PostgreSQL の DBTUNE コンフィグレーション パラメータ

コンフィグレーション パラメータは、sde_dbtune テーブルの parameter_name 列に格納され、データベース オブジェクトの構成方法または特定の設定方法を指定します。パラメータに対応する値は sde_dbtune の config_string 列に格納され、オブジェクトや設定の内容を指定します。パラメータとそのコンフィグレーション文字列は、コンフィグレーション キーワードによって sde_dbtune テーブルでグループ化されます。キーワードとパラメータ名の組み合わせは一意ですが、ほとんどのパラメータ名は、sde_dbtune テーブル全体で多くのキーワードと組み合わせて何度も使用されます。

parameter_name 列の有効な値は固定なので、新しいパラメータ名を作成することはできません。同じように、config_string 列も数値または SQL 文字列のみを受け入れます。ほとんどの場合、これらの文字列は SQL の CREATE TABLE および CREATE INDEX ステートメントに追加されるので、指定された DBMS に必要な SQL 構文と適合する必要があります。

PostgreSQL に格納されたジオデータベースでは、パラメータ名とコンフィグレーション文字列のペアが ArcSDE によって次の目的で使用されます。

デフォルトでは、PostgreSQL はテーブルとインデックスをデータベースのデフォルト表領域に格納します。テーブルとインデックスを他の表領域に格納するためには、スーパー ユーザが追加の表領域を作成し、オブジェクトを作成するユーザにその表領域に対する CREATE 権限を割り当てます。既存の表領域とその権限は、psql メタコマンド \db+ を使用すれば一覧表示できます。

この設定が完了すると、sde_dbtune 格納パラメータを使用して各種のテーブルを格納する別の表領域を指定できるようになります。

表領域の格納を指定する構文は、パラメータによって異なります。ArcSDE for PostgreSQL とともにインストールされる dbtune.sde ファイルには、正しい構文を使用するのに役立つ各パラメータのエントリ例が、コメント アウトされて記載されています。

メモメモ:

PostgreSQL の表領域はシンボリック リンクを使用するため、ユーザ定義の表領域はシンボリック リンクをサポートするシステム上でしか使用できません。

次の表は、PostgreSQL のジオデータベースで使用可能なすべてのコンフィグレーション パラメータのリストです。表の後には、各パラメータを機能別にグループ化した詳細な説明があります。

パラメータ名

説明

A_INDEX_ROWID

ADD テーブルの ObjectID 列のインデックス格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

A_INDEX_STATEID

ADD テーブルの sde_state_id 列のインデックス格納定義

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A_INDEX_USER

ADD テーブルのインデックス格納定義

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A_INDEX_XML

ADD テーブルの XML 列のインデックス テーブル格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

A_STORAGE

ADD テーブルの格納定義

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AUX_INDEX_COMPOSITE

ラスタ AUX テーブルの複合列のインデックス格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

AUX_STORAGE

ラスタ AUX テーブルの格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE TABLE parameters.

B_INDEX_RASTER

ビジネス テーブルのラスタ列のインデックス格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

B_INDEX_ROWID

ビジネス テーブルの ObjectID 列のインデックスと、ラスタ RowID のインデックス R<N>_SDE_ROWID_UK の格納定義

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B_INDEX_TO_DATE

r<registration_id>_sde_todate インデックスを作成するための格納パラメータ情報(履歴管理の際に履歴テーブルを更新するために使用)

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B_INDEX_USER

ビジネス テーブルの格納定義

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B_INDEX_XML

ビジネス テーブルの XML 列のインデックス テーブル格納定義

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B_STORAGE

ビジネス テーブルとラスタ属性テーブルのインデックス格納定義

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BLK_INDEX_COMPOSITE

ラスタ BLK テーブルの複合列のインデックス格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

BLK_STORAGE

ラスタ BLK テーブルの格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE TABLE parameters.

