PostgreSQL に格納されたジオデータベースのドメイン

ドメインはビジネス テーブルのフィールドに適用されるルールです。ドメインはドメインに指定された値だけをフィールドに入力できるようにすることで、データ整合性を維持します。ドメインはジオデータベースに対して定義され、複数のフィーチャクラス、テーブル、またはサブタイプに適用することができます。

定義可能なドメインは、範囲ドメインとコード値ドメインの 2 種類です。範囲ドメインは数値フィールドにのみ適用可能です。ドメインの詳細については、「属性ドメインの概要」をご参照ください。

ArcGIS Desktop のドメイン

ジオデータベースのドメインへアクセスするには、[データベース プロパティ] ダイアログ ボックスからカタログ ウィンドウを使用します。ジオデータベースを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

[データベース プロパティ] ダイアログ ボックスの [ドメイン]

上記の例では、ジオデータベースに定義されているすべてのドメインのリストがダイアログ ボックスの上部に表示されています。このリストでは、Transportation_BridgeCategory ドメインが選択されています。選択されたドメインに関する [ドメイン プロパティ][コード値] が表示されています。[ドメイン プロパティ] に示されているように、Transportation_BridgeCategory ドメインはコード値ドメインです。

ドメインをサブタイプに適用すると、そのドメインは [フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスの [サブタイプ] タブに表示されます。フィーチャクラスを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

フィーチャクラス サブタイプにおけるドメイン

Transportation_BridgeCategory ドメインが TransportationL フィーチャクラスの bridgecategory フィールドに適用されます。

ArcMap で TransportationL フィーチャクラスの属性を編集する際、bridgecategory フィールドに入力できるのは Transportation_BridgeCategory ドメインに指定されているコードのいずれかに限られます。

[bridgecategory] フィールドに使用できる値のドロップダウン リスト

PostgreSQL データベースのドメイン

データベースでは、すべてのドメインが gdb_items システム テーブルに格納されます。gdb_itemtypes テーブルのフィールドによって、オブジェクトがドメインとして識別されます。

XML ワークスペース ドキュメントのドメイン

XML ワークスペース ドキュメントでは、ドメインは Domain タグで囲まれています。

次に、Transportation_BridgeCategory コード値ドメインの定義を含む XML ワークスペース ドキュメントの一部を示します。

<Domain xsi:type="esri:CodedValueDomain">
    <DomainName>Transportation_BridgeCategory</DomainName> 
    <FieldType>esriFieldTypeInteger</FieldType> 
    <MergePolicy>esriMPTDefaultValue</MergePolicy> 
    <SplitPolicy>esriSPTDuplicate</SplitPolicy> 
    <Description /> 
    <Owner>hbear</Owner> 
     <CodedValues xsi:type="esri:ArrayOfCodedValue">
       <CodedValue xsi:type="esri:CodedValue">
        <Name>Unspecified</Name> 
        <Code xsi:type="xs:int">0</Code> 
       </CodedValue>
     <CodedValue xsi:type="esri:CodedValue">
        <Name>Not Covered/Not Decked</Name> 
        <Code xsi:type="xs:int">1</Code> 
     </CodedValue>
     <CodedValue xsi:type="esri:CodedValue">
        <Name>Covered/Not Decked</Name> 
        <Code xsi:type="xs:int">2</Code> 
     </CodedValue>
     <CodedValue xsi:type="esri:CodedValue">
        <Name>Covered/Decked</Name> 
        <Code xsi:type="xs:int">3</Code> 
     </CodedValue>
     <CodedValue xsi:type="esri:CodedValue">
        <Name>Not Covered/Decked</Name> 
        <Code xsi:type="xs:int">4</Code> 
     </CodedValue>
     <CodedValue xsi:type="esri:CodedValue">
        <Name>Not Applicable</Name> 
        <Code xsi:type="xs:int">99</Code> 
     </CodedValue>
    </CodedValues>
  </Domain>

次に、XML ワークスペース ドキュメントに定義された RotAngle という範囲ドメインを示します。

<Domain xsi:type="esri:RangeDomain">
  <DomainName>RotAngle</DomainName> 
  <FieldType>esriFieldTypeInteger</FieldType> 
  <MergePolicy>esriMPTDefaultValue</MergePolicy> 
  <SplitPolicy>esriSPTDuplicate</SplitPolicy> 
  <Description>Valid rotation angles</Description> 
  <Owner>hbear</Owner> 
  <MaxValue xsi:type="xs:double">359</MaxValue> 
  <MinValue xsi:type="xs:double">0</MinValue> 
 </Domain>

3/6/2012