ArcSDE サービスの統計情報の表示
ArcSDE サービスのトラブルシューティングを行う際には、サービスの統計情報または現在のユーザ接続すべての情報を表示する必要があります。
サービスに関する統計情報を表示するには、まず最初に PROCESS_INFORMATION テーブル内に統計情報が格納されるよう ArcSDE ジオデータベースを設定する必要があります。これは SERVER_CONFIG テーブル内の PROCSTATS パラメータの値を変更することで実行できます。SERVER_CONFIG テーブル内のパラメータの変更に関する詳細は、sdeconfig コマンドをご参照ください。PROCSTATS パラメータの詳細については、「giomgr.defs ファイルと SERVER_CONFIG システム テーブル」をご参照ください。
注意:
PROCESS_INFORMATION テーブルに統計情報を書き込むのは、パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。このため、トラブルシューティングの目的で統計情報が必要な場合のみ PROCSTATS パラメータを変更してください。
トラブルシューティングを行うタスクまたはセッションの統計情報が PROCESS_INFORMATION テーブルに格納されるようになると、sdemon -o info コマンドを stats オプションと一緒に使用して PROCESS_INFORMATION に格納されている統計情報を表示することができます。sdemon コマンドに stats オプションを指定した場合の出力には、以下の情報が含まれています。
- S-ID - SDE セッション ID
- OPS - クライアント/サーバ操作の数
- READS - ディスクから読み込まれたフィーチャ/識別子の数
- WRITES - ディスクに書き込まれたフィーチャの数
- BUFFERS - クライアント タスクに送信されたバッファの合計数
- PARTIAL - クライアントに送信されたフィーチャのうち、バッファ サイズよりも大きいものの数
- F/BUF - バッファあたりのフィーチャ/識別子の平均数
- BUF AVG - バッファの平均サイズ(バイト単位)
- TOT Kbytes - クライアントに送信されたデータの合計サイズ(KB 単位)
sdemon コマンドの構文については、『ArcSDE コマンド リファレンス』をご参照ください。
手順:
- ArcSDE 管理コマンドにアクセスできるコンピュータで、MS-DOS(Windows)またはシェル(UNIX または Linux)のコマンド プロンプトを開きます。
-
sdeconfig 管理コマンドを alter 操作と一緒に使用して、PROCSTATS 初期化変数に 0 よりも大きな値を設定します。
sdeconfig –o alter –v PROCSTATS=4 –i 46691
- ArcSDE サービスを使用してジオデータベースに接続し、統計情報を収集したいタスクを実行します。
-
コマンド プロンプトで sdemon -o info -I stats コマンドを使用して、統計情報を表示します。
sdemon –o info –I stats –s myserver –i 46691 S-ID OPS READS WRITES BUFFERS PARTIAL F/BUF BUF AVG TOT Kbytes 12566 111 1278 0 12 0 106 6K 80K
7/10/2012