BND_INDEX_COMPOSITE

ラスタ BND テーブルの複合列のインデックス格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

BND_INDEX_ID

ラスタ BND テーブルの RID 列のインデックス格納定義

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BND_STORAGE

ラスタ BND テーブルの格納定義

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COMMENT

コメントに使用される行

コメントの最大長は 2,048 文字です。

D_INDEX_ALL

sde_states_id、sde_deletes_row_id、deleted_at の各列におけるインデックスの FILLFACTOR

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D_INDEX_DELETED_AT

DELETE テーブルの sde_deleted_at 列のインデックス格納定義

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D_STORAGE

DELETE テーブルの格納定義

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GEOMETRY_STORAGE

空間列の格納データ タイプ

ST_GEOMETRY または PG_GEOMETRY

LD_INDEX_ALL

Sde_logfile_data および sde_logpool テーブルの主キーの格納定義

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LD_STORAGE

sde_logfile_data テーブルと sde_logpool テーブルの格納定義

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LF_INDEX_ID

sde_logfile の主キーの格納定義

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LF_INDEX_NAME

sde_logfiles 一意インデックスの格納定義

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LF_STORAGE

Sde_logfiles テーブルの格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE TABLE parameters.

MVTABLES_MODIFIED_INDEX

Mvtables_modified インデックスの格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

MVTABLES_MODIFIED_TABLE

Mvtables_modified テーブルの格納定義

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RAS_INDEX_ID

ラスタ RAS テーブルの RID インデックスの格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

RAS_STORAGE

ラスタ RAS テーブルの格納定義

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RASTER_STORAGE

ラスタ データ格納タイプの定義

バイナリまたは ST_Raster

SESSION_INDEX

ArcSDE セッションベースおよびスタンドアロンのログ ファイルのインデックス格納定義

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SESSION_STORAGE

ArcSDE セッションベースおよびスタンドアロンのログ ファイル テーブルの格納定義

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SESSION_TEMP_TABLE

ログ ファイルを tempdb に作成するかどうかを制御します

1 または 0

このパラメータは存在しますが、PostgreSQL では現時点では使用されていません。

STATES_INDEX

ステート テーブルの格納定義

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STATES_LINEAGES_INDEX

sde_state_lineages テーブルの主キーのインデックスの格納を制御

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STATES_LINEAGES_TABLE

sde_state_lineages テーブルの格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE TABLE parameters.

STATES_TABLE

sde_states テーブルの格納定義

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UI_NETWORK_TEXT

関連するコンフィグレーション キーワードが ArcGIS ユーザ インタフェースに表示されることを示すユーザ インタフェース パラメータ(ネットワーク設定の説明を含む)

Description up to 2,048 characters

UI_TERRAIN_TEXT

関連するコンフィグレーション キーワードが ArcGIS ユーザ インタフェースに表示されることを示すユーザ インタフェース パラメータ(テレイン設定の説明を含む)

Description up to 2,048 characters

UI_TEXT

関連するコンフィグレーション キーワードが ArcGIS ユーザ インタフェースに表示されることを示すユーザ インタフェース パラメータ(関連する非コンポジット コンフィグレーション キーワードの説明を含む)

Description up to 2,048 characters

UI_TOPOLOGY_TEXT

関連するコンフィグレーション キーワードが ArcGIS ユーザ インタフェースに表示されることを示すユーザ インタフェース パラメータ(トポロジ設定の説明を含む)

Description up to 2,048 characters

VERSIONS_INDEX

sde_versions インデックスの格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

VERSIONS_TABLE

sde_versions テーブルの格納定義

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XML_COLUMN_STORAGE

作成する XML 列のタイプを指定。ArcSDE XML またはネイティブ DBMS XML

SDE_XML or DB_XML

XML_DOC_INDEX

sde_xml_doc<n> テーブルの xmldoc<n>_pk インデックスと xml_doc<n>_ix インデックスの格納定義

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XML_DOC_STORAGE

sde_xml_doc<n> テーブルの格納定義

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XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE

XML ドキュメントの格納形式を指定

BINARY または TEXT

XML_IDX_FULLTEXT_UPDATE_METHOD

sde_xml_doc<n> テーブル(XML ドキュメント テーブル)の xml_doc_val 列と sde_xml_idx<n> テーブル(XML 列のインデックス テーブル)の text_tag 列に対する変更をフルテキスト インデックスに伝達する方法

