アップデート（Update）の仕組み

このトピックは、ArcInfo にのみ適用されます。

[アップデート（Update）] は 2 つのフィーチャのセットをオーバーレイすることで新たなカバレッジを生成します。アップデート カバレッジのフィーチャによって、更新の範囲が定義されます。[アップデート（Update）] は切り取りと貼り付けの操作で更新範囲を使用します。アップデート カバレッジ フィーチャは、入力カバレッジの重なっているエリアを置き換えます。結果は出力カバレッジに保存されます。

入力カバレッジとアップデート カバレッジは両方ともポリゴン トポロジを含んでいる必要があります。出力カバレッジに対してトポロジは再構築されます。属性が更新されます。ポリゴン フィーチャクラスのアイテムは、各ポリゴンの古い内部番号を使用してマージされます。

次の図は、[アップデート（Update）] で実行される切り取りと貼り付けの機能の例を示しています。出力カバレッジのポリゴン フィーチャクラスの属性値が更新されます。ポリゴンのユーザ ID は入力カバレッジおよびアップデート カバレッジ間で一意になります。これにより、[アップデート（Update）] 実行後のフィーチャ属性の追跡が簡単になります。

[イレース（Erase）] と [アップデート（Update）] は、更新範囲と重なる入力カバレッジ フィーチャが更新されるのではなく削除される点を除いて似ています。[イレース（Erase）] はアークおよびポイント フィーチャにも使用できます。

[アップデート（Update）] は [KEEP_BORDER] オプションを設定した場合のみ、出力カバレッジのリージョン サブクラスを維持します。リージョン サブクラスの更新方法は、入力カバレッジとアップデート カバレッジのリージョン サブクラスの両方のリージョンの範囲によって異なります。次の図は、[アップデート（Update）] によってリージョン サブクラスがどのように維持されるかを示しています。

アップデート カバレッジはリージョン サブクラス Forest を保持していません。このため、アップデート カバレッジが入力カバレッジのリージョンを「カバー」している場所にすき間エリアが生成されます。

[アップデート（Update）] は、アップデート カバレッジの範囲に基づいて切り取りと貼り付けの操作を実行します。この場合、入力カバレッジのリージョン サブクラス Landuse のフィーチャ 1 と 2 の形状が、アップデート カバレッジのリージョン サブクラス Landuse のフィーチャ 3 の形状によって変更されます。

リージョン サブクラス Owner は入力カバレッジには存在しません。アップデート サブクラスには、出力カバレッジ内に保持されている 2 つの完全に重なり合うリージョンがあります。