ダイレクト コネクション ドライバとは
ダイレクト コネクション ドライバはライブラリとして構築され、クライアント アプリケーションと共にインストールされてそのプロセス空間で実行されます。このドライバにより、ArcSDE サービスのかわりにデータベース接続の手法を用いて、クライアント アプリケーションから ArcSDE ジオデータベースに接続することができます。
ダイレクト コネクション ドライバは、ArcSDE サービスと同じソフトウェア コードから構築されています。その違いはダイレクト コネクション ドライバがクライアント上のライブラリとして動作するのに対して、ArcSDE サービスはサーバ マシン上で動作する実行可能なプログラムとして構築されている点です。
ダイレクト コネクション ドライバは ArcSDE サービスと同じソフトウェア コードから構築されているので、データベースのコンフィグレーションは、ArcSDE サービスで使用するデータベースをセットアップする場合と同じにする必要があります。同じ管理者ユーザとジオデータベース リポジトリがダイレクト コネクションの構成には必要です。さらに、DBMS(Database Management System)の中には、接続するクライアント コンピュータにデータベース クライアントが必要なものもあります。ArcSDE への接続が要求される前に使用者(または管理者)がこれらをセットアップしておく必要があります。
製品の各リリースには、そのリリースに合ったダイレクト コネクション ドライバが ArcGIS(総合パッケージ)、ArcIMS、ArcInfo Workstation にインストールされています。たとえば、ArcGIS 9.2 をインストールした場合、ArcSDE 9.2 ジオデータベースに接続できるダイレクト コネクション ドライバが自動的に用意されます。
ArcGIS 9.3 以降では、クライアント アプリケーションから以前の ArcSDE ジオデータベースにダイレクト コネクションを行うことができます。そのためには、以前のリリースのドライバを個別にインストールする必要があります。これらのドライバはクライアントのインストール メディアで提供されています。
ArcGIS 10 のクライアントから、サポートされている以前の ArcSDE ジオデータベースに接続する場合、後方互換のダイレクト コネクション ドライバが自動的にインストールされます。