レプリケーションおよびジオデータベース リリース

このトピックは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。

ArcGIS の以前のバージョンで構築されたジオデータベースは、ArcGIS の新機能の一部をサポートしません。このため、組織にさまざまなリリース バージョンのジオデータベースが混在している場合は、レプリカの作成時に次の点について確認する必要があります。

すべてのレプリケーション タイプで、子レプリカ ジオデータベースのバージョンは親レプリカ ジオデータベースと同じかそれ以降でなければなりません。例を次に示します。

子レプリカの方が新しいバージョンのジオデータベースにホストされている場合(たとえば、子レプリカは 10 ジオデータベースにホストされているが、親レプリカは 9.3 ジオデータベースにホストされている場合)、親レプリカのジオデータベースでサポートされていない機能を使用するデータの追加や編集を子レプリカに対して行うことはできません。

これらのルールには例外が 1 つあります。親レプリカのデータが ArcGIS 9.2 以上のジオデータベースに高精度で格納されている場合、子レプリカに低精度の ArcGIS 9.2 以上のジオデータベースを使用してチェックアウト レプリカを作成することはできません。

注意注意:
親レプリカのジオデータベースをアップグレードする場合は、子レプリカのジオデータベースもアップグレードしてから同期させる必要があります。たとえば、親レプリカと子レプリカの両方に ArcGIS 9.2 のジオデータベースを使用するチェックアウト レプリカを作成するとします。親レプリカのジオデータベースを ArcGIS 9.3 にアップグレードする場合は、子レプリカのジオデータベースもアップグレードしてから同期させる必要があります。同期にデルタ ファイルを使用する場合は、子レプリカのジオデータベースをアップグレードしてから、デルタ ファイルを再度エクスポートする必要があります。

双方向レプリカと一方向レプリカの追加要件

双方向レプリカと一方向レプリカは ArcGIS 9.2 で導入されたもので、親レプリカと子レプリカの両方に ArcGIS 9.2 以上のジオデータベースが必要です。

ArcGIS 9.3 または ArcGIS 9.2 SP5 以上を使用している場合は、レプリカを作成するジオデータベースのバージョンが 9.2 以上である限り一方向および双方向のレプリカを作成することができます。

ファイル ジオデータベースとパーソナル ジオデータベースへの一方向レプリケーションは、ArcGIS 9.3 で導入されたものです。したがって、子レプリカは ArcGIS 9.3 以降のジオデータベースでホストする必要があります。親ジオデータベースは 9.2、9.3、10 のどのバージョンでもかまいません。

ArcGIS 9.2 SP4 以前を使用している場合は、9.2 のジオデータベースに対してのみ双方向および一方向のレプリカを作成することができます。


7/10/2012