よくある問題と解決策

このトピックでは、ArcGIS Server を使用する際に遭遇する可能性がある疑問または問題点と、考えられる解決策を提案します。探している問題が見つからない場合は、「Esri サポート センター」で記事を検索してみてください。

インストールとポスト インストール

管理

Manager

サービス

Web アプリケーション

パフォーマンス

ArcGIS Server for the Microsoft .NET Framework と ArcGIS Server for the Java Platform を同じコンピュータにインストールできますか?

ArcGIS Server の .NET バージョンと Java バージョンは、同じコンピュータに共存させることが可能です。両方をインストールする場合は、以下の手順に従って、サーバ ディレクトリが IIS または Apache Web サーバの仮想ディレクトリに正しくマッピングされるようにする必要があります。

  1. ArcGIS Server の .NET バージョンまたは Java バージョンをインストールします。
  2. Manager または ArcCatalog を使用して、デフォルトのサーバ ディレクトリ(arcgiscache、arcgisjobs、arcgisindex、arcgisinput、arcgisoutput)とそれらに関連付けられている仮想ディレクトリを削除します。
  3. ArcGIS Server のもう 1 つのバージョンをインストールします。このバージョンでは、デフォルトのサーバ ディレクトリと仮想ディレクトリを維持することができます。
  4. ファイル システムのツールを使用して、ステップ 1 でインストールした ArcGIS Server 用の追加のサーバ ディレクトリを作成します。
  5. ステップ 1 でインストールした ArcGIS Server の Manager または ArcCatalog を使用して、新しいサーバ ディレクトリとそれらに関連する仮想ディレクトリを ArcGIS Server に登録します。

SOM アカウントと SOC アカウントにはどのアカウントを使用すればよいですか?

SOM(Server Object Manager)アカウントと SOC(Server Object Container)アカウントは、GIS サーバによって内部で使用され、コンピュータ上の限定的な権限のみを必要とします。それらに遭遇するのは、他のコンピュータに ArcGIS Server をインストールするときか、GIS サーバにデータにアクセスするための権限を割り当てるときだけでしょう。ほとんどの場合は、ポストインストールで提案されるデフォルトのアカウント名(ArcGISSOM および ArcGISSOC)を選択し、ウィザードでそれらのアカウントを自動的に作成すれば十分です。ポストインストールでは、セキュリティ上の理由からドメイン アカウントよりも推奨されるローカル アカウントが作成されます。

ポストインストールでコンピュータ名が切詰められてしまいます。

ArcGIS Server には 15 文字を超える名前を付けることはできません。名前が 15 文字を超える場合は、ポストインストールおよびサーバへの接続時にエラーが発生します。この制限は、Microsoft が規定している Active Directory の命名規則に関連しています。

インストールのログまたはサマリがどこかに格納されていて、後から表示できるようになっていますか?

インストールは自動的にログに記録されませんが、コマンド ラインからインストールを実行すれば、ログ ファイルを作成するパラメータを指定することができます。コマンド ラインからのインストールについては、ArcGIS Server のインストール ガイドをご参照ください。

Windows の [プログラムの追加と削除] ダイアログ ボックスを使用して、インストールされている ArcGIS Server の機能を表示することができます。[ArcGIS Server for the Microsoft .NET Framework][アンインストールと変更] ボタンをクリックし、[変更] を選択して、インストールされているコンポーネントのリストを表示または変更します。

ArcGIS Server をアンインストールまたは再インストールするには、どのような準備が必要ですか?

ArcGIS Server をアンインストールまたは再インストールする際、サーバとサービスの構成ファイルは維持されます。ただし、アンインストールの過程で、web.config ファイルと Tasks.xml ファイルが削除されます。これらのファイルを手動で編集した場合は、バックアップ コピーを作成してからアンインストールを実行し、再インストールの後に情報を戻す必要があります。

web.config ファイルのセキュリティ情報の保持

Web サービスのセキュリティ情報を追加した場合、それらは web.config ファイルに書き込まれており、保存する必要があります。web.config ファイルを ArcGIS とは無関係な場所にコピーしてから、ArcGIS Server をアンインストールします。web.config ファイルは、<仮想ルート ディレクトリ>\<ArcGIS Server インスタンス名>\Services にあります(例: C:\Inetpub\wwwroot\ArcGIS\Services\web.config)。再インストールの後、セキュリティ関連のタグだけをコピーして、新しい web.config ファイルに貼り付けます。

