはコード値ドメインの変更）、スキーマをフィーチャ セット変数またはレコード セット変数に再適用して、これらの変更をもう一度モデル変数とともに保存できるようにする必要があります。

手順:

1. ModelBuilder で、フィーチャ セット変数またはレコード セット変数を右クリックして [プロパティ] を選択します。
2. [データ タイプ] タブをクリックします。
3. [インポートするスキーマとシンボル] フィールドで、スキーマのソースとして使用するデータセットのパスを入力するか参照し、[OK] をクリックします。
スキーマが読み取られてフィーチャ セットまたはレコード セットのモデル変数とともに保存されるため、モデル変数に適用したスキーマのソース データセットは削除することができます。

フィーチャ セットおよびレコード セットの属性

ヒント:

フィーチャ セットまたはレコード セットのコントロールが煩雑になったり混乱が生じるのを避けるために、スキーマをモデル変数にインポートする前に、ソース スキーマ データセットから不要なフィールドを削除します。

OBJECTID や Shape_Length などの一部のフィールドは、内部管理されている特別なフィールドで、表示は可能ですが編集することはできません。これらの編集できないフィールドは、フィーチャ セットまたはレコードセットの属性として表示されません。

属性ドメインは、属性フィールドで有効な値または使用できる値を制限するルールです。スキーマのソース データセットの属性フィールドにコード値属性ドメインが含まれている場合は、これらのコード値がその属性のフィールド値として、フィーチャ セットまたはレコード セット コントロールのドロップダウン リストに表示されます。

スキーマと既存のデータセット

フィーチャ セットとレコード セットのコントロールでは、既存のデータセットも使用できます。この場合は、[フィーチャを使用] または [レコードを使用] オプションを使用します。既存のデータセットを使用する場合、データセットにスキーマ属性があるかどうかが確認されます。データセットにスキーマ属性のいずれかが存在しない場合は、警告が表示されます。

注意:

エラーではなく警告であるため、ツールを実行することは可能です。モデル ツールが、データセットにあるスキーマのフィールドに依存している場合は、モデルの実行が失敗します。

スキーマを変更するツール

フィーチャ セットとレコード セットのスキーマは変更できません。フィールドを追加または削除してスキーマを変更するツールは、フィーチャ セットまたはレコード セットを入力として使用できません。これらのツールのいずれかで、フィーチャ セットまたはレコード セットから対話形式で入力したフィーチャまたはレコードを使用するには、[フィーチャのコピー（Copy Features）] または [行のコピー（Copy Rows）] ツールを使用して、フィーチャまたはレコードを新しいフィーチャクラスまたはテーブルにコピーしてから、スキーマを変更するツールへの入力として新しいデータセットを使用します。