PostgreSQL でのジオデータベースの作成(Linux)

sdesetup コマンドは、すべてのジオデータベース システム テーブル、関数、タイプ、およびストアド プロシージャを DBMS に作成します。ジオデータベースを作成して ArcSDE を正しく機能させるには、sdesetup コマンドを正しく実行する必要があります。

sdesetup を実行してジオデータベースを作成するには、sde ユーザはデータベースのスーパー ユーザである必要があります。

sdesetup コマンドを実行するときに、特定のファイルが読み取られてジオデータベースのシステム テーブルに値が入力されます。ほとんどの場合、これらのファイルを変更する必要はありません。ただし、次のような場合は例外です。

次の手順では、セットアップ ファイルを変更して sdesetup を実行する方法を説明します。

手順:
  1. クライアントが ArcSDE サービスを使用して接続する場合は、システムの etc ディレクトリにある services ファイルを変更して、ArcSDE サービスで使用する TCP/IP ポート番号と名前を定義する行を追加します。services ファイルを変更するには、root 権限によるアクセスが必要です。ファイルをテキスト エディタで開き、次のような行を追加します。

    esri_sde      5151/tcp     # ArcSDE service on pinetree

    メモメモ:

    サービスに接続するユーザは、サービス名として 5151 を使用できます。サービス名に esri_sde を使用して接続したい場合は、それらのシステムの services ファイルに同様の行を追加する必要があります。

  2. ArcSDE サービスを使用する場合は、$SDEHOME/etc/services.sde ファイルをテキスト エディタで開き、/etc/services ファイルの場合と同様の行を追加します。
  3. 必要に応じて、$SDEHOME/etc にある dbtune.sde ファイルを変更して、DATA_DICTIONARY キーワードの下にある格納パラメータを設定できます。また、DEFAULTS キーワードの下にあるその他のパラメータを変更して、ジオデータベースのユーザ データの格納方法を指定することもできます。
  4. 必要に応じて、$SDEHOME/etc ディレクトリにある dbinit.sde ファイルで、環境変数を設定することもできます。このファイルで設定した変数は、ArcSDE サービスによって起動のたびに使用されます。これらの環境変数を設定する構文は次のとおりです。

    set <variablename>=<value>

  5. $SDEHOME/bin 内にある sdesetup コマンドを実行します。

    sdesetup コマンドを使用するための完全な構文は、インストール メディアに収録されている『ArcSDE コマンド リファレンス』の sdesetup に関するトピックをご参照ください。

    sdesetup -o install -d POSTGRESQL -s pgserver -D pggdb
    -u sde -l sde/licenses/license.ecp

関連項目


3/6/2012