カスタム タスクに関する情報の保持

Tasks.xml ファイルは、開発したタスクを ArcGIS Server Manager のユーザ インタフェースに統合するために使用されます。したがって、カスタム タスクを開発していた場合は、このファイルをバックアップするだけで済みます。Tasks.xml ファイルは、<仮想ルート ディレクトリ>\<ArcGIS Server インスタンス名>\Manager\Applications\App_Data にあります(例: C:\Inetpub\wwwroot\ArcGIS\Manager\Applications\App_Data\Tasks.xml)。アンインストールの前に、このファイルを ArcGIS とは無関係な場所にコピーします。アンインストールの後、新しい Tasks.xml ファイルをバックアップしておいた Tasks.xml ファイルに置き換えます。

アンインストール後に一部のフォルダが残るのはなぜですか?

ArcGIS Server をアンインストールすると、一部のフォルダとファイルがディスク上に残ります。これらのファイルが残されているのは、ArcGIS Server を再インストールまたはアップグレードするときに使用するためです。ArcGIS Server を今後、使用しないことがわかっている場合には、それらを削除することができます。

ファイルが残されているのは、次の場所です。

  • <ArcGIS Server のインストール場所>\server\user\cfg - この場所にサービス構成ファイルが格納されます。再インストール時にこれらのファイルが読み込まれ、サービスを手動で作成する必要はありません。また、これらのファイルは ArcGIS Server をアップグレードした後に既存のサービスを再度作成するためにも使用されます。
  • C:\arcgisserver など、1 台のコンピュータへのインストールによって作成されたデフォルトのサーバ ディレクトリ - これらのフォルダを残すことにより、再インストールを実行したときに必要になると考えられるマップ キャッシュ、グローブ キャッシュ、およびその他のサーバ リソースが保持されます。自身で作成して登録したサーバ ディレクトリも、アンインストールの影響を受けません。
  • ArcGIS Server インスタンス ディレクトリの選択されたフォルダ - 再インストール後に Manager を使用する際に便利なように、ArcGIS Server インスタンス ディレクトリに一部のフォルダが保持されます(インスタンス ディレクトリのデフォルトの例は C:\Inetpub\wwwroot\ArcGIS です)。たとえば、Manager で Web アプリケーションを構築する際に行った GIS サーバ接続や、Manager で作成したアプリケーションのリストが保持されます。

「ArcGIS Server ライセンスが失効しました」というエラー メッセージが表示されます。

「ArcGIS Server ライセンスが失効しました」というエラー メッセージが表示される場合は、Esri カスタマー サポートに連絡して新しいライセンスを取得してから、GIS サーバ ポスト インストールの「GIS サーバの認証」に戻ってください。

ArcGIS Server はネットワークに接続していない状態で動作しますか?

Web サーバ、SOM(Server Object Manager)、SOC(Server Object Container)がすべて別々のコンピュータ上に存在する分散システムをセットアップしている場合、ArcGIS Server はネットワークに接続していない状態では動作しません。ただし、これらすべてのコンポーネントが同じ物理コンピュータ上で実行されている場合、すべてのデータが UNC パスを使用する共有ネットワーク ディレクトリではなくローカル パスで参照されていれば、ArcGIS Server は正常に動作します。たとえば、マップ ドキュメントなどのリソースを公開する場合は、それを C:\ ドライブから公開し、すべてのレイヤがローカル データをローカル パスで参照していることを確認します。

コンピュータがドメインの一部であり、コンピュータをドメインから切断している場合は、SOM アカウント、SOC アカウント、ArcGSI Web Services アカウント、および Manager にログインするために使用するアカウントにローカル アカウントを使用しなければなりません。

ArcGIS Server を Windows ワークグループ環境で実行するにはどのように構成すればよいですか?

ArcGIS Server を Windows ワークグループ環境で使用する場合、GIS サーバ認証を正常に機能させるために実行しなければならない重要な手順がいくつかあります(これを ArcGIS Server Workgroup と混同しないように注意してください)。詳細については、「GIS サーバの仕組み」で「ネットワーク環境」セクションをご参照ください。

ArcGIS Server がインストールされていないコンピュータにデータが置かれている場合、ローカル SOC アカウントにそのデータへのアクセス権を割り当てるにはどうすればよいですか?

