Oracle へのダイレクト コネクションの設定
クライアント コンピュータから Oracle データベースへのダイレクト コネクションを作成するためには、クライアント コンピュータに Oracle クライアント アプリケーションをインストールして、設定する必要があります。
インストールする Oracle クライアント アプリケーションのリリースが、接続先のデータベースのリリースと互換性があることを確認してください。
ArcGIS Desktop や ArcGIS Server などの ArcGIS クライアントは、32 ビット アプリケーションです。空間データベース接続を行っている場合、Oracle データベースへ接続するには、32 ビットの Oracle クライアントを使用する必要があります。これは、ArcGIS クライアント アプリケーションを 64 ビット オペレーティング システム(OS)のコンピュータにインストールし、データベースとサーバ OS が 64 ビットである場合も該当します。また、Solaris 上の Oracle で使用できる 32 ビット ドライバが存在しないため、Solaris 上の ArcGIS Server から ArcSDE for Oracle へのダイレクト コネクションを確立することはできません。
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Oracle のドキュメントに記載された指示に従い、Oracle のツールを使用して次の操作を行います。
- クライアント コンピュータに Oracle Net をインストールします。
- Oracle DBMS に接続できるように、tnsnames.ora ファイルにエントリを追加します。
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Oracle Net が正しくインストールされたことを確認するため、クライアント コンピュータのコマンド ラインで以下のコマンドを入力します。
sqlplus <user name>/<password>@<Oracle Net service name>
<user name> は有効な Oracle ユーザ名、<password> はそのユーザのパスワード、<Oracle Net service name> は接続先の Oracle データベースのサービス名です。
ヒント:Oracle Net サービス名は、通常はグローバル データベース名ですが、それ以外の場合もあります。
- クライアント コンピュータごとに、ORAHOME や Path などのシステム環境変数を設定する必要があります。必要な場合は、システム環境変数を設定する方法を Windows または UNIX の管理者に問い合わせてください。
- ArcGIS Desktop から空間データベース接続を追加して、接続をテストします。手順については、「ArcGIS Desktop から Oracle のジオデータベースへのダイレクト コネクションの作成」のトピックをご参照ください。
コマンドの実行時に SQL プロンプトが表示されれば、Oracle Net クライアントは動作しており、次の手順に進む準備は完了です。SQL プロンプトが表示されない場合は、Oracle のドキュメントでトラブルシューティング情報をご参照ください。