PostgreSQL のインストール(Linux)

PostgreSQL 8.3.8 用の Red Hat パッケージ マネージャ(RPM)ファイルは、ArcSDE コンポーネントのインストール メディアで提供されています。Red Hat 5 Linux へのインストールには、これらの RPM ファイルを使用できます。

以下の手順は、ArcGIS Server メディアに格納された RPM を使用して Red Hat Linux 上に PostgreSQL をインストールする方法を示しています。

Red Hat Linux 上の ArcSDE で PostgreSQL を使用するには、最低でも次のパッケージをインストールする必要があります。

インストール メディアには、postgresql-docs-8.3.8-1PGDG.rhel5 のような、その他のオプション コンポーネント用の RPM も含まれています。たとえば、ネイティブの PostgreSQL GUID タイプを使用する場合は、postgresql-contrib-8.3.8-1PGDG.rhel5 パッケージもインストールする必要があります。

メモメモ:

このパッケージは、ArcGIS Server インストール メディアには収録されていないサードパーティの UUID パッケージとの依存を持っています。

また、libXML2 ライブラリもインストールしておく必要があります。これは Red Hat Linux 5 にデフォルトでインストールされます。少なくともバージョン 2.6.23 の libXML2 がインストールされていることを確認してください。そうでない場合、ダウンロードしてインストールする必要があります。LibXML2 は SUSE Linux でも必要です。

SUSE Linux 上に PostgreSQL 8.3.8 をインストールするには、PostgreSQL Web サイトから該当するソース ファイルを取得するか、Enterprise DB からワンクリック インストーラを取得して、PostgreSQL をインストールする必要があります。※PostgreSQL の指示に従ってください。

PostGIS もインストールして使用する場合は、ソースからインストールする必要があります。そのためには、postgresql-devel-8.3.8-1PGDG.rhel5 パッケージもインストールする必要があります。

手順:
  1. ArcSDE サーバが ArcSDE のインストール要件を満たしていること、および PostgreSQL サーバが PostgreSQL のインストール要件を満たしていることを確認します。古いバージョンの PostgreSQL が PostgreSQL サーバ上に存在しないことも確認してください。
  2. root ユーザとしてログインします。
  3. PostgreSQL サーバ上の ArcSDE インストール ファイルにアクセスします。
    • DVD を持っている場合は、適切なドライブにセットしてドライブをマウントします。
    • ISO イメージをダウンロードした場合は、イメージ用のディレクトリを作成して、イメージをマウントします。

    以下は、ディレクトリを作成してイメージをマウントする例です。

    mkdir /mnt/iso

    mount -o loop /mydir/downloads/ArcSDE10_UNIX_123456.iso /mnt/iso

  4. ディレクトリをイメージの場所または DVD ドライブに変更します。
  5. ArcSDE インストール メディアにある create_pgdb.sde スクリプトを使用して、ステップ 6 と 7、およびステップ 8 の一部を実行できます。
  6. インストール メディアにある RPM をインストールします。
  7. FTP を使用して、st_geometry.so ファイル、および、ST_Raster タイプを使用する場合は libst_raster_pg.so ファイルを、ArcSDE インストール メディアから、32 ビット サーバでは usr/lib/pgsql ディレクトリに、64 ビット サーバでは usr/lib64/pgsql ディレクトリにコピーします。
    メモメモ:

    PostgreSQL の lib ディレクトリは root ユーザが所有しているため、このディレクトリに st_geometry.so ファイルと libst_raster_pg.so ファイルをコピーするときは、root ユーザとしてログインする必要があります。

  8. postgres ユーザとしてログインし、postgres ユーザのシェル ファイルで次の変数を定義してシェルを準備します。

    create_pgdb.sde スクリプトは最初の変数を設定します。パス関係の変数は手動で設定する必要があります。

    以下は、.bashrc および .bash_profile 用のシェル スクリプトの例で、デフォルトの場所を示しています。

    PGDATA=/var/lib/pgsql/data
    export PGDATA

    PATH=$PATH:/usr/bin
    export PATH

    32 ビット サーバの場合:

    LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib
    export LD_LIBRARY_PATH

    64 ビット サーバの場合:

    LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib64
    export LD_LIBRARY_PATH

    メモメモ:

    これらの変数を定義したら、source コマンドでシェル ファイルを読み込んでください。

  9. デフォルト以外の場所に表領域を格納する場合は、次のようなコマンドを発行して、ArcSDE 表領域を格納するディレクトリを作成します。

    mkdir $PGDATA/sde

    chown -R postgres $PGDATA/sde

    上記の例では、sde はディレクトリの名前です。

この後は、クライアント接続を受け入れるようにデータベース クラスタを設定し、データベースと sde ユーザを作成し、PL/pgSQL パッケージをインストールします。「クライアント接続を受け入れるための PostgreSQL データベース クラスタの設定(Linux)」、「postgresql.conf ファイル」、「PostgreSQL データベースと sde ユーザの作成(Linux)」、「PL/pgSQL 言語のインストール(Linux)」をご参照ください。

関連項目


3/6/2012