AUTOMATIC または MANUAL

XML_IDX_INDEX_DOUBLE

sde_xml_idx<n> テーブルの double_tag 列の xmlix<n>_db インデックスの格納定義

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XML_IDX_INDEX_ID

xml_idx<n> テーブルの ID 列の xmlix<n>_id インデックスの格納定義

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XML_IDX_INDEX_PK

sde_xml_idx<n> テーブルの xml_key_column id 列の xmlix<n>_pk インデックスの格納定義

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XML_IDX_INDEX_STRING

sde_xml_idx<n> テーブルの string_tag 列の xmlix<n>_st インデックスの格納定義

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XML_IDX_INDEX_TAG

sde_xml_idx<n> テーブルの tag_id 列の xmlix<n>_tg インデックスの格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE INDEX parameters.

XML_IDX_STORAGE

sde_xml_idx<n> テーブル(XML 列のインデックス テーブル)の格納定義

See the PostgreSQL documentation for CREATE TABLE parameters.

コンフィグレーション パラメータのまとめ

XML パラメータの <n> は、特定の XML 列に関連付けられた xml_column_id を表します。

パラメータの機能の説明

ビジネス テーブルとインデックス格納パラメータ

ビジネス テーブルは、ArcSDE クライアントによって作成される PostgreSQL テーブルであり、ArcSDE の sdetable 管理コマンド、または C API の SE_table_create 関数で作成することができます。ビジネス テーブルの格納設定を定義するには、sde_dbtune テーブルの B_STORAGE パラメータを使用します。

ビジネス テーブルのインデックスの作成をサポートするインデックス格納パラメータは、次の 5 つです。

  • B_INDEX_USER パラメータは、C API 関数 SE_table_create_index および sdetable コマンドの create_index 操作で作成されたカスタム インデックスの格納設定を定義します。
  • B_INDEX_ROWID パラメータは、ArcSDE が登録するテーブルの ObjectID 列(ROWID または OBJECTID とも呼ばれる)に作成するインデックスの格納設定を保持します。
  • B_INDEX_RASTER パラメータは、ラスタ列がビジネス テーブルに追加されたときに ArcSDE が作成するラスタ列インデックスの FILLFACTOR を保持します。このインデックスは、ArcSDE の C API 関数 SE_rastercolumn_create によって作成されます。この関数は、ArcGIS でフィーチャクラスを作成するときに、または sdelayer コマンドの add、copy、import 操作によって呼び出されます。
  • B_INDEX_TO_DATE パラメータは、インデックス R<登録 ID>_sde_todate の FILLFACTOR を指定します。このインデックスは、ビジネス テーブルで履歴管理が有効になったときに作成され、履歴管理操作中に履歴テーブルを更新するときに使用されます。
  • B_INDEX_XML パラメータは、ビジネス テーブルの XML 列におけるインデックスの FILLFACTOR を指定します(後述の XML タイプ パラメータに関するセクションでも説明しています)。

ADD テーブルと DELETE テーブルの格納パラメータ

ビジネス テーブルまたはフィーチャクラスをバージョン対応登録すると、複数のユーザがオブジェクトを管理して編集できるようになります。バージョン対応登録されたビジネス テーブルには、ADD テーブルと DELETE テーブルの 2 つのテーブルが作成されます。

ユーザは適当な間隔で各自の変更内容を他のユーザの変更内容とマージし、同じフィーチャを変更したことによって発生する競合をリコンサイルします。

ADD テーブルのパラメータ

A_STORAGE パラメータは、ADD テーブルの格納設定を定義します。ADD テーブルの名前は A<n> で、<n> の部分は TABLE_REGISTRY システム テーブルに格納されている登録 ID になります。たとえば、ビジネス テーブル ROADS の登録 ID が 10 であれば、A10 という名前の ADD テーブルが作成されます。

その他 5 つの格納パラメータが、ADD テーブルのインデックスの格納設定を保持します。A_INDEX_ROWID パラメータは、ArcSDE がマルチバージョン対応の ObjectID 列(ROWID とも呼ばれる)に作成するインデックスの FILLFACTOR を指定します。ADD テーブルの ROWID 列のインデックス名は A<n>_ROWID_IX1 になります。<n> の部分は、ADD テーブルが関連付けられているビジネス テーブルの登録 ID です。

