パスに沿ってオブジェクトを移動させる
ArcScene で、パスに沿ってレイヤを移動し、カメラを固定して、車やヘリコプターなどのオブジェクトがサーフェスに沿って移動するのを監視するためのアニメーションを作成することができます。複数のオブジェクトが移動する場合は、高度なアニメーションを作成することができます。移動しているオブジェクトが 1 つだけの場合は、パスに沿って移動するオブジェクトを追跡することができます。たとえば、飛行機や車のオブジェクトを追跡することができます。
パスに沿ってレイヤを移動する
選択したパスに沿ってレイヤを移動するレイヤ アニメーション トラックの作成手順を以下に示します。
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[ツール] ツールバーの [フィーチャ選択] ツール をクリックし、パスとして使用するライン フィーチャまたはグラフィックスを選択します。
- [アニメーション] ツールバーが ArcScene アプリケーションに表示されていない場合、メイン メニューで [カスタマイズ] → [ツールバー] → [アニメーション] をクリックします。
- [アニメーション] ドロップダウン メニューをクリックして、[パスに沿ってレイヤを移動] をクリックします。
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[レイヤ] ドロップダウン矢印をクリックし、移動するレイヤを選択します。
このオブジェクトをパスに沿って移動します。たとえば、このオブジェクトで車やヘリコプターを表すことができます。
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必要に応じて、[逆方向で移動] をオンにします。
このオプションは、パスの反対側からレイヤの移動を開始します。
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必要に応じて、[高度オフセット] テキスト ボックスに値を入力します。
高度オフセットは、レイヤの高さを決定します。パスを他のレイヤのサーフェスに配置する場合は、高度オフセットを設定して、オブジェクトがシーンの他のレイヤの下に隠れてしまわないようにします。
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必要に応じて、[単純化要素] スライダを動かします。
[単純化要素] スライダは、アニメーションに使用するパスをどの程度単純化するかを指定します。
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必要に応じて、[最後にインポートしたトラックを上書き] をオフにし、既存のトラックを上書きせずに追加のレイヤ トラックをインポートできるようにします。
既存のトラックがない場合、このオプションは無効になります。
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[インポート] をクリックします。
パスからカメラ フライバイを作成する
選択したパスに沿ってカメラを移動するカメラ アニメーション トラックの作成手順を以下に示します。
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パスとして使用するライン フィーチャが選択されていない場合は、[フィーチャ選択] ツール をクリックして、ライン フィーチャまたはグラフィックスを選択します。
- [アニメーション] ツールバーの [アニメーション] ドロップダウン メニューをクリックし、[パスからフライバイを作成] をクリックします。
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必要に応じて、[逆方向で移動] をオンにします。
カメラがパスの反対側から移動を開始します。
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必要に応じて、[高度オフセット] テキスト ボックスに値を入力します。
オフセットはカメラの高さを定義します。[パスに沿ってレイヤを移動] ダイアログ ボックスでオフセットを指定している場合は、カメラの高さに同じオフセットを使用する必要があります。
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必要に応じて、[単純化要素] スライダを動かします。
[単純化要素] スライダは、アニメーションに使用するパスをどの程度単純化するかを指定します。
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移動対象を選択します。
移動対象を変更して、アニメーションでの観測点と目標点の配置を決定します。カメラがオブジェクトを追跡する効果を生み出すため、[パスに沿って観測点と目標点を移動(フライバイ)] をオンにします。
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必要に応じて、[最後にインポートしたトラックを上書き] をオフにします。
このオプションを無効にすると、既存のトラックを上書きせずに追加のトラックをインポートできるようになります。
- [インポート] をクリックします。
アニメーション トラックの順序付け
0 から 1 までのアニメーション再生時間内で、パスに沿ってレイヤを移動するレイヤ トラックとトラックに沿ってカメラを移動するカメラ トラックの 2 つのトラックをアニメーションにすると、オブジェクトとカメラが同じ時間に同じ速度でパスに沿って移動し、衝突してしまいます。カメラのアニメーションをオブジェクトよりも後に開始するように設定し、カメラ トラックの最後のキーフレームを削除すると、カメラは同時に動画化されず、オブジェクトを追いかけます。
- [アニメーション] ツールバーの [アニメーション] ドロップダウン メニューをクリックし、[アニメーション マネージャ] をクリックします。
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[トラック] タブをクリックし、カメラ トラックの [開始時間] を「0」ではなく「0.1」に設定します。
これにより、([アニメーション コントロール] ダイアログ ボックスで設定した)アニメーションの期間が 10 秒である場合、カメラ トラックはアニメーションを開始して 1 秒が経過するまで動作を開始しません。アニメーションの期間に応じて、この値を調整してください。
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アニメーションの最後に、カメラはオブジェクトに追いつきます。そうならないようにするには、[トラック] タブでカメラ トラックをクリックし、[キーフレーム] タブをクリックして、そのトラックのキーフレームを表示します。最後のキーフレームをクリックし、[削除] をクリックして削除します。必要に応じて、カメラ トラックの最後で複数のキーフレームを削除することができます。
- アニメーション マネージャで [閉じる] をクリックします。
カメラは移動するオブジェクトよりも先に停止します。オブジェクトはパスの最後で停止します。
同じカメラ トラックのパスの少し異なるバージョンを使用することもできます。パスはまったく同じでかまいませんが、レイヤを移動するためのパスよりも少し手前で終わります。そうすると、カメラはオブジェクトが停止する直前に、その少し後ろで停止します。
アニメーションを再生またはエクスポートする
レイヤ アニメーション トラックおよびカメラ アニメーション トラックを作成したら、それらのトラックを再生できます。
- [アニメーション] ツールバーの [アニメーション コントロールを開く] ボタン をクリックして、アニメーションを再生します。
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[再生] ボタン をクリックします。
カメラはオブジェクトの直後に移動を開始し、オブジェクトを追いかけますが、オブジェクトにぶつかることはありません。
- アニメーションにパスを表示したくない場合は、パス レイヤを非表示にします。