ArcGIS Server のコンポーネントがインストールされていないコンピュータにデータが置かれている場合には、SOC アカウントにローカル アカウントを使用する推奨手順に従います。オペレーティング システムのツールを使用して、データが含まれているコンピュータ上でローカル SOC アカウントを作成します。データをホストしているコンピュータ上でローカル アカウントを作成し、システム内のその他すべてのコンピュータ上の SOC アカウントと同じ名前とパスワードを割り当てます。これにより、GIS サーバがデータにアクセスするための権限があることを認識できるようになります。

サーバにフェイルオーバーまたはラウンドロビン構成をセットアップすることは可能ですか?

フェイルオーバーとラウンドロビンは、システム内の 1 台の GIS サーバがダウンした場合に、バックアップ サーバを提供するための手法です。Visual Studio で Web アプリケーションを設計する際、アプリケーションが使用する追加の GIS サーバと、それらがフェイルオーバーまたはラウンドロビン モードで動作するかどうかを指定します。フェイルオーバーまたはラウンドロビンは、Web ADF に含まれている Connection ライブラリを使ってプログラムから実装することもできます。

Web アプリケーションでフェイルオーバーとラウンドロビンを実装するための Connection ライブラリの使用の詳細

ArcGIS インスタンス名はどこで調べることができますか?

ArcGIS Server をインストールする際には、ArcGIS インスタンス名を入力する必要があります。他のユーザがインストールを実行した場合、または自分が何を入力したのか覚えていない場合、インスタンス名を調べるのは簡単です。

Windows の [スタート] > [すべてのプログラム] > [ArcGIS] > [ArcGIS Server for Microsoft .NET Framework] を選択します。ArcGIS Server Manager ショートカットが表示された場合、インスタンス名はデフォルトの ArcGIS です。他のインスタンス名の場合は、ArcGIS Server Manager (Instance1) のように、括弧で囲まれた状態で ArcGIS Server Manager ショートカットに追加されています。

インスタンスごとに、C:\Inetpub\wwwroot ディレクトリに専用のフォルダがあります。C:\Inetpub\wwwroot\ArcGIS にアクセスできる場合、インスタンス名はおそらくデフォルトの ArcGIS です。

インストールされている ArcGIS Server のライセンス レベルを確認するにはどうすればよいですか?

通常、コンピュータにインストールされている ArcGIS Server のライセンス レベルを簡単に確認するには、ログのレベルを大きくして Web サーバを再起動し、更新されたログ ファイルを参照します。そのための手順は次のとおりです。

  1. ArcGIS Server Manager で [GIS Server] モジュールをクリックします。デフォルトでは [サーバ アクティビティ ログ] が表示されます。[サーバ ログ プロパティ] をクリックします。
  2. [サーバ ログ プロパティ] ダイアログ ボックスで、[ログ レベル] のドロップダウン ボックスをクリックして [情報: 簡易] を選択します。[ログ ファイル パス] を保存または入力します。このパスはインストール構成によって異なります。
  3. [OK] をクリックして、変更を適用します。
  4. Manager からログアウトし、Web サーバを再起動します。Web サーバを再起動すると、[情報: 簡易] ログ レベル構成でログ ファイルが上書きされます。したがって、インストールされている ArcGIS Server のライセンス レベルが表示されます。
  5. 前に記録したログ ファイル パスをたどり、最も最近変更した *.dat ログ ファイルを開きます。インストールされている ArcGIS Server のライセンス レベルは最初のメッセージ行に示されます。

必要であれば、ログ レベルを元の値に戻します。

実行されているサービス インスタンス数よりも多くの ArcSOC.exe プロセスが実行されます。この状況は、すべてのサービスを停止しても発生する場合があります。

ArcGIS Server は、ディレクトリ管理のために、内部で 1 つの ArcSOC.exe プロセスを使用します。Manager または ArcCatalog ですべてのサービスを停止しても、Windows のタスク マネージャでこのプロセスがまだ実行されていることがわかります。

