SQL Server 内のジオデータベースの作成

Microsoft SQL Server インスタンス上のデータベースにジオデータベースを作成するには、ArcSDE ポスト インストール ウィザードを使用します。

ポスト インストール ウィザードでは、次のステップを実行できます。

• SQL Server インスタンス上のデータベースの作成
• ジオデータベースの所有者の選択（sde または dbo のどちらか）
• データベースにジオデータベースのシステム テーブルとストアド プロシージャを作成します。
• ArcGIS Server Enterprise ライセンス ファイルを使用してジオデータベースを認証します。
• ArcSDE サービスを作成します。

メモ:

サイトのユーザが ArcSDE サービスを使用してジオデータベースに接続する場合は、サービスの作成のみが必要です。

手順:

1. [スタート] メニューからポスト インストール ウィザードを起動します。

   [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [ArcSDE] → [ArcSDE for Microsoft SQL Server ポスト インストール（ArcSDE for Microsoft SQL Server Post Installation）] の順に選択します。

2. [ようこそ] ダイアログ ボックスで、ポストインストール手順を最初から最後まですべて行うか、一部のみを行うかを選択します。
   • データベース、管理ユーザ、ジオデータベース、およびサービスを作成し、ジオデータベースを認証する必要がある場合は、[完全] を選択します。
   • これらのステップのいずれかを行う必要がない（たとえば、サービスを作成しない）場合は、[カスタム] を選択します。
メモ:

ここで説明する手順では、セットアップのうち最初に行う 2 つの部分を示します。カスタム セットアップを使用する場合は、これらのステップの一部が該当しないことがあります。

3. [次へ] をクリックします。
4. カスタム セットアップを選択した場合は、[ArcSDE セットアップ ウィザード オプション（ArcSDE Setup Wizard Option）] ダイアログ ボックスが開きます。必要のないオプションがあればオフにします。
5. [次へ] をクリックします。
6. ジオデータベースを sde ユーザのスキーマに格納するか、dbo スキーマに格納するかを選択します。
   ヒント:

   詳細は、「SQL Server 内でのジオデータベース所有者の比較」をご参照ください。

7. [次へ] をクリックします。
8. SQL Server インスタンスの名前を入力します。
9. データベースを作成するために SQL Server に接続する方法を選択します。
   • SQL Server インスタンスの Windows ログインが dbo である場合は、[Windows 認証] を選択できます。
   • データベース ユーザとして接続する場合は、[SQL Server 認証] をクリックして、sa ユーザまたは別の sysadmin ユーザのパスワードを [sysadmin ユーザ パスワード] テキスト ボックスに入力します。
10. [次へ] をクリックします。
11. [空間データベースの作成] ダイアログ ボックスに必要な情報を入力します。
    1. sde ユーザのスキーマ内でジオデータベースを作成する場合は、[SDE ユーザ パスワード] テキスト ボックスに sde ユーザのパスワードを入力します。
    2. [データベース名] テキスト ボックスに、SQL Server データベースに付ける名前を入力します。

       データベース名は、データベース オブジェクトの作成に関する SQL Server のルールに従っている必要があります。

    3. デフォルトのデータ サイズとログ ファイル サイズを受け入れるか、[データ ファイル サイズ] および [ログ ファイル サイズ] テキスト ボックスに必要なサイズを入力します。
    4. データ ファイル（*.mdf）およびログ ファイル（*.ldf）の作成先としてデフォルトの場所を受け入れるか、サーバ上の別の場所を参照してこれらのファイルの作成先を指定します。

    SQL Server インスタンス上にデータベースが作成されます。sde スキーマ ジオデータベースを作成している場合は、sde ユーザがインスタンスとデータベースに追加され、ジオデータベースの作成に必要な権限が与えられます。

12. [次へ] をクリックします。
13. giomgr.defs、dbinit.sde、または dbtune.sde のいずれかのファイルの内容を変更した場合は、[カスタム ファイルを使用] をクリックし、そのファイルの場所を参照すれば、カスタム ファイルを使用するように選択できます。
14. [次へ] をクリックします。
15. [リポジトリのセットアップ] ダイアログ ボックスで、SQL Server インスタンス名とデータベース名が正しいことを確認します。
16. ジオデータベースを作成するためにデータベースに接続する方法を選択します。
    • 使用する Windows ログインが dbo である場合（sysadmin 固定サーバ ロールのメンバ、またはデータベースの所有者）は、[Windows 認証] を選択できます。
    • データベース ユーザとして接続する場合は、[SQL サーバ認証] をクリックして、sysadmin ログインのユーザ名とパスワードを入力します。
17. [次へ] をクリックします。
ジオデータベースが正常に作成されたかどうかを示すメッセージが表示されます。
18. ログを表示するかどうかを選択します。
    • 作成ログを表示する場合は、[はい] をクリックします。ジオデータベースが作成されなかった場合は、ログを表示する必要があります。
    • ジオデータベースがエラーを出さずに作成され、ログを表示する必要がない場合は、[いいえ] をクリックします。

ジオデータベースが作成されました。

続いてジオデータベースを認証する必要があります。「SQL Server での ArcSDE ジオデータベースの認証」をご参照ください。サービスを作成する場合は、「Windows での ArcSDE サービスの作成」をご参照ください。