同期とジオメトリック ネットワーク

このトピックは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。

ジオメトリック ネットワークの同期では、データ変更を相対レプリカに転送し、ネットワークの変更箇所の接続性を再構築する必要があります。ネットワークにおいて変更の同期による影響がおよばない部分は再構築されません。

レプリカを作成すると、レプリカのフィルタの外側に、データ整合性を維持するためのジャンクションが追加されます。これらのジャンクションが移動された場合、同期の際に、相対レプリカの元の場所に新しいジャンクションが自動的に追加されます。これらのジャンクションが削除された場合も、同期の際に、相対レプリカの元の場所に新しいジャンクションが自動的に追加されます。このようにして、接続性が維持されます。

次に、ジオメトリック ネットワークが同期される方法を示す例を紹介します。

例 1

この例では、ジャンクション j1 が子レプリカで移動しています。エッジ e1 が複製された際に、有効な接続性を維持するためにジャンクション j1 は複製されましたが、移動により子レプリカでは他の 2 つのエッジ(e2、e3)とは接続しなくなります。ジャンクション j1 が移動により、これらのエッジはジャンクション j1 と接続されなくなるため、子レプリカのデータが親レプリカと同期する際に親レプリカにおいてもネットワーク接続性が切断されます。

変更内容が同期された後、ネットワークの変更箇所の接続性が再構築されます。この結果、レプリケーション前のエッジ e2 と e3 間の正しいネットワーク接続性を維持するために、新規ジャンクション j9 が自動的に作成されます。

ジオメトリック ネットワークの同期

例 2

次の例では、ネットワーク内のエッジとジャンクションのコレクションが複製されています。子レプリカで、複数のシンプル エッジを接続していたコンプレックス エッジが削除されます。その後、データが親レプリカと同期されます。この場合、親レプリカにおいても接続性は切断されますが、切断される接続性は、親レプリカでエッジが削除された場合と同じ接続性になります。

子レプリカでの変更によって親レプリカのネットワーク接続が切断された場合、ユーザまたはデータ管理者が必要に応じて修正を行う必要があります。

ジオメトリック ネットワークの同期の例

7/10/2012