A_INDEX_STATEID パラメータは、ArcSDE が ADD テーブルの SDE_STATE_ID 列に作成するインデックスの FILLFACTOR を保持します。SDE_STATE_ID 列のインデックス名は A<n>_STATE_IX2 になります。<n> の部分は、ADD テーブルが関連付けられているビジネス テーブルの登録 ID です。

A_INDEX_USER パラメータは、ArcSDE が ADD テーブルで作成するカスタム インデックスの FILLFACTOR を保持します。ビジネス テーブルのカスタム インデックスは、ADD テーブルに複製されます。A_INDEX_RASTER パラメータは、ADD テーブルのラスタ列におけるインデックスの FILLFACTOR を指定します。

A_INDEX_XML パラメータは、ADD テーブルの XML 列におけるインデックスの FILLFACTOR を指定します(後述の「XML タイプ パラメータ」セクションでも説明しています)。

DELETE テーブルのパラメータ

D_STORAGE パラメータは、DELETE テーブルの格納設定を保持します。DELETE テーブルの名前は D<n>で、<n> の部分は TABLE_REGISTRY システム テーブルに格納されている登録 ID になります。たとえば、ビジネス テーブル ROADS の登録 ID が 10 であれば、D10 という名前の DELETE テーブルが作成されます。

その他 2 つの格納パラメータが、DELETE テーブルに作成されるインデックスの格納設定を保持します。

  • D_INDEX_ALL パラメータは、ArcSDE が DELETE テーブルの SDE_STATE_ID 列と SDE_DELETES_ROW_ID 列に作成する D<n>_IDX1 インデックスの FILLFACTOR を指定します。
  • D_INDEX_DELETED_AT パラメータは、ArcSDE が DELETE テーブルの SDE_DELETED_AT 列に作成する D<n>_IDX2 インデックスの FILLFACTOR を保持します。

ADD テーブルと DELETE テーブルの構造の詳細と、その使用方法については、「PostgreSQL に格納されたジオデータベースのバージョン対応テーブル」をご参照ください。

ラスタ テーブルのパラメータ

ビジネス テーブルに追加されるラスタ列は、実際は、4 つのテーブルと 5 つのサポート インデックスから構成されるスキーマに格納されている、ラスタ データに対する外部キー参照です。ラスタ テーブルのパラメータは、ラスタ テーブルとインデックスの設定を定義します。

RAS_STORAGE パラメータは、RAS テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を保持します。

RAS_INDEX_ID パラメータは、RAS テーブル インデックスの FILLFACTOR を指定します。BND_STORAGE パラメータは、BND テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を保持します。

BND_INDEX_COMPOSITE パラメータは、BND テーブルの複合インデックスに使用される FILLFACTOR を指定します。

BND_INDEX_ID パラメータは、BND テーブルの行 ID(RID)列インデックスに使用される FILLFACTOR を指定します。

AUX_STORAGE パラメータは、AUX テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を保持します。

AUX_INDEX_COMPOSITE パラメータは、AUX テーブルのインデックスの FILLFACTOR を指定します。

BLK_STORAGE パラメータは、BLK テーブルの CREATE TABLE ステートメントの格納設定を保持します。

BLK_INDEX_COMPOSITE パラメータは、BLK テーブルのインデックスの FILLFACTOR を指定します。

ラスタ インデックスのデフォルトの FILLFACTOR は、sde_dbtune テーブルの他のインデックスより高いことがわかります。これは、ラスタ データが通常はあまり大きく変更されないためです。

ラスタ テーブルには、ラスタ属性テーブルという追加タイプがあります。このテーブル(複数の場合もあります)には、ラスタ内のセル値に基づく属性値が格納されます。B_STORAGE パラメータがこれらのテーブルの格納設定を定義します。これらのテーブルに、他のフィーチャクラスのビジネス テーブルと異なる格納場所を定義する必要がある場合は、ラスタ データセットおよびラスタ カタログの作成中に、ラスタ属性テーブル用の異なる格納情報を指定するラスタ キーワードを作成してください。

