空間参照の更新(Upgrade Spatial Reference) (データの管理)

サマリ

低精度の空間参照を高精度にアップグレードします。

このツールにおける入力は、低精度の空間参照を持ち、現在のバージョンのパーソナルまたは ArcSDE ジオデータベースに格納されている、スタンドアロン フィーチャクラス、フィーチャ データセット、またはラスタ カタログです。高精度空間参照グリッドの原点と精度は、既存の低精度グリッドで「メッシュ」されます。元の低精度空間参照グリッドの各点に対応する形で、新しい高精度空間参照グリッド内にも点が存在します。座標値はアップグレードの影響を受けません。

Upgrade Spatial Reference graphic
Upgrade Spatial Reference graphic

使用法

構文

UpgradeSpatialReference_management (input_dataset, {xy_resolution}, {z_resolution}, {m_resolution})
パラメータ説明データ タイプ
input_dataset

空間参照の精度をアップグレードする、入力データセット。有効な入力は、低精度の空間参照を持ち、9.2 または現在のバージョンのパーソナルまたは ArcSDE ジオデータベースに格納されている、フィーチャクラス、フィーチャ データセット、またはラスタ カタログです。

Feature Class; Feature Dataset; Raster Catalog
xy_resolution
(オプション)

アップグレードの一部として、データセットの XY 解像度がこの値に変更されます。最大値は、データセットの現在の XY 解像度と同じです。

Double
z_resolution
(オプション)

アップグレードの一部として、データセットの XY 解像度がこの値に変更されます。最大値は、データセットの現在の Z 解像度と同じです。デフォルトでは、解像度は 4 倍に改善されます。

Double
m_resolution
(オプション)

アップグレードの一部として、データセットの M 解像度がこの値に変更されます。最大値は、データセットの現在の M 解像度と同じです。デフォルトでは、解像度は 4 倍に改善されます。

Double

コードのサンプル

Upgrade Spatial Reference(空間参照の更新)の例(Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、UpgradeSpatialReference(空間参照の更新)関数をイミディエイト モードで使用する方法を、例を挙げて示したものです。

import arcpy
from arcpy import env
env.workspace = "C:/data/data.gdb"
arcpy.UpgradeSpatialReference_management("Euro_WGS", "0.0000000625", "0.0000025", "0.0000025")
Upgrade Spatial Reference(空間参照の更新)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン スクリプトは、UpgradeSpatialReference(空間参照の更新)関数を Python スクリプティングに適用する単純な例を示しています。

# Name: upgradeSR_Example.py
# Description: upgrade two datasets' spatial references
# Author: ESRI

#Import the system modules
import arcpy

# Set the local parameters
inDataset = "Database Connections/Connection to birch.sde/database.transportFDS"
xyRes = "1.56250000145519E-08"
zRes = "0.0000025"
mRes = "0.0000025"
 
# Upgrade and specify explicit resolutions
arcpy.UpgradeSpatialReference_management(inDataset, xyRes, zRes, mRes)
 
# Upgrade and let the 3 resolution parameters default
inDataset = "Database Connections/Connection to birch.sde/database.environmentFDS"
arcpy.UpgradeSpatialReference_management(inDataset, "", "", "")

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません

関連項目

ライセンス情報

ArcView: はい
ArcEditor: はい
ArcInfo: はい

7/10/2012