ジオプロセシング ツールで作成されるテンポラリ ファイル
一部のジオプロセシング ツールでは、処理中にシステム テンポラリ ファイルが作成されます。これらのテンポラリ ファイルの先頭には常に xx が付加されます。xx ファイルが作成される場所に書き込み権限が必要となります。この場所は、システム変数を使用して管理できます。
注意:
大容量データの処理中は、多数の xx ファイルが作成されることがあり、また、それぞれのファイル サイズが非常に大きい(最大 2 GB)ことがあります。ジオプロセシング ツールの通常動作時は、作成されるすべての xx ファイルが削除されますが、ツールが異常終了した場合(停電、タスク マネージャ、システム リソースの不足による場合など)は、ファイルが削除されずに残ることがあります。そのため、ファイルの作成先で削除されずに残された xx ファイルがあるかどうか定期的に確認して、それらのファイルを削除する必要があります。xx ファイルの削除は、ファイルが ArcGIS プロセスで使用中ではないことを確認してから行ってください。
xx ファイルの作成は以下の場所の順序で試行されます。
- システム環境変数 ARCTMPDIR(この変数を追加する必要がある)
- システムの Temp(TEMP、TMP、ユーザ プロファイル)
- 現在の作業ディレクトリ(CWD)
最初に xx ファイルの作成が可能な場所が使用されます。何らかの理由で、ジオプロセシング ツールが上記のどの場所にも書き込みを行うことができない場合は、エラーが生成されてそのツールが失敗します。上記の場所の 1 つを、ジオプロセシング ツールが書き込み可能にしておく必要があります。
処理中に xx テンポラリ ファイルを作成するツールのリストを次に示します。
- バッファ(Buffer)
- クリップ(Clip)
- イレース(Erase)
- アイデンティティ(Identity)
- インターセクト(Intersect)
- シンメトリカル ディファレンス(Symmetrical Difference)
- ユニオン(Union)
- アップデート(Update)
- スプリット(Split)
- フィーチャクラス → カバレッジ(Feature Class To Coverage)
- ディゾルブ(Dissolve)
- フィーチャ → ライン(Feature To Line)
- フィーチャ → ポリゴン(Feature To Polygon)
- インテグレート(Integrate)
- トポロジ整合チェック(Validate Topology)
7/10/2012