また、ジオプロセシング サービスはスケジュールとジョブのステータスを管理するために、複数の ArcSOC.exe プロセスを使用します。ジオプロセシング サービス設定ごとに、1 つの ArcSOC.exe プロセスに加えて実行インスタンスごとに 2 つの ArcSOC.exe プロセスが実行されます。たとえば、3 つの実行インスタンスがある 1 つのジオプロセシング サービスの場合、7 つの ArcSOC.exe プロセスが実行されます。サービスの停止後、または停止後まもなく、これらのプロセスは消えます。

同様に、サーチ サービスは関連付けられたジオプロセシング サービスを使用するため、実行される ArcSOC.exe プロセスの数が増える可能性があります。

ArcCatalog でコンテキスト ヘルプを表示することができません。

ArcCatalog を使って ArcGIS Server を管理している場合、[?] ボタンをクリックしてヘルプを表示しようとしたときにエラー メッセージが表示されることがあります。この状況は、ヘルプの表示に必要な WinHlp32.exe 実行可能ファイルが提供されていない、Windows Vista または Windows 7 オペレーティング システムで発生します。Microsoft は WinHlp32.exe を無償のダウンロードとして提供しています。ダウンロード方法について、Microsoft の記事 917607 をご参照いただくか、エラー メッセージの指示に従ってください。

ArcGIS Server Manager にログインできません。

Manager にログインするためには、SOM コンピュータの agsadmin グループのメンバであるアカウントを使用しなければなりません。Manager で Web アプリケーションを作成したい場合、そのアカウントは Web サーバ コンピュータの管理者である必要もあります。

Windows XP で ArcGIS Server Manager にログインするためには、簡易ファイルの共有を無効にする必要もあります。簡易ファイルの共有モデルでは、ネットワーク経由でコンピュータにログインしようとすると、常にゲスト アカウントを使用するように強制されます。Manager と Web ADF アプリケーションは、ゲスト アカウントではなく、ArcGIS Web Services アカウントとして認証される必要があります。このため、簡易ファイルの共有がまだ無効になっていない場合は、それを無効にする必要があります。簡易ファイルの共有を無効にする手順は次のとおりです。

  1. [スタート] > [マイ コンピュータ] をクリックします。
  2. [ツール] > [フォルダ オプション] をクリックし、[表示] タブをクリックします。
  3. [詳細設定] セクションで、[簡易ファイルの共有を使用する (推奨)] チェックボックスをオフにします。
  4. [OK] をクリックします。

Manager をホストしている Web サーバの名前にアンダースコア(_)が含まれている場合は、Internet Explorer で Manager にログインしようとすると失敗し、エラーメッセージが表示されます。

これに対処する方法は次のとおりです。

  • URL においてアンダースコアが含まれている名前を Web サーバの IP アドレスに置き換えます。
  • Web サーバに物理的にログインする場合は、アンダースコアが含まれている名前の代わりに LOCALHOST を使用します。
  • Internet Explorer 以外の Web ブラウザを使用して、Manager にログインします。
  • 可能であれば、Web サーバの名前をアンダースコアを含まないものに変更します。

Manager の多くのオプションが利用できません(グレー表示になっています)。

ArcGIS Server Object Manager サービスを再起動すると、再度 Manager にログインしたときに、サーバはオフラインとして表示されていることがあります。これにより、Manager の多くのオプションが利用できなくなります。

Manager を一度終了してから起動すると、オプションが利用できるようになります。

ArcGIS Explorer 900 または 1200 から、ArcGIS Server 10 で公開されたマップ サービスに接続できません。

ArcGIS Server 10 で公開されたマップ サービスに ArcGIS Explorer 900 または 1200 から接続しようとすると、[サービスを追加できません] というエラーが返されます。この問題を解決するには、ArcGIS Explorer 1200 ArcGIS Server 10 互換パッチをインストールする必要があります。

サービスを追加しても、Services Directory に表示されません。

リンクを使用して移動する際に高いパフォーマンスを得られるように、Services Directory の情報はキャッシュされます。サービスを追加、削除、または変更したら、キャッシュを削除して Services Directory にその変更が表示されるようにする必要があります。 http://<サーバ名>/<インスタンス名>/rest/admin に移動してログインしてから、[クリア キャッシュ オプション] をクリックします。自動的にキャッシュを削除するためのスケジュールを設定するか、手動で削除することができます。キャッシュが削除されたら、Services Directory に新しいサービスが表示されるはずです。

ArcGIS Server で公開できる OGC 互換サービスは何ですか?

