ModelBuilder を使用した、CAD へのデータのエクスポート

このワークフローでは、ModelBuilder を使用して、[フィーチャ レイヤの作成(Make Feature Layer)] ツール[CAD へエクスポート(Export to CAD)] ツールの両方を利用するワークフローを自動化する方法を示します。

この例では、フィルタ設定を構築して、フィーチャのサブセットを CAD ファイルにエクスポートします。入力フィーチャクラス名は Parcels です。この名前は単なる例です。フィーチャクラスの実際の名前を使用してください。

ArcMap の起動とデータの追加

手順:
  1. [スタート] [すべてのプログラム] [ArcGIS] [ArcMap 10] の順にクリックして、ArcMap を起動します。
  2. [はじめに] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックし、このマップのデフォルトのジオデータベースをそのまま使用します。
  3. Parcels フィーチャクラスを ArcMap に追加します。

ツールボックスとモデルの作成

手順:
  1. [カタログ] ウィンドウで、ツールボックスを保存するフォルダまたはジオデータベースに移動します。
  2. フォルダまたはジオデータベースを右クリックし、[新規作成] [ツールボックス] の順にクリックします。
  3. ツールボックスを右クリックし、 [名前の変更] をクリックして、「MyToolbox」と入力します。
  4. 作成したツールボックスを右クリックし、[新規作成] [モデル] の順にクリックします。

    これにより、モデルが作成され、ModelBuilder が開きます。

[フィーチャ レイヤの作成(Make Feature Layer)] ツールの追加

手順:
  1. [検索] ウィンドウ 検索ウィンドウ を使用して、[フィーチャ レイヤの作成(Make Feature Layer)] ツールを検索し、キャンバスにドラッグします。
  2. [フィーチャ レイヤの作成(Make Feature Layer)] をダブルクリックし、ダイアログ ボックスを開きます。
  3. [入力フィーチャ] ドロップダウン矢印をクリックし、Parcels フィーチャクラスを選択します。
  4. デフォルトの出力レイヤParcels_Layer をそのまま使用します。
  5. [条件式] の SQL ボタン SQL 検索条件設定 をクリックし、[検索条件設定] を開きます。
  6. テキスト ボックス内の既存の値をすべて消去します。
  7. [フィールド] リストで、クエリに使用する値を含むフィールド名をダブルクリックします。これにより、フィールド名がテキスト ボックスに追加されます。

    たとえば、[proptype] をダブルクリックします。

  8. 等号などの演算子ボタン 等号 をクリックし、演算子を式に追加します。
  9. [個別値の取得] ボタンをクリックします。
  10. リストから、選択基準として使用する属性値をダブルクリックします。

    たとえば、式 "proptype" = 'residential' では、proptype フィールド内に residential と等しい属性値を持つフィーチャだけが選択されます。これで、SQL ステートメントは完了です。

  11. [OK] をクリックし、[検索条件設定] を閉じ、SQL ステートメントを [条件式] テキスト ボックスに追加します。
  12. [OK] をクリックして、ツールのダイアログ ボックスを閉じます。

[CAD へエクスポート(Export To CAD)] ツールの追加

手順:
  1. [検索] ウィンドウ 検索ウィンドウ を使用して、[CAD へエクスポート(Export to CAD)] ツールを検索し、キャンバスにドラッグします。
  2. ツールバーで、[接続] ボタン コネクションの追加 をクリックします。
  3. [Parcels_Layer] をクリックし、[CAD へエクスポート(Export to CAD)] をクリックして、ショートカット メニューで [入力フィーチャ] をクリックします。
  4. [CAD へエクスポート(Export to CAD)] をダブルクリックして、ダイアログ ボックスを開きます。
  5. [入力フィーチャ] ドロップダウン矢印をクリックし、変数 Parcels_Layer を選択します。

    変数は、青い環状矢印で示されています。

  6. [出力タイプ] ドロップダウン矢印をクリックし、CAD 形式を選択します。
  7. [出力ファイル] の [参照] ボタン 参照 をクリックし、フォルダに移動してファイル名を入力し、[保存] をクリックします。
    • または、デフォルトのパスおよびファイル名をそのまま使用します。
  8. [OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。

モデルの実行

モデルには、次の例のようなコンポーネントが含まれているはずです。

MyModel

手順:
  1. ツールバーで [実行] ボタン 実行 をクリックし、モデルを実行します。
  2. 新しく作成した CAD データセットを ArcMap にドラッグして、結果を確認します。

このプロセスをさらに自動化するために、モデルのパラメータを公開して、入力を促すようにすることができます。あるいは、Python を使用して、このワークフローをスクリプトとして実行することもできます。

関連項目


7/10/2012