ArcGIS、ArcSDE、および PostgreSQL のデータ タイプの比較
データベースにテーブルを作成する、またはテーブルに列を追加すると、それらの列は特定のデータ タイプとして作成されます。データ タイプとは、有効な値、データで実行できる操作、およびその列のデータがデータベースに格納される方法を識別するための分類のことを指します。
あるデータ タイプのデータを別のデータ タイプの列にインポートする際には、ArcSDE のデータ タイプと同等の DBMS(Database Management System)のデータ タイプを理解する必要があります。それがデータの内容に影響を与える可能性があるためです。また、ArcGIS でデータセットを新規作成する際には、ArcGIS と DBMS 間における同等のデータ タイプを理解しておくと効果的です。
ArcGIS でフィーチャクラスまたはテーブルを作成する際には、11 の有効なデータ タイプをフィールドに割り当てることができます。一方で、ArcGIS 以外でしか作成できないデータ タイプも存在します。
ArcSDE データ タイプ |
PostgreSQL データ タイプ |
ArcGIS データタイプ |
注意 |
---|---|---|---|
SE_STRING_TYPE |
VARCHAR |
TEXT |
|
SE_INT16_TYPE (SE_SMALLINT_TYPE) |
SMALLINT |
SHORT INTEGER |
|
SE_INT32_TYPE (SE_INTEGER_TYPE) |
INTEGER |
LONG INTEGER |
|
SE_INT64_TYPE |
BIGINT |
na |
このデータ タイプの列を作成するには、サーバ コンフィグレーション パラメータ INT64TYPES が TRUE である必要があります。 |
SE_FLOAT32_TYPE (SE_FLOAT_TYPE) |
REAL |
na |
|
SE_FLOAT64_TYPE (SE_DOUBLE_TYPE) |
NUMERIC(n,m) |
na |
|
SE_DATE_TYPE |
TIMESTAMP WITHOUT ZONE |
DATE |
|
SE_UUID_TYPE |
VARCHAR(38) |
GUID |
|
SE_BLOB_TYPE |
BYTEA |
BLOB |
|
SE_SHAPE_TYPE |
ST_GEOMETRY or GEOMETRY * |
GEOMETRY |
PostgreSQL データ タイプは、レイヤの作成時に使用されるコンフィグレーション キーワードに依存します。ST_GEOMETRY または PG_GEOMETRY(PostGIS geometry) |
SE_XML_TYPE |
SDE_XML or XML |
na |
XML 列は ArcGIS Desktop では提供されません。 |
SE_RASTER_TYPE |
BYTEA or ST_RASTER |
RASTER |
PostgreSQL データ タイプは、DBTUNE テーブルに指定されたラスタ格納設定タイプに依存します。 ST_Raster をデータベース内に別に設定する必要があります。詳細については、「PostgreSQL での ST_Raster タイプのインストール」をご参照ください。 |
SE_STRING_TYPE |
INTEGER |
OBJECTID |
|
NUMERIC(38,8) |
FLOAT |
||
NUMERIC(38,8) |
DOUBLE |
*ST_Geometry およびジオメトリはスーパークラスです。ArcGIS Desktop でフィーチャクラスを作成する場合、ST_Geometry として作成されるポイント フィーチャクラスは ST_Point サブタイプを格納に使用し、PostGIS ジオメトリとして作成されるポイント フィーチャクラスは Point サブタイプを格納に使用します。ArcGIS Desktop で作成される他のすべてのタイプのフィーチャクラスには、スーパークラスが使用されます。SQL を使用して空間列を作成する場合には、実際に作成されるデータ サブタイプは、指定するサブタイプのタイプに依存します。