演習 7:ジオデータベース管理者として接続し、データをロードしてバージョン対応登録し、バージョンを作成

このトピックは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。

難易度: 初級 データ要件 ArcGIS チュートリアル データ セットアップ 目的: ジオデータベース管理者としてログインし、シェープファイルをインポートします。フィーチャクラスをバージョン対応登録し、編集用のジオデータベースバージョンを作成し、そのバージョンに権限を割り当てます。

演習 4:ユーザの追加と権限の管理」では、manager1 に buildings ジオデータベースの管理者権限を付与しました。manager1 はジオデータベースに書き込みを行い、特定の管理タスクを実行できます。「演習 9:ジオデータベースの圧縮、再構築、インデックス作成、および縮小」では、これらの管理タスクをいくつか実行します。

この演習では、manager1 として接続し、データをインポートし、新しいデータをバージョン対応登録し、editor1 がデータの編集に使えるパブリック バージョンを作成します。

メモメモ:

データセットをバージョン対応登録できるのは、データセットの所有者だけです。

ジオデータベース管理者としてログイン

コンピュータからいったんログアウトした後、manager1 としてログインし直します。

手順:
  1. Windows タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[ログオフ] をクリックします。
  2. [Windows のログオフ] ダイアログ ボックスが開いた場合、[ログオフ] をクリックします。
  3. ログイン ダイアログ ボックスで、ユーザ名を manager1 に変更します。
  4. [パスワード] テキスト ボックスに「manager.1」と入力します。
  5. [ログオン先] ドロップダウン リストからコンピュータ名を選択して [OK] をクリックします。

    これで、manager1 としてログインしました。

  6. ArcMap を起動し、カタログ ウィンドウを開いて、カタログ ツリー内の [Database Servers] ノードを展開します。
  7. manager1 は ArcSDE データベース サーバをまだ追加していないので、ここで追加する必要があります。追加を行う手順については、「演習 1:カタログ ツリーにデータベース サーバを追加し、ジオデータベースを作成」をご参照ください。

manager1 としてデータをインポート

railroads シェープファイルを Osokopf ジオデータベースにインポートします。

手順:
  1. カタログ ウィンドウで、データベース サーバに接続します。
  2. Osokopf ジオデータベースを右クリックし、[インポート] をポイントして、[フィーチャクラス(シングル)] をクリックします。
  3. [参照] ボタンをクリックして、データの場所を指定します。

    [入力フィーチャ] ダイアログ ボックスが開きます。

  4. manager1 がデータベース サーバ チュートリアル データに接続するのは今回が初めてなので、フォルダ接続を追加する必要があります。
  5. [入力フィーチャ] ダイアログ ボックスで、[フォルダに接続] ボタンをクリックします。

    [フォルダに接続] ダイアログ ボックスが開きます。

  6. DatabaseServers チュートリアル ディレクトリへ移動し、[OK] をクリックして、フォルダ コネクションを追加します。
  7. railroads.shp を選択し、[追加] をクリックします。
  8. [フィーチャクラス → フィーチャクラス(Feature Class to Feature Class)] ツールの [出力フィーチャクラス] テキスト ボックスに、「railroads」と入力します。
  9. [OK] をクリックします。

この時点で Osokopf ジオデータベースには、dbo ユーザが所有しているフィーチャ データセット 2 つ、editor1 が所有しているフィーチャクラス 1 つ、および manager1 が所有しているフィーチャクラス 1 つが格納されています。

新しいフィーチャクラスをバージョン対応登録

編集者が railroads フィーチャクラスに対するすべての変更処理を完了するまでに時間がかかることがあります。これに対処するため、編集者がバージョン対応の編集を行えるように、フィーチャクラスをバージョン対応登録します。バージョン対応の編集では、フィーチャクラスをフィーチャクラスのプロダクション バージョンとは切り離して編集できるので、他のユーザからのフィーチャクラスへのアクセスに影響を与えません。

手順:
  1. カタログ ウィンドウで railroads フィーチャクラスを右クリックし、[バージョン対応レイヤの登録] をクリックします。

    [バージョン対応レイヤの登録] ダイアログ ボックスが開きます。

  2. [ベース テーブル移行オプションを使用して、選択オブジェクトを登録する] オプションのチェックボックスをオフのままにした状態で、[OK] をクリックします。

バージョンの作成

バージョン対応の編集を行う際は、ジオデータベースの DEFAULT バージョンを編集できます。ただし、このチュートリアルでは、editor1 が編集を行える異なるバージョンを作成します。

ヒントヒント:

ジオデータベース バージョンおよびバージョン対応の編集については、「バージョニングの概要」とその関連トピックをご参照ください。

手順:
  1. カタログ ウィンドウで、Osokopf ジオデータベースを右クリックし、[バージョン] をクリックします。

    [バージョン マネージャ] が開きます。

  2. 現在存在しているバージョンは、DEFAULT バージョンだけです。ここでは、DEFAULT バージョンからバージョンを作成します。
  3. DEFAULT バージョンを右クリックし、[新規作成] をクリックします。
  4. [名前] テキスト ボックスに、「railroadv1」と入力します。
  5. バージョンの説明を入力します。
  6. [権限] リストで、[パブリック] をクリックします。
  7. [OK] をクリックします。
  8. これで、このバージョンを editor1 が編集することができます。[パブリック] の代わりに [プロテクト] を選択した場合、editor1 にバージョンの表示は許可されますが編集は禁止されます。[プライベート] を選択した場合、editor1 はバージョンへのアクセスも禁止されます。

バージョン マネージャに表示されているバージョンは現在、2 つだけです。

この演習では、データをインポートしてバージョン対応登録し、editor1 がデータ編集時に接続するジオデータベース バージョンを作成しました。


3/6/2012