ArcGIS Desktop から Oracle のジオデータベースへのダイレクト コネクションの作成

ArcGIS Desktop から ArcSDE ジオデータベースへのダイレクト コネクションを使用できます。クライアント コンピュータで DBMS(データベース管理システム)のクライアントをすでにインストールおよび設定している場合は、次の手順を実行して、ArcGIS Desktop からのダイレクト コネクションを設定します。

メモメモ:

ArcGIS Desktop のインスタンスで ArcSDE ジオデータベースにすでに接続している状態で次の接続を行う場合、サーバ、サービス、および認証モードのプロパティが前の接続と一致していれば、前の接続プロパティが使用されます。このため、ユーザ名とパスワードまたはバージョンを保存しない接続ファイルを使用して同じ ArcSDE ジオデータベースに接続しても、ユーザ名とパスワードまたはバージョンが保存された同じ ArcSDE ジオデータベース サーバとサービスがすでに存在する場合は、不足しているプロパティの入力は求められず、前の接続プロパティと、保存されたログインまたはバージョンが使用されます。

手順:
  1. カタログ ツリーの [Database Connections] フォルダを展開します。このフォルダには、次の 2 つの方法のいずれかでアクセスできます。
    • ArcMap、ArcScene、または ArcGlobe を起動し、[カタログ] ウィンドウを開きます。次に、カタログ ツリーで [Database Connections] フォルダをダブルクリックします。
    • ArcCatalog を起動し、カタログ ツリーで [Database Connections] フォルダをダブルクリックします。
  2. [空間データベース接続の追加] をダブルクリックします。

    [空間データベース接続] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [サーバ] テキスト ボックスに、Oracle データベースが存在するサーバの名前を入力します。
  4. [サービス] テキスト ボックスに入力する内容は、使用する Oracle クライアントのバージョンや、接続先がマスタ sde インスタンスまたはユーザ スキーマ ジオデータベースのどちらになるかによって異なります。
    • Oracle 10g クライアントを使用して Oracle に接続する場合は、[サービス] テキスト ボックスに sde:oracle10g:<SQL_Net_alias> と入力します。
    • Oracle 11g クライアントを使用して Oracle に接続する場合は、[サービス] テキスト ボックスに sde:oracle11g:<SQL_Net_alias> と入力します。
    • sde マスタ ジオデータベースではなくユーザ スキーマのジオデータベースに接続する場合は、[サービス] テキスト ボックスに sde:oracle10g:<SQL_Net_alias>:<schema_name> または sde:oracle11g:<SQL_Net_alias>:<schema_name> と入力します。接続先のジオデータベースを含むスキーマの名前を必ず入力してください。

    ダイレクト コネクションを使用するようにコンピュータを構成した場合は、SQL Net エイリアスが設定されています。この変数に代入する値がよくわからない場合は、システム管理者にお問い合わせください。

    ヒントヒント:

    接続文字列に環境変数を含める場合は、文字列の末尾にセミコロンを追加して、変数を追加します。たとえば、ユーザ スキーマ ジオデータベースに接続する場合は sde:oracle11g:oranet:fred;SDEHOME=c:\ArcGIS\bin、マスタ ジオデータベースに接続する場合は sde:oracle10g:oranet10;SDEHOME=c:\ArcGIS\bin のようになります。複数の変数を指定する場合は、セミコロンで区切ります。例: sde:oracle10g:oranet10;LOCAL=mynetalias;SDEHOME=c:\ArcGIS\bin

  5. [データベース] テキスト ボックスは空白のままにします。
  6. データベース認証を使用する場合は、[ユーザ名] テキスト ボックスにユーザ名を入力し、[パスワード] テキスト ボックスにパスワードを入力します。
  7. ログイン情報をコネクションに保存しない場合は、[ユーザ名とパスワードを保存する] をオフにします。
  8. オペレーティング システム認証を使用する場合は、[オペレーティング システム認証] ボタンをクリックします。
    データベース認証情報が無効になります。
  9. 空間データベース接続は、デフォルトでは sde.DEFAULT バージョンに対して作成されます。ユーザ スキーマ ジオデータベースの DEFAULT バージョンなど、その他のバージョンに接続する場合は、バージョンを変更する必要があります。[接続の詳細] セクションで、[変更] をクリックします。
    1. [接続の詳細] ダイアログ ボックスが表示されたら、接続先のジオデータベースのバージョンを選択します。これは、<schema>.DEFAULT か、そのジオデータベースの別のバージョンになると思われます。

      たとえば、ジオデータベースが存在するスキーマが tubor で、接続先を qa77 バージョンにする場合は、トランザクション バージョン リストから tubor.qa77 を選択します。

    2. [接続の詳細] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックして、このダイアログ ボックスを閉じます。
  10. 最後のステップで入力したバージョン接続情報を保存しない場合は、[接続ファイルにバージョンを保存します] チェックボックスをオフにします。
  11. [接続テスト] をクリックします。

    テストに成功すると、ボタンが使用できない状態になります。テストに失敗した場合は、正しい情報を入力するか、データベースの問題を解決するまで、ジオデータベースのデータにアクセスできません。

  12. [OK] をクリックします。
  13. 新しい空間データベース接続の名前を入力します。
  14. Enter キーを押します。
メモメモ:

ArcGIS Desktop のインスタンスで ArcSDE ジオデータベースにすでに接続している状態で次の接続を行う場合、サーバ、サービス、および認証モードのプロパティが前の接続と一致していれば、前の接続プロパティが使用されます。このため、ユーザ名とパスワードまたはバージョンを保存しない接続ファイルを使用して同じ ArcSDE ジオデータベースに接続しても、ユーザ名とパスワードまたはバージョンが保存された同じ ArcSDE ジオデータベース サーバとサービスがすでに存在する場合は、不足しているプロパティの入力は求められず、前の接続プロパティと、保存されたログインまたはバージョンが使用されます。

関連項目


3/6/2012