ArcGIS Server を使用して、WMS(Web Map Services)、WFS(Web Feature Services)、WCF(Web Coverage Services)を公開することができます。

ArcGIS Server での OGC サポートの詳細

ジオデータベースのレイヤが含まれているサービスをうまく作成できません。

ArcSDE および他のジオデータベース レイヤに必要な権限を適切に設定する方法については、「リソースをサービスとして公開するための準備」をご参照ください。

ArcCatalog でマップ サービスをプレビューすると、空のイメージが表示されます。

空の [プレビュー] タブが表示されていて、マウスを移動すると座標値が下に表示される場合は、出力ディレクトリに関連付けられた仮想ディレクトリから、ArcCatalog がマップ イメージを取得できないことが考えられます。この場合、ArcCatalog は実際のイメージを除いて、マップに関するすべての情報を取得しています。マウスを移動すると座標が表示されるのは、このためです。問題を解決するための最も効果的な方法は、Web サーバ管理ソフトウェアを使って仮想ディレクトリの設定を調べ、仮想ディレクトリがディスク上の出力ディレクトリを正しくポイントしているかどうかを確認することです。

出力ディレクトリに問題があるかどうかを確認したい場合は、マップ サービスのプロパティを調整して、サポートされるイメージ タイプを MIME のみに設定します。この設定では、出力ディレクトリは使用されません。MIME のみの場合はイメージが表示され、MIME + URL の場合は表示されないとしたら、出力ディレクトリおよび仮想ディレクトリ、またはそのどちらかに問題があることがわかります。

ディスク上の出力ディレクトリを参照し、その中にイメージが作成されていることを確認します。マップ サービスをプレビューすると出力ディレクトリにイメージが作成される場合、問題は仮想ディレクトリの設定にあります。

マップ キャッシュの作成を開始しましたが、かなり時間がかかっています。これはいつ終わりますか?

マップ キャッシュを作成するための所要時間は、構築するキャッシュのタイプ(融合またはマルチレイヤ)、選択された縮尺レベル、キャッシュの生成に割り当てられたサーバ リソースの量に依存します。これらの要因については、「マップ キャッシュの計画」トピックの「キャッシュの作成時間の見積り」で詳しく説明しています。

開発コンピュータから運用コンピュータにサービスを移行するにはどうすればよいですか?

開発コンピュータの <ArcGIS>\server\user\cfg フォルダをコピーして運用コンピュータの同じ場所に貼り付け、元の cfg フォルダを上書きします。その後、ArcGIS Server Object Manager Windows サービスを手動で再起動する必要があります。サービスのデータが運用コンピュータ上の別のフォルダ構造に置かれている場合は、サービスのプロパティを変更して、データの新しいパスを参照する必要があります。

プールされないサービスへの ArcGIS Server インターネット接続にかなり時間がかかります。

ArcGIS Server インターネット接続経由でプールされないサービスを使用することはお勧めしません。代わりに ArcGIS Server ローカル接続を使用してください。

追加情報追加情報:

インターネット接続を使用する場合、サービスを使用する方法は完全にステートレスです。インターネット経由でサービスにリクエストを送信するたびに、サービスのバックエンドの DCOM コンポーネントでコンテキストの取得と解放が実行されます。サービスがプールされない場合、コンテキストが解放されるたびにサービス インスタンスが削除され、再作成されます。クライアントがサービスに複数のリクエストを送信している場合は特にそうですが、これは負荷の高い操作になりがちです。たとえば、シンプルな Web ADF マッピング アプリケーションがサービスに接続し、Map 、MapDescription、ImageDescription オブジェクトを取得した後、描画リクエストを実行するとしましょう。これらの操作ごとに、コンテキストの取得と解放が発生します。サービスがプールされておらず、クライアントがインターネット経由で接続している場合は、これらの操作ごとにサービスの作成と削除が発生し、それによってパフォーマンスが低下します。

マップ キャッシュとグローブ キャッシュを更新しました。クライアント アプリケーションは更新されたタイルが利用できることを自動的に認識しますか?

