PostgreSQL に格納されたジオデータベースの移行に関する他の方法
個々の PostgreSQL データベースは、pg_dump コマンドを使用して移行できます。あるいは、PostgreSQL インスタンスのデータベースすべてとユーザおよび権限を移行するには pg_dumpall コマンドを使用します。
pg_dump コマンドは、データベース定義(スキーマ)とデータ、またはデータベース スキーマのみを SQL(Structured Query Language)スクリプトまたはアーカイブ ファイルに抽出することができます。アーカイブ ファイルに抽出する場合は、pg_restore コマンドを使用して別の PostgreSQL インスタンス上にデータベースを再構築できます。SQL スクリプトに抽出する場合は、新しいサーバで SQL スクリプトを実行してデータベースを再構築します。pg_dumpall コマンドの場合は SQL スクリプトへの抽出だけで、SQL スクリプトを実行した別の PostgreSQL インスタンスへ復元します。
以下に、pg_dump または pg_dumpall を使用して PostgreSQL データベースを移行する際のガイドラインを示します。
- ユーザ定義データで OID(オブジェクト ID)を使用する場合は、必ず-o オプションを指定して OID をダンプに追加します。
- 表領域は再作成する必要があります。
- TAR アーカイブに出力する場合、個々のテーブルのテキスト バージョンは 8GB 以下でなければなりません。
- データベースの再構築後には、ANALYZE を実行してデータベース統計を更新します。
- pg_dumpall はデータベースごとに PostgreSQL サーバに再接続するので、その都度パスワードを求められます(パスワード認証を使用している場合)。
- pg_dump または pg_dumpall を正常に実行するには、スーパーユーザとして接続します。
pg_dump、pg_dumpall、および pg_restore の詳細な使用方法については、「PostgreSQL のマニュアル」をご参照ください。
7/10/2012