ユニオン（Union）の仕組み

このトピックは、ArcInfo にのみ適用されます。

[ユニオン（Union）] は 2 つのポリゴン カバレッジをオーバーレイすることで新たなカバレッジを生成します。[出力カバレッジ] には、両方のカバレッジの結合されたポリゴンおよび属性を含んでいます。

[ユニオン（Union）] を使用して結合することができるのはポリゴン カバレッジのみです。[入力カバレッジ] ポリゴンのアークは、[ユニオン カバレッジ] のポリゴンとの交点で分割されます。生成されたアークは [ポリゴン] オプションによって、[ビルド（Build）] ツールと同様の処理で、ポリゴンを構築するために使用されます。

[出力カバレッジ] のフィーチャ属性テーブルには、入力カバレッジと [ユニオン カバレッジ] の両方の属性テーブルのアイテムを含んでいます。アイテムは各ポリゴンの古い内部番号を使用して、出力ポリゴン フィーチャクラスにマージされます。次の表では、[出力カバレッジ] のポリゴン フィーチャクラスに保存されるアイテムの一覧を示します。

ポリゴン入力カバレッジ

JOIN オプションを使用（デフォルト）	NO_JOIN オプションを使用
AREA PERIMETER <out_cover> internal # <in_cover> User-ID <in_cover> internal # <in_cover> User-ID 以降、すべての <in_cover> の PAT アイテム <union_cover> internal # <union_cover> User-ID 以降、すべての <union_cover> の PAT アイテム	AREA PERIMETER <out_cover> internal # <out_cover> User-ID <in_cover> internal # <union_cover> internal #

[ユニオン（Union）] は、[カバレッジ] ツールボックスで利用可能な [オーバーレイ] コマンドの 1 つです。他の 2 つのツール（[インターセクト] および [アイデンティティ（Identity）]）も似ているコマンドです。これらのコマンドが [ユニオン（Union）] と異なるのは、[出力カバレッジ] に残るフィーチャだけです。この 3 つのコマンドはすべて属性テーブルを更新します。

[入力カバレッジ] と [ユニオン カバレッジ] が重なり合っている場合、[ユニオン（Union）] の実行後に [ライン] オプションを設定した [ビルド（Build）] を実行すると、[入力カバレッジ] のアークのユーザ ID が重なり合っているセクションよりも優先されます。残りのアークはユーザ ID を保持します。下図は、[入力カバレッジ] と [ユニオン カバレッジ] の切り替えの効果、および [出力カバレッジ] の重なり合うアークのセグメントが出力するユーザ ID を示しています。