ラスタ属性テーブルの詳細については、「ラスタ データセットの属性テーブル」をご参照ください。カスタム コンフィグレーション キーワードの詳細については、「カスタム コンフィグレーション キーワード」をご参照ください。

ジオメトリ格納パラメータ

ArcSDE for PostgreSQL には、空間データ格納形式が 2 つあります。GEOMETRY_STORAGE パラメータは、ジオメトリの格納に使用する形式を指定します。値は、ST_GEOMETRY または PG_GEOMETRY です。

メモメモ:

PG_GEOMETRY 格納タイプを使用するには、PostGIS がインストールされており、データベースが PostGIS ジオメトリ格納タイプを使用できるように設定されている必要があります。詳細については、「ArcGIS と PostGIS ジオメトリ タイプ」をご参照ください。

このデータ格納タイプの説明については、「ST_Geometry 格納タイプとは」をご参照ください。

ログ ファイルのパラメータ

ArcSDE は、選択されたレコード セットを保持するために、ログ ファイル テーブルを使用します。ログ ファイルのパラメータは、ログ ファイルおよびログ ファイルのデータ テーブルとインデックスに適用されます。これらは「L」または「SESSION」で始まります。

次に、これらのパラメータを示します。

  • LD_INDEX_ALL は、sde_logfile_data テーブルと sde_logpool テーブルの主キーの FILLFACTOR を定義します。
  • LD_STORAGE は、sde_logfile_data テーブルと sde_logpool_<sde_id> テーブルの構成を定義します。
  • LF_INDEX_ID は、sde_log ファイルの主キーの FILLFACTOR 格納を定義します。
  • LF_INDEX_NAME は、sde_log ファイルの一意インデックスの FILLFACTOR を定義します。
  • LF_STORAGE パラメータは、sde_logfiles テーブルの格納設定を定義します。
  • SESSION_INDEX パラメータは、スタンドアロン ログ テーブルの logdata_<sde_id>_<sde_id>_<現在のスタンドアロン ID>_idx1 インデックスの作成と、セッション テーブルの logsession_<sde_id>_idx1 インデックスの作成を定義します。
  • SESSION_STORAGE パラメータは、logdata_<sde_id>_<現在のスタンドアロン ID> スタンドアロン ログ テーブルと、session_<sde_id> セッション テーブルの格納設定を定義します。
  • SESSION _TEMP_TABLE は、PostgreSQL のジオデータベースでは使用しません。

ジオデータベースでのログ ファイル テーブルの使用方法については、「PostgreSQL に格納されたジオデータベースの ArcSDE ログ ファイル テーブル」をご参照ください。

ユーザ インタフェース パラメータ

ユーザ インタフェース パラメータは「UI」で始まり、関連するコンフィグレーション キーワードを ArcGIS ユーザ インタフェースおよび ArcObjects で利用可能にするかどうかを指定します。UI_TEXT は、非コンポジット コンフィグレーション キーワードで使用されます。UI_TOPOLOGY_TEXT は、トポロジ キーワードで使用されます。UI_TERRAIN_TEXT は、テレイン キーワードで使用されます。UI_NETWORK_TEXT は、ネットワーク キーワードで使用されます。UI パラメータの使用方法については、「ArcGIS で利用可能なコンフィグレーション キーワードの作成」をご参照ください。

ユーザ インタフェース パラメータ

ユーザ インタフェース パラメータは「UI」で始まり、関連するコンフィグレーション キーワードを ArcGIS ユーザ インタフェースおよび ArcObjects で利用可能にするかどうかを指定します。UI_TEXT は、非コンポジット コンフィグレーション キーワードで使用されます。UI_TOPOLOGY_TEXT は、トポロジ キーワードで使用されます。UI_TERRAIN_TEXT は、テレイン キーワードで使用されます。UI_NETWORK_TEXT は、ネットワーク キーワードで使用されます。UI パラメータの使用方法については、「ArcGIS で利用可能なコンフィグレーション キーワードの作成」をご参照ください。

XML タイプのパラメータ

メモメモ:

