座標表記の変換(Convert Coordinate Notation) (データの管理)
サマリ
ポイントの座標フィールドを含むテーブルをポイント フィーチャクラスへ変換します。入力テーブルの座標フィールドは GARS、UTM、MGRS などの各種表記法の形式になります。出力のポイント フィーチャクラスにも、選択した座標表記でポイントの座標フィールドが格納されます。
使用法
入力座標フィールドは、次のいずれかの表記法の形式になります。ポイント出力フィーチャクラスにも、次のいずれかの表記で座標フィールドが保持されます。
- 度(10 進)(DD)
- 度分(10 進)(DDM)
- 度分秒(DMS)
- GARS(Global Area Reference System)
- GEOREF(World Geographic ReferenceSystem)
- ユニバーサル横メルカトル(UTM)
- USNG(United States National Grid)
- MGRS(Military Grid Reference System)
-
度(10 進)(DD)座標は 2 つの文字列であり、DDD.dddd の形式でなければなりません。
度分(10 進)(DDM)座標は 2 つの文字列であり、DDD MM.mmmm の形式でなければなりません。
度分秒(DMS)座標は単一の文字列であり、DD MM SS.ssss DDD MM SS.ssss の形式でなければなりません。最初に緯度、次に経度が、スペースで区切られて示されます。
GARS、GEOREF、UTM、USNG、および MGRS は単一文字列の座標形式です。これは、1 つのフィールドだけに座標が格納されることを意味しています。これらの形式のいずれかから変換する場合は、X フィールドのみが使用されます。
出力ポイント フィーチャクラスのフィールド名は、出力される座標表記の名前に一致します。たとえば、MGRS 座標は、MGRS という名前のフィールドに格納されます。このフィールド名が存在する場合は、新規に連番フィールドが追加されます(MGRS1、MGRS2、MGRS3 など)。
フィールドは入力テーブルから出力フィーチャクラスにコピーされません。フィールドを入力テーブルから出力フィーチャクラスにコピーするには、[フィールド結合(Join Field)] ツールを使用できます。
[XY イベント レイヤの作成(Make XY Event Layer)] ツールを使用すると、XY 座標フィールドを含むテーブルからフィーチャクラスを作成できます。
[XY 座標の追加(Add XY Coordinates)] ツールを使用すると、点の属性テーブルに POINT_X フィールドおよび POINT_Y フィールドを追加できます。これらの両フィールドには、点の座標が格納されます。これらの両フィールドは、さらに、このツールの [X フィールド] パラメータおよび [Y フィールド] パラメータにも使用できます。
構文
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_table |
変換する座標フィールドを含むテーブル | Table View |
out_featureclass |
ポイントの出力フィーチャクラス。属性テーブルには、変換後の座標のフィールドが含まれます。 | Feature Class |
x_field |
入力テーブル内の X 座標フィールドの名前。DD と DDM の場合、これは経度のフィールドになります。DMS、GARS、GEOREF、UTM、USNG、および MGRS の場合、これらの表記法は単一文字列座標タイプであるため、これは、1 つしかないそのフィールドになります。 | Field |
y_field |
入力テーブル内の Y 座標フィールドの名前。DD と DDM の場合、これは緯度のフィールドになります。このパラメータは DMS、GARS、GEOREF、UTM、USNG、および MGRS では無効になります。 | Field |
input_coordinate_format |
入力フィールドの座標形式。デフォルト値は DD です。
| String |
output_coordinate_format |
出力ポイント フィーチャクラスの出力座標の形式。デフォルト値は DD です。
| String |
id_field (オプション) |
入力テーブルの ID フィールド。出力フィーチャを入力テーブルに結合するために使用される場合があります。 | Field |
spatial_reference (オプション) |
入力座標の空間参照。デフォルトは GCS_WGS_1984 です。 | Spatial Reference |
コードのサンプル
1 つの入力フィールドによる基本の ConvertCoordinateNotation(座標表記の変換)の使用例。
#Imports import arcpy #Locals in_tab = r"c:\workspace\inmed.gdb\loc_mgrs" out_pts = r"c:\workspace\inmed.gdb\loc_final" #Convert Coordinate Notation with MGRS as input field. arcpy.ConvertCoordinateNotation_management(in_tab,out_pts,"m10d","#","MGRS","DD")
2 つの入力フィールドによる基本の ConvertCoordinateNotation(座標表記の変換)の使用例。
#Imports import arcpy #Locals in_tab = r"c:\workspace\mtf.gdb\rit_up_DD" out_pts = r"c:\workspace\mtf.gdb\ritLOC" #Convert Coordinate Notation with DD as input fields. arcpy.ConvertCoordinateNotation_management(in_tab,out_pts,"LON","LAT","DD","GARS")