ピラミッド(環境設定)

ピラミッドの環境設定を反映するツールは、ピラミッドが有効なラスタのみを処理します。ERDAS IMAGINE ファイルのピラミッドでは、設定可能なオプションが限定されます。

ピラミッドとは、データセットの低解像度の表現であり、パフォーマンスを改善するために使用されます。ピラミッドは、表示に必要な特定の解像度でのみデータを取得することで、ラスタ データの表示速度を高めることができます。ピラミッドは、元のデータをリサンプリングして作成します。リサンプリング手法は、ピラミッドを構築するデータのリサンプリング方法をサーバに指示します。

使用に関する注意

ダイアログの構文

スクリプトの構文

arcpy.env.pyramid = "pyramid_option {levels} {interpolation_type} {pyramid_compression} (skip_first)"

パラメータ

説明

pyramid_option(必須)

ピラミッドを構築するかどうかを指定します。

  • PYRAMIDS - 選択したレベルのピラミッドを構築します。レベルが -1 の場合は、すべてのピラミッド レベルが構築されます。
  • NONE - ピラミッドを構築しません。これがデフォルトです。

levels(オプション)

構築する低解像度データセット レイヤの数を指定します。デフォルト値の -1 では、完全なピラミッドの構築がサーバに指示され、そのレベルはサーバで計算されます。値を 0 にすると、ピラミッド レベルなしになります。

interpolation_type(オプション)

使用されるリサンプリング手法:

  • NEAREST - 最近隣内挿法。リサンプリング時に最も近いセルの値を使用して、出力セルに値を割り当てます。これがデフォルトです。
  • BILINEAR - 共一次内挿法。4 つの最近隣入力セルの中心の重み付けされた距離に基づいてセルの新しい値を決定します。
  • CUBIC - 三次たたみ込み内挿法。16 の最近隣入力セルの中心を通る滑らかなカーブの適合に基づいて、セルの新しい値を算出します。

pyramid_compression(オプション)

ラスタ ピラミッドを構築するときに使用する圧縮タイプ:

  • DEFAULT - ウェーブレット圧縮を使用してソース データを圧縮すると、JPEG 圧縮タイプでピラミッドが構築されます。それ以外の場合は、LZ77 が使用されます。これがデフォルトの圧縮方法です。
  • LZ77 - LZ77 圧縮タイプがピラミッドの構築に使用されます。LZ77 はすべてのデータ タイプに使用できます。
  • JPEG - JPEG 圧縮アルゴリズムがピラミッドの構築に使用されます。JPEG 圧縮仕様に準拠したデータだけが、この圧縮タイプを使用できます。
  • NONE - ピラミッドを構築するときに、圧縮を行いません。

pyramid の構文
import arcpy

# Set the pyramid environment to build all pyramids levels with 
#   cubic convolution resampling, LZ77 compression.
arcpy.env.pyramid = "PYRAMIDS -1 CUBIC LZ77"		

関連項目


7/10/2012