ジオデータベースを格納するために使用される Informix データベース

IBM Informix Dynamic Server は、Spatial DataBlade Module とともにインストールされる必要があり、必要に応じて Excalibur Text Search DataBlade Module もインストールします。ジオデータベースを格納するために、新しいデータベースを作成するか、既存のデータベースを使用する必要があります。使用するデータベースには、Spatial DataBlade Module と、Basic Text Search DataBlade Module または Excalibur Text Search DataBlade Module のどちらかが登録されている必要があります。ArcSDE ジオデータベース システム テーブルが使用する領域として、使用するデータベースに少なくとも 100 MB の空き容量があることを確認してください。

ArcSDE データベースは、ログ記録またはバッファ付きログ記録を有効にして作成する必要があります。ArcSDE がトランザクションを設定するため、データベースがログ記録またはバッファ付きログ記録を有効にして作成されていなければ、データを挿入できません。これは、dbaccess または ontape コマンドを使用して ArcSDE データベースを作成しているときに設定できます。

ontape -s -B <database name>

次のコマンドを使用して、ログ記録を無効にできます。

ontape -s -N <database name>

これは、データベースまたは大規模なテーブル(スマート ラージ オブジェクトにアノテーション データを格納するものなど)を削除したいときに有効な場合があります。トランザクションをログに記録するために必要なオーバーヘッド処理が原因で、この処理には時間がかかることがあります。これらのトランザクションを行う前にログ記録を無効にすると、大幅に処理時間を短縮できます。処理が完了したら、ログ記録を再び有効にします。

空間データに使用されるスマート ラージ オブジェクトのすべての領域(sbspace)もログに記録する必要があります。スマート ラージ オブジェクトが作成されるとき、ログ記録はデフォルトで有効になりません。ただし、ロールバックを可能にし、すべての空間データを保護するためにトランザクションのログ記録を確保するには、すべてのスマート ラージ オブジェクトのログ記録を有効にする必要があります。Informix ユーザとして次のコマンドを実行して、スマート ラージ オブジェクトの sbspace のログ記録を有効にします。

onspaces -ch SBLOBspace -DF LOGGING=ON

sbspace のログ記録を無効にするには、次のコマンドを実行します。

onspaces -ch SBLOBspace -DF LOGGING=OFF

スマート ラージ オブジェクトの sbspace のログ記録も、データベースまたは大規模なテーブル(スマート ラージ オブジェクトにアノテーション データを格納するものなど)を削除するときには無効にすることをお勧めします。


3/6/2012