PostgreSQL の ArcSDE 管理アカウント

ArcSDE 管理者ユーザ アカウントは以下の管理を担当します。

ArcSDE 管理者は、ArcSDE ジオデータベースのシステム ファイル、ディレクトリ、およびテーブルをすべて所有します。このため、ジオデータベースを作成する前に ArcSDE 管理者アカウントを作成する必要があります。データベース管理者(DBA)は ArcSDE 管理者を作成し、その管理者に必要な権限を割り当てます。Windows では、この作業をポスト インストール ウィザードで行うことができます。UNIX と Linux では手動で行いますが、その方法は使用しているオペレーティング システムと DBMS(Database Management System)によって異なります。

PostgreSQL に格納されたジオデータベースの管理者ユーザの名前は SDE です。

ArcSDE 管理者ユーザは DBA と同じでないことに注意してください。環境の状況によっては、ArcSDE 管理者に DBA レベルの権限が必要な場合もありますが、この権限がなくても ArcSDE ジオデータベースの日々の運用を行うことはできます。

ArcSDE 管理者ユーザとスキーマ

ArcSDE 管理者とそのスキーマは、ArcSDE システム テーブルの管理と格納にのみ使用することが推奨されます。フィーチャクラスやラスタ データセットなどの ArcSDE データ オブジェクトの格納には、別のユーザ スキーマを作成する必要があります。これらのオブジェクトを ArcSDE 管理者のスキーマに格納すると、ArcSDE 管理者の格納領域が使い果たされて、ArcSDE サービスがクラッシュする可能性があります。ArcSDE 管理者の格納領域にシステム テーブルのみを格納する方法に従うと、ArcSDE の管理が容易になります。

PostgreSQL では、ユーザ名と同じ名前のスキーマがユーザに自動的に与えられるわけではありません。一方で、ArcSDE で PostgreSQL を使用するには、ユーザ名とデフォルトのスキーマ名を一致させる必要があります。これは、ArcSDE 管理者ユーザと非管理者ユーザのどちらの場合にも当てはまります。

関連項目


7/10/2012