マップ キャッシュまたはグローブ キャッシュのエリアが更新された場合、そのエリアや範囲にすでにアクセスしている ArcMap、ArcGlobe、ArcGIS Explorer ユーザは、ローカル イメージ キャッシュを削除するまで更新データを表示できなくなります。サーバ管理者は、更新されたデータが利用できる場合に、キャッシュを削除するようユーザに知らせる必要があります。ローカル キャッシュを削除する方法については、お使いのクライアント アプリケーションのヘルプ システムをご参照ください。

ArcGIS Server がデータをロックします。

デフォルトでは、ArcGIS Server マップ サービスはスキーマ ロックを使用して、サービスの実行中にユーザがジオデータベース スキーマを変更できないようにします。スキーマ ロックがワークフローの妨げになる場合は、サービスの構成ファイルに SchemaLockingEnabled タグを手動で追加して、それを false に設定することにより、ロックを無効にすることができます。サービスの構成ファイルの編集とこのタグの使用法については、「サービスの構成ファイル」をご参照ください。

グローブ サービスを公開したところ、レイヤがいくつか消えていました。

グローブ サービスを他のグローブ サービス内で公開することはできません。レイヤが消える原因としては、公開しようとした ArcGlobe ドキュメント(*.3dd)に他のグローブ サービスが含まれていることが考えられます。たとえば、ArcGlobe のデフォルトの ArcGIS Online サービスは Esri によってホストされるグローブ サービスであり、グローブ サービスを公開するときに削除されます。

消えたレイヤを表示したい場合は、新しい *.3dd または *.nmf ドキュメントにグローブ サービスを追加します。そうすれば、適切なサーバ(ArcGIS Online など)に接続して、グローブ サービスから削除されたレイヤを追加することができます。

大きなジョブを送信すると、ジオプロセシング サービスが失敗します。

ジオプロセシング サービスに大きなデータセットを送信できるようにするために、いくつかの調整を実行できます。

ArcGIS Server インターネット サービスの場合、最大のメッセージ リクエスト サイズの大きさが十分であることを確認します。ArcGIS インスタンス ディレクトリ(C:\Inetpub\wwwroot\ArcGIS など)内の Services ディレクトリを開いて web.config ファイルを探してから、httpRuntime タグで maxRequestLength を編集します。ファイルにそのタグがない場合、次のように追加します。

<system.web>
	...
	<httpRuntimemaxRequestLength="20000"></httpRuntime>
</system.web>

maxRequestLength のキロバイト単位のデフォルト サイズは 4096 です。このサイズを上に示すように大きくして、より大きなリクエストを許可します。

大きなジオプロセシング ジョブを操作する際、クライアントがサービスを使用できる最大時間を増やす必要がある場合もあります。これは [サービス プロパティ] ダイアログ ボックスの [プール] タブで設定できます。デフォルト値は 600 秒、つまり 10 分です。サービスに関連するタイムアウトについては、「サービスのチューニングと構成」をご参照ください。

Web マッピング アプリケーションを実行すると、空のマップが表示されます。

空のマップが表示される主な理由の 1 つは、停止しているマップ サービス、利用できないマップ サービス、存在しないマップ サービスのいずれかを参照していることです。ネットワーク トラフィック、権限の問題、サービスやファイル システムのプロパティの変更はすべて、空のマップの原因となります。これらの問題に対処する方法やそれらを未然に防ぐ方法については、このヘルプ システムの「サーバの管理」セクションをご参照ください。

Web サーバ コンピュータの名前にアンダースコア(_)が含まれている場合も、空のマップが表示されることがあります。この制限の詳細については、「「ESRI ジャパン サポート ページのFAQ/お問い合わせ(アンサー ID:2741)」」をご参照ください。

ジオプロセシング タスクを実行すると、「アクセスが拒否されました」というエラー メッセージが表示されます。

Web アプリケーション内でジオプロセシング タスクを実行する際には、必要に応じて、結果に関する情報をファイルに保存し、それ以降のアプリケーション セッションで使用することができます。ファイルが保存される場所は、ジオプロセシング タスクの VirtualDirectory プロパティによって決定されます。Web アプリケーションを実行するアカウントにこのディレクトリへの十分なアクセス権が割り当てられていないと、実行時に「アクセス拒否」エラー メッセージが表示されます。これに対処するには、Visual Studio でアプリケーションを開き、[ソリューション エクスプローラ] でプロジェクト名を右クリックして、[Add ArcGIS Identity] をクリックします。ASP.NET の偽装を通じて、指定したユーザ名とパスワードがアプリケーションの実行に使用されます。このユーザ名とパスワードには、ジオプロセシング タスクの VirtualDirectory に対する読み取りと書き込みの権限が割り当てられている必要があります。