ジオデータベースで XML 列と XML ドキュメントを使用しない場合、これらのパラメータを設定する必要はありません。

XML コンフィグレーション パラメータは、XML ドキュメントの追跡と格納に使用されるテーブルとインデックスの格納情報を指定する際に使用します。

XML 列が ArcSDE XML として作成されるか、ネイティブの PostgreSQL XML として作成されるかは、XML_COLUMN_STORAGE パラメータによって決定されます。デフォルト設定では、ArcSDE XML(SDE_XML)が使用されます。

DATA_DICTIONARY コンフィグレーション キーワードの XML_INDEX_TAGS_INDEX パラメータは、sde_xml_indexes テーブルにおけるインデックスの FILLFACTOR を指定します。

DATA_DICTIONARY コンフィグレーション キーワードの XML_INDEX_TAGS_TABLE パラメータは、ArcSDE ジオデータベースの sde_xml_index_tags システム テーブルの格納を指定します。ジオデータベース システム テーブルの格納を制御するパラメータなので、これら 2 つのパラメータを使用してカスタム格納を指定する場合、その値はジオデータベースを作成する前に変更する必要があります。

A_INDEX_XML パラメータは、バージョン対応フィーチャクラスの ADD テーブルの XML 列におけるインデックスの FILLFACTOR を定義します。

B_INDEX_XML パラメータは、ビジネス テーブルの XML 列におけるインデックスの FILLFACTOR を定義します。

XML_IDX_FULLTEXT_UPDATE_METHOD は、XML ドキュメント テーブル(sde_xml_doc<n>)の xml_doc_val 列と、XML 列のインデックス テーブル(sde_xml_idx<n>)の text_tag 列に対する変更が、フルテキスト インデックスにどのように伝達されるかを定義します。このパラメータのオプションは、AUTOMATIC と MANUAL です。AUTOMATIC に設定した場合は、XML 側のテーブルで作成されたトリガによって、行の挿入時にインデックスが更新されます。XML_IDX_FULLTEXT_UPDATE_METHOD を AUTOMATIC に設定しない場合は MANUAL が設定されたとみなされます。

XML_DOC_STORAGE パラメータは、sde_xml_doc<n> テーブルの格納を設定します。

XML_DOC_INDEX コンフィグレーション パラメータは、sde_xml_doc<n> テーブルの xmldoc<n>_pk インデックスと xml_doc<n>_ix インデックスの FILLFACTOR を設定します。

XML_DOC_UNCOMPRESSED_TYPE コンフィグレーション パラメータでは、XML ドキュメントの格納方法を指定します。オプションは BINARY または TEXT です。BINARY を使用した場合、データは bytea データ タイプとして格納されます。TEXT を使用した場合、データベースでの格納形式が Unicode データ(UTF-8)に設定されているかどうかに応じて、データは Unicode または ASCII になります。

XML_IDX_STORAGE コンフィグレーション パラメータは、XML 列のインデックス テーブルである sde_xml_idx<n> テーブルの格納を設定します。sde_xml_idx<n> テーブル自体の列におけるインデックスの格納は、次のパラメータによって定義されます。

  • XML_IDX_INDEX_DOUBLE: double_tag 列における xmlix<n>_db インデックスの格納を定義します。
  • XML_IDX_INDEX_ID: ID 列における xmlix<n>_id インデックスの格納を定義します。
  • XML_IDX_INDEX_PK: xml_key_column ID 列における xmlix<n>_pk インデックスの格納を定義します。
  • XML_IDX_INDEX_STRING: string_tag 列における xmlix<n>_st インデックスの格納を定義します。
  • XML_IDX_INDEX_TAG: tag_id 列における xmlix<n>_tg インデックスの格納を定義します。
XML 列の使用法については、「PostgreSQL に格納されたジオデータベースの XML ドキュメント」をご参照ください。

コメント

必要に応じて、行の先頭にシャープ記号(#)を追加することで、dbtune.sde ファイルに COMMENT パラメータを追加できます。独自のカスタム キーワードを作成し、そのキーワードの使用方法や使用タイミングについてコメントを追加するような場合に、この処理を行います。たとえば、次のように、ユーザのログ ファイル キーワードにコメントを追加できます。

#COMMENT		"This keyword is used by ArcSDE to create log file tables for all users logged in as editor"


3/6/2012