オーバーレイ ツールセットの概要

GIS の最も基本的な質問の 1 つは、「何が何の上にあるか」です。例を次に示します。

GIS では、「何が何の上にあるか」のような質問に対し、オーバーレイ ツールを使って回答を得ることができます。

[オーバーレイ] ツールセットには、複数のフィーチャクラスを重ね合わせ、空間フィーチャを結合、削除、変更、または更新することによって新しいフィーチャクラスを作成するためのツールが備わっています。フィーチャ セットを別のフィーチャ セットに重ね合わせると、新しい情報が作成されます。オーバーレイ操作には 6 つの種類があります。いずれも、既存の 2 つのフィーチャ セットを 1 つのフィーチャ セットに結合し、元の 2 つのフィーチャ間の空間リレーションシップを特定します。

ツール

説明

イレース

イレース フィーチャのポリゴンを入力フィーチャに重ねることによって、新しいフィーチャクラスを作成します。入力フィーチャにイレース フィーチャを重ね合わせ、イレース フィーチャ以外の部分だけが出力フィーチャクラスにコピーされます。

[イレース(Erase)] ツール

アイデンティティ

入力フィーチャとアイデンティティ フィーチャの交差部分を求めます。アイデンティティ フィーチャと重なり合う入力フィーチャまたは入力フィーチャの部分には、そのアイデンティティ フィーチャの属性が適用されます。

[アイデンティティ(Identity)] ツール

インターセクト

入力フィーチャの交差部分を求めます。すべてのレイヤおよびフィーチャクラスについて、重なり合うフィーチャまたはフィーチャ部分が出力フィーチャクラスに書き出されます。

[インターセクト(Intersect)] ツール

空間結合

フィーチャクラスの属性を、空間リレーションシップに基づいて別のフィーチャクラスの属性に結合します。ターゲット フィーチャと、結合フィーチャの結合された属性は、出力フィーチャクラスに書き込まれます。

シンメトリカル ディファレンス(Symmetrical Difference)

入力フィーチャにアップデート フィーチャを重ねたとき、互いに重なり合っていないフィーチャまたはフィーチャ部分が出力フィーチャクラスに書き出されます。

[シンメトリカル ディファレンス(Symmetrical Difference)] ツール

ユニオン

入力フィーチャの幾何学的ユニオンを求めます。すべてのフィーチャが、入力フィーチャの属性とともに、出力フィーチャクラスに書き出されます(このとき、フィーチャは重複します)。

[ユニオン(Union)] ツール

アップデート

入力フィーチャアップデート フィーチャの交差部分を求めます。入力フィーチャの属性とジオメトリがアップデート フィーチャによって更新され、出力フィーチャクラスとして保存されます。

[アップデート(Update)] ツール
[オーバーレイ] ツールセットのツール

関連項目


7/10/2012