サーフェス傾斜角(Surface Slope)(3D Analyst)の仕組み

[サーフェス傾斜角(Surface Slope)] ツールでは、入力 TIN またはテレイン データセットを傾斜角ごとに分類するポリゴンを含む出力ポリゴン フィーチャクラスを作成します。傾斜角とは、サーフェスと水平面の間の鉛直角のことで、度単位やパーセント単位で解析されます。傾斜角の度数は、高さの変更(dZ)の水平距離の変更(dS)に対する比率の逆正接を計算することで得られます。つまり、傾斜角 = Arctan (dZ/dS) になります。パーセントの傾斜角は、高さの変更を水平距離の変更で割って 100 を掛けた値と等しくなります。つまり、(dZ/dX) * 100 です。

関数の図

{slope_field} は、ポリゴンの傾斜方向コードを記録するために使用する属性フィールドの名前です。デフォルト値は「SlopeCode」です。

各三角形は、傾斜角のクラス別に分類されます。同じクラスに属する隣接した三角形は、出力ポリゴンの形成時にマージされます。{units} パラメータは PERCENT または DEGREES を使用するように設定できます。デフォルト値は PERCENT です。デフォルトのパーセント傾斜角のクラス閾値は、1.00、2.15、4.64、10.00、21.50、46.40、100.00、1000.00 です。必要に応じて、DEGREES を使用して傾斜角を分類することもできます。デフォルトの度単位の傾斜角のクラス閾値は、0.57、1.43、2.66、5.71、12.13、24.89、45.0、90.0 です。

{class_breaks_table} を使用してカスタム傾斜角クラスを定義します。このテーブルは Windows 環境では TXT または DBF ファイルで、UNIX 環境では DBF ファイルになります。テーブル内の各レコードには、クラスの傾斜角の範囲とそれに対応するクラス コードを表すために使用する 2 つの値を含む必要があります。

テーブル例: 

			break, code 10.0, 11 25.0, 22 40.0, 33 70.0, 44

カンマで区切られることと、最初のフィールドでは小数点が使用されることに注意してください。フィールド名は必要ですが無視されます。最初のフィールドは閾値を表し、値は小数点付きの十進数でなくてはなりません。2 つ目のフィールドはコードを表し、値は整数でなくてはなりません。傾斜角範囲の単位は、{units} によって定義されます。この引数が指定されていない場合は、デフォルトの分類が使用されます。

関連項目


7/10/2012