Web アプリケーションでジオプロセシング タスクを実行すると、タスク結果の保存リンクと確認リンクが表示されません。

これらのリンクが提供されるのは、ジオプロセシング タスクの VirtualDirectory に対する実行権限が、IIS において [スクリプトのみ] に設定されている場合だけです。

ジオプロセシング タスクの VirtualDirectory の設定に関する詳細

属性検索タスクが予想外の結果またはエラー メッセージを生成します。

ArcGIS Server マップ サービスに対する検索では、予想を超える数のレコードが返されることがあります。これは、検索の仕組みによるものです。ArcGIS Server Manager で属性検索タスクを定義する際には、検索するレイヤとそれらのレイヤのフィールドを指定します。ArcGIS Server Manager では、特定のレイヤで特定のフィールドが検索されるように見えますが、実際には、検索対象レイヤのリストと検索対象フィールドのリストが定義されるにすぎません。このため、検索対象の 2 つのレイヤに同じ名前の検索対象フィールドが存在する場合には、両方のレイヤでフィールドが検索されます。

属性検索タスクが同じ名前の 2 つのレイヤに対応するよう設定されていて、両方でマッチするものが検出されると、アプリケーションがエラーを返すことがあります。これは既知の問題です。

タスクを実行しても、マップ上で結果がハイライト表示されません。また、結果の横にチェックボックスが表示されず、[ズーム] および [移動] オプションが使用できないことがあります。

タスクを実行すると、通常はそれぞれの結果フィーチャの横に、フィーチャをハイライト表示するために使用できるチェックボックスが表示されます。また、結果を右クリックして、選択フィーチャをズームまたは移動するためのオプションを選択することができます。

チェックボックスが表示されないために、フィーチャを選択できないことがあります。これは、データセットの Shape フィールドがマップ ドキュメントにおいて非表示に設定されているためです。Web アプリケーションが必要なジオメトリを取得できないためにチェックボックスは表示されません。

データセットの Shape フィールドが非表示になっている場合、クエリ タスクの結果にチェックボックスが表示されず、選択フィーチャはマップ上でハイライト表示されず、[ズーム] および [移動] オプションは使用できません。

検索または個別属性表示による結果の場合、チェックボックスは表示されますが、選択フィーチャをマップ上でハイライト表示することはできません。

フィーチャを選択および移動できるようにする手順は、次のとおりです。

  1. ArcMap を起動し、マップ サービスのソース マップ ドキュメントを開きます。
  2. タスクが使用しているレイヤのレイヤ プロパティを開きます。
  3. [フィールド] タブをクリックします。レイヤ内のフィールドのリストが表示されます。
  4. Shape フィールドの横にあるチェックボックスがオンになっていることを確認します。
  5. マップ ドキュメントを保存して、サービスを再起動します。

Web アプリケーションのパフォーマンスを最適化するにはどうすればよいですか?

Web アプリケーションのパフォーマンスを最適化するには、「Web アプリケーションのパフォーマンスのヒント」をご参照ください。Esri では、ハードウェアとソフトウェアの設定を調整することにより、コア ソフトウェアのパフォーマンスを改善する方法や、ユーザが既存のアプリケーションのパフォーマンスを改善できる方法を絶えず研究しています。ベスト プラクティスは、Web ヘルプの上記のリンク先のトピックに追加されていきます。

負荷が増加すると、いつも GIS サーバにエラーが発生します。

負荷が増加すると(1 秒あたり 25 を超える同時リクエスト)GIS サーバにエラーが発生したり、パフォーマンスが極度に低下する場合、ローカル セキュリティ機関サブシステム サービス(lsass.exe)への負荷が高すぎる可能性があります。この状況に対処するためにサーバを調整する方法については、Esri Knowledge Base Article の32620(Windows Server 2003)または 32622(Windows XP)をご参照ください。


3/6/2012