アプリケーションの導入

Web アプリケーションの設定を構成し終えると、作成するアプリケーションの概要がウィザードの最後のパネルに表示されます。アプリケーションの URL を確認してください。この URL は、アプリケーションを作成した後、ArcGIS Server Manager の [アプリケーション] タブにも表示されます。

アプリケーションの設定を確認したら、[完了] をクリックしてアプリケーションを作成します。アプリケーションのプロパティをさらに調整したい場合は、[前へ] をクリックしてウィザードの前のページに戻ることができます。[完了] をクリックすると、完成したアプリケーションがデフォルトの Web ブラウザに表示されます(アプリケーションが表示されない場合は、ポップアップを無効にする必要があるかもしれません)。これはユーザに表示される Web アプリケーションです。アプリケーションを使用するためのヘルプには、右上隅のリンクからアクセスできます。このヘルプは単純な HTML ファイルで構成されています。これらのファイルをカスタマイズして、カスタム ツール、タスク、またはアプリケーションに追加された機能に関する情報を表示することもできます。

アプリケーションを作成した後は、ArcGIS Server Manager の [アプリケーション] タブで、表示、編集、名前の変更を行うことができます。既存のアプリケーションを編集する際には、ウィザードのパネルに対応するタブ リストが画面の上部に表示されます。すべてのタブをナビゲートする必要はありません。必要なタブだけを使用し、[完了] をクリックすれば、編集は完了です。

高度なカスタマイズが必要な場合は、ArcGIS Server Manager で作成したアプリケーションを Visual Studio で編集することができます。IDE で編集した内容は、あとでそのアプリケーションを Manager で編集したときに上書きされる可能性があるため、注意してください。

Web アプリケーションのサーバへの導入

ArcGIS Server Manager で作成した Web アプリケーションは、デフォルトではアプリケーションを作成したコンピュータ上で実行されます。ただし、アプリケーションを開発コンピュータで作成した後、サーバに移動しなければならない場合もあります。その場合は、サーバに適切なソフトウェアをインストールして設定し、アプリケーションを実行するために必要なデータとサービスをセットアップする必要があります。

既存のアプリケーションをプロダクション サーバに移動する方法については、開発者ヘルプの「ライセンスと導入」をご参照ください。このトピックにアクセスするには、開発者ヘルプを開き、コンテンツ ウィンドウで [ArcGIS Server ソリューションの作成] > [アプリケーションの開発] > [Web ADF を使用した Web アプリケーションの開発] > [ライセンスと導入] をクリックしてください。

アプリケーションをプロダクション サーバに導入したら、最適なパフォーマンスを得たいと考える場合があります。導入環境を準備するには、ローカル セキュリティ機関サブシステム サービス(lsass.exe)に高い負荷がかからないように変更する必要があります。lsass.exe に関する問題を回避するには、Esri Knowledge Base Article の32620(Windows Server 2003)または 32622(Windows XP)をご参照ください。

アプリケーションの保守

アプリケーションを導入したら、ときどき保守が必要になることがあります。アプリケーションは、マップの表示、検索、ジオコーディング、およびその他の操作に Web サービスを使用する場合があります。Web サービスは便利ですが、これを使用すると、サービスが変更されたときにアプリケーションを更新しなければならないことがあります。たとえば、お使いのアプリケーションがマップ サービスのレイヤを検索する場合に、サーバ管理者がマップ サービスのレイヤの順序を変更すると、更新されたレイヤ インデックスを使用するように自分でアプリケーションを更新しなければなりません。

サーバ管理者は、既存のサービスに変更を加えると、そのサービスに依存している導入済みの Web アプリケーションの振舞いに影響をおよぼす可能性がある点に注意することが大切です。何らかの変更を加えた場合は、Web アプリケーション管理者に明確に伝える必要があります。


3/6/2012