ArcGIS で利用可能なコンフィグレーション キーワードの作成
ArcGIS Desktop または ArcObjects を使用してデータセットを作成する際に、コンフィグレーション キーワードを指定できます。ArcGIS Desktop および ArcObjects のユーザがコンフィグレーション キーワードにアクセスできるようにするには、コンフィグレーション キーワードのパラメータ グループに UI(ユーザ インタフェース)格納パラメータを追加する必要があります。UI 格納パラメータを持たないコンフィグレーション キーワードは、ArcGIS ユーザには提供されません。
UI 格納パラメータは次のとおりです。
UI_TEXT - ネットワークまたはトポロジ キーワード以外にユーザが利用できるキーワードとして使用する一般 UI 格納パラメータ。
UI_NETWORK_TEXT - 親ネットワーク キーワードの UI 格納パラメータ。
UI_TOPOLOGY_TEXT - 親トポロジ キーワードの UI 格納パラメータ。
UI_TERRAIN_TEXT - 親テレイン キーワードの UI 格納パラメータ。
これらのパラメータは、デフォルトの dbtune.sde ファイルのほとんどのキーワード パラメータ リストに含まれています。ただし、ArcGIS ユーザが利用可能なカスタム キーワードを作成する場合は、キーワードのパラメータ リストに適切な UI 格納パラメータを追加する必要があります。
UI 格納パラメータは、DATA_DICTIONARY コンフィグレーション キーワードのパラメータ リストでは不要なので、追加する必要はありません。DATA_DICTIONARY コンフィグレーション キーワードは、ArcSDE ジオデータベースのシステム テーブルの格納場所を指定するために使用され、データセットに使用することはできません。
UI 格納パラメータを追加するためのルール
- コンフィグレーション キーワードのパラメータ グループに UI 格納パラメータが存在しない場合、そのコンフィグレーション キーワードは ArcGIS または ArcObjects によって認識されません。
- 1 つのコンフィグレーション キーワードに複数の UI パラメータを追加しないでください。たとえば、同じコンフィグレーション キーワードのパラメータ グループに UI_TEXT と UI_NETWORK_TEXT の両方を追加しないでください。
- 複数の UI 格納パラメータが存在する場合、ArcGIS はそのうちの 1 つだけを認識します。UI_TEXT と UI_NETWORK_TEXT、UI_TOPOLOGY_TEXT、または UI_TERRAIN_TEXT が同じグループに含まれていた場合、UI_TEXT は無視され、その他のパラメータが認識されます。例を次に示します。
##SDO_GEOMETRY GEOMETRY_STORAGE "SDO_GEOMETRY" ATTRIBUTE_BINARY "BLOB" RASTER_STORAGE "SDO_GEORASTER" SDO_COMMIT_INTERVAL 1000 UI_TEXT "User Interface text description for SDO_GEOMETRY" UI_NETWORK_TEXT "User Interface network text description for SDO_GEOMETRY keyword" END
この場合は、UI_NETWORK_TEXT が使用され、これが親ネットワーク キーワードであると誤って認識されます。同じグループに UI_NETWORK_TEXT、UI_TOPOLOGY_TEXT、UI_TERRAIN_TEXT が複数存在する場合は、DBTUNE テーブルのそのキーワードで最初に検出された UI 格納パラメータが使用され、それ以降のパラメータは無視されます。例を次に示します。
##NETWORK_DEFAULTS ATTRIBUTE_BINARY "BLOB" UI_TOPOLOGY_TEXT "User Interface topology default configuration" UI_NETWORK_TEXT "User Interface network default configuration" B_STORAGE "PCTFREE 0 INITRANS 4" # TABLESPACE <Network default business table tablespace name> <additional parameters>
この場合は、UI_TOPOLOGY_TEXT が最初に読み取られ、これが親トポロジ キーワードであると誤って認識されます。
DBTUNE テーブルに UI コンフィグレーション パラメータを追加するには、次の手順を実行します。
- sdedbtune -o export 操作を使用して、DBTUNE テーブルを dbtune.sde ファイルにエクスポートします。
- テキスト エディタで dbtune.sde ファイルを開きます。
- ArcGIS ユーザ インタフェースで利用できるようにするコンフィグレーション キーワードを検索するか作成します。
- このコンフィグレーション キーワードがテーブル、フィーチャクラス、インデックスの構築に使用される場合は、UI_TEXT 格納パラメータをパラメータ リストに追加します。コンフィグレーション キーワードが親ネットワーク キーワードである場合は、UI_NETWORK_TEXT 格納パラメータをパラメータ リストに追加します。コンフィグレーション キーワードが親トポロジ キーワードである場合は、UI_TOPOLOGY_TEXT 格納パラメータをパラメータ リストに追加します。
- sdedbtune -o import 操作を使用して、変更した dbtune.sde ファイルをインポートすることにより、DBTUNE テーブルを新しい情報で上書きします。