カバレッジおよび CAD アノテーションのインポート
コンピュータ支援設計(CAD)モデルまたはカバレッジ データ モデルでは、複数のテーマの情報が単一の情報ファイルまたはフォルダ内に格納されます。たとえば、ロット番号、ロット ディメンションおよびストリート名をすべて同一のカバレッジ アノテーション サブクラスに格納することも可能です。これらのデータ モデルは、ジオデータベースとはかなり異なります。
カバレッジ アノテーションおよび CAD アノテーションは両方とも、作成時にマップ単位で測定されます。ジオデータベース アノテーションに変換された後も、引き続きマップ単位で測定されます。ジオデータベース アノテーションのフォント サイズ(ポイント数)は選択された基準縮尺に応じて変更されるため、フォント サイズの計測値(マップ単位)が維持されます。たとえば、カバレッジ テキストのアイテムが ArcInfo ワークステーションで 10 フィートと測定された場合、対応するアイテムは(ジオデータベース アノテーションへの変換後に ArcMap に表示したとき)、[計測] ツールで測定すると約 10 フィートと測定されます。この計測値は近似値です。理由は、各フォントを同じポイント サイズで表示した場合でもフォントごとに測定サイズが異なるためです。
カバレッジからアノテーションをインポートするには [カバレッジ アノテーションからインポート(Import Coverage Annotation)] ツール ツールを使用し、CAD CAD ファイルからのテキストをインポートするには [CAD アノテーションからインポート(Import CAD Annotation)] ツールを使用します。このため、インポートする前に ArcMap でアノテーションの表示方法を設定しておく必要があります。複数のタイル分割されたアノテーション フィーチャクラスを一括してインポートする場合は、[カバレッジ アノテーションからインポート(Import Coverage Annotation)] ツールまたは [CAD アノテーションからインポート(Import CAD Annotation)] ツールに表示された最初のアノテーション フィーチャクラスのシンボル表示を設定するだけで済みます。これらのツールでは、インポートする残りのすべてのフィーチャクラスに同じシンボルを適用できます。
ArcCatalog からツールを実行する場合、ArcMap にあるレイヤ シンボルをセットアップせずにアノテーションを直接インポートしてください。ただし、インポートされるすべてのアノテーションにデフォルト フォントの Arial が割り当てられていて、$Size 値が 0 の場合は、デフォルト サイズの 14 ポイントが割り当てられます。
ArcInfo または ArcEditor が導入済みの場合、(変換する各ドローイング レイヤまたはレベルからの)アノテーション クラスを出力アノテーション フィーチャクラス内に作成することができます。作成したアノテーション クラスは、対象のドローイング レイヤまたはレベルの名前に基づいて命名されます。ArcCatalog でアノテーション クラスの名前を変更するには、[フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスの [アノテーション] タブを使用します。
ArcSDE ジオデータベースを作業に使用している場合は、可能なときは常に、データをバージョン対応登録する前にアノテーションをインポートしてください。これにより、編集したバージョンを親バージョンにリコンサイルしてポストする時間を費やさずに済みます。
詳細については、以下のリンクをご参照ください。