ArcReaderControl を使用してパブリッシュ マップを開く

次の手順は、ArcReaderControl を指定する [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスのタブと、ArcReaderControl オブジェクト モデルによって表現されるいくつかのオブジェクトを使用することで、ArcReaderControl を開始する方法を示します。次の手順で、正常に機能する Visual Basic アプリケーションをほんの数分で作成できます。

手順:
  1. Visual Basic を起動し、[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで新しい標準 EXE プロジェクトを作成します。
  2. [プロジェクト] メニューをクリックし、[コンポーネント] → [コントロール] タブの [Esri ArcReaderControl] をオンにして、[OK] をクリックします。
  3. これで、ArcReaderControl が Visual Basic ツールボックスVisual Basic ツールボックス に表示されます。

  4. Visual Basic ツールボックスの [ArcReaderControl] アイコンをクリックし、フォームに ArcReaderControl を配置してから、1 つの隅から反対側の隅までドラッグします。または、Visual Basic ツールボックスの [ArcReaderControl] アイコンをダブルクリックすると、ArcReaderControl が自動的にフォームに配置されます。ArcReaderControl の位置を変え、そのサイズを変更し、下記に示すフォームと同じようにします。
  5. ArcReaderControl のダイアログ ボックス

  6. ArcReaderControl を右クリックし、[プロパティ] をクリックして、ArcReaderControl の [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。[一般] タブをクリックして、[ドキュメント参照] ボタン 開く をクリックします。目的に合った *.pmf ドキュメントを含むフォルダに移動し、そのフォルダをハイライト表示します(カスタマイズされた ArcReader アプリケーションに読み込むことができるように、選択したフォルダがパブリッシュされていることを確認してください)。[開く] ボタンをクリックし、[プロパティ ページ] ダイアログ ボックスの [適用] をクリックして、ArcReaderControl と *.pmf をリンクします。
  7. [プロパティ ページ] ダイアログ ボックス
  8. [表示] タブをクリックし、マップの [デフォルト ツール] ドロップダウン リストから [マップの個別属性] を、印刷レイアウトの [デフォルト ツール] ドロップダウン リストから [レイアウト拡大] を選択して、[適用] をクリックします。
  9. [プロパティ ページ] ダイアログ ボックス
  10. [OK] をクリックし、ArcReaderControl の [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを閉じます。
  11. フォームに cmdFullExtent という名前で、キャプションが全体表示であるコマンド ボタンを追加します。コマンド ボタンの位置を変えて、下記に示すフォームと同じようにします。
  12. ArcReaderControl のダイアログ ボックス
  13. [全体表示] ボタンをダブルクリックして、そのクリック イベントを [コード] ウィンドウに表示します。下記に示すように、次のコードをクリック イベントに入力するか、コピーします。
  14. 'If the current view is a page layout zoom to the whole page
    If ArcReaderControl1.CurrentViewType = esriARViewTypePageLayout Then
    	ArcReaderControl1.ARPageLayout.ZoomToWholePage
    'If the current view is a map (data view) zoom to the full extent of the data
    ElseIf ArcReaderControl1.CurrentViewType = esriARViewTypeMap Then
    	ArcReaderControl1.ARPageLayout.FocusARMap.ZoomToFullExtent
    End If
    コードの全体表示例
  15. [実行] メニューをクリックして、[開始] をクリックするか、F5 キーを押してアプリケーションを起動します。コンテンツ ウィンドウのチェックボックスとの対話操作によって、レイヤの表示を切り替えます。レイアウト ビューの [レイアウト拡大] ツールを使用して、ページを確認します。マップ ビューの [マップの個別属性] ツールを使用して、フォーカス マップのフィーチャを表示し、それらのフィーチャを確認します。[全体表示] をクリックし、現在のビューに応じて、データまたはページを全体表示します。
    フィーチャの個別属性表示の例
ヒントヒント:
  1. マップのパブリッシュでは、カスタム ArcReader アプリケーションで使用できないマップを作成できます。マップが開かない場合、[パブリッシュ マップ情報] ツールを使用して、マップのプロパティを確認します。[パブリッシュ マップ情報] ツールは、ArcGIS Desktop Developer Kit の一部です。
  2. ArcReader のバージョンが同じかそれ以上であれば、コンパイル済みの実行可能ファイルを配布したり、使用したりすることができます。

関連項目


7/10/2012