クリギング(Kriging) (3D Analyst)

サマリ

クリギングによりポイントからラスタ サーフェスを内挿します。

クリギングの仕組みの詳細

使用法

構文

Kriging_3d (in_point_features, z_field, out_surface_raster, semiVariogram_props, {cell_size}, {search_radius}, {out_variance_prediction_raster})
パラメータ説明データ タイプ
in_point_features

サーフェス ラスタとして内挿する Z 値を含む入力ポイント フィーチャ。

Feature Layer
z_field

各ポイントの高さまたは大きさの値を保持するフィールド。

これは数値フィールドまたは、入力ポイント フィーチャが Z 値を含む場合は Shape フィールドです。

Field
out_surface_raster

内挿された出力サーフェス ラスタ。

Raster Dataset
semiVariogram_props
kriging_model

使用するセミバリオグラム モデル。

クリギング モデルには、通常型と普遍型の 2 種類があります。通常型モデルでは 5 種類のセミバリオグラムが使用できます。普遍型モデルでは 5 種類のセミバリオグラムが使用できます。各セミバリオグラムには設定可能なオプション パラメータがいくつかあります。

  • 通常型モデルのセミバリオグラム:
    • Spherical - 球セミバリオグラム モデル。これがデフォルトです。
    • Circular - 円セミバリオグラム モデル。
    • Exponential - 指数セミバリオグラム モデル。
    • Gaussian - ガウス分布(正規分布)セミバリオグラム モデル。
    • Linear - シルのある線形セミバリオグラム モデル。
  • 普遍型モデルのセミバリオグラム:
    • LinearDrift - 直線ドリフトのある普遍型クリギング。
    • QuadraticDrift - 二次ドリフトのある普遍型クリギング。
  • セミバリオグラム モデルを定義すると、残りのパラメータは通常型と普遍型とで共通です。以下のパラメータがあります。
    • Lag size - デフォルトは、出力ラスタのセル サイズの半分です。
    • MajorRange - 相関がほとんど、またはまったくなくなる距離を表します。
    • PartialSill - ナゲットとシルの差分。
    • Nugget - 空間縮尺で検出できない誤差とばらつきを表します。ナゲット効果は原点での不連続として現れます。

セミバリオグラムの形式はテキスト文字列です。

"{semivariogramType},{lagSize},{majorRange},{partialSill},{nugget}"

例:

"Circular, 2000, 2.6, 542"
KrigingModel
cell_size
(オプション)

出力ラスタを作成する際のセル サイズ。

環境設定で特定の値が指定されている場合は、その値を使用します。そうでない場合、セル サイズは、入力空間参照において、入力ポイント フィーチャの範囲の幅または高さ(どちらか短い方)を 250 で割った値になります。

Analysis Cell Size
search_radius
(オプション)

どの入力ポイントを使用して出力ラスタの各セル値を内挿するかを定義します。

検索近傍を指定する方法としては次の 2 つがあります。[可変][固定] です。

Variable の場合、可変検索範囲を使用して、指定された数の入力サンプル ポイントを見つけて内挿します。Fixed の場合、指定された固定距離内にあるすべての入力ポイントが使用されます。デフォルトは Variable です。

これらのパラメータの構文は次のとおりです。

  • Variable, number_of_points, maximum_distance, where:
    • number_of_points - 内挿実行時に使用する最近接入力サンプル ポイントの数を指定する整数値。デフォルトは 12 です。
    • maximum_distance - 最近接入力サンプル ポイントの検索範囲を制限する距離をマップ単位で指定します。デフォルト値は範囲の対角線の長さです。
  • Fixed, distance, minimum_number_of_points, where:
    • distance — 距離を半径として指定します。その距離内にある入力サンプル ポイントが内挿実行時に使用されます。半径の値はマップ単位で表します。デフォルトの半径は、出力ラスタのセル サイズの 5 倍です。
    • minimum_number_of_points - 内挿に使用する最小ポイント数を定義する整数値。デフォルト値は 0 です。

      指定した距離内に必要な数のポイントがない場合は、指定した最小数のポイントが見つかるまで検索距離が大きくなります。 

      検索範囲を大きくする必要がある場合、検索範囲は、その範囲内で minimum_number_of_points のポイントが見つかるまで、あるいはその範囲が出力ラスタの下限(南)と上限(北)のどちらかまたは両方を超えるまで大きくなります。上記の条件を満たさない位置には No Data が割り当てられます。

Radius
out_variance_prediction_raster
(オプション)

オプションの出力ラスタで、各セルにはその位置に対するやや変動する予測値が格納されます。

Raster Dataset

コードのサンプル

Kriging(クリギング)の例 1(Python ウィンドウ)

この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを GRID ラスタとして出力します。

import arcpy
from arcpy import env
env.workspace = "C:/data"
arcpy.Kriging_3d("ca_ozone_pts.shp", "OZONE", "c:/output/krigout",
                 "Spherical", 2000, "Variable 12")
Kriging(クリギング)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを GRID ラスタとして出力します。

# Name: Kriging_3d_Ex_02.py
# Description: Interpolates a surface from points using kriging.
# Requirements: 3D Analyst Extension
# Import system modules

import arcpy
from arcpy import env

# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"

# Set local variables
inFeatures = "ca_ozone_pts.shp"
field = "OZONE"
outRaster = "C:/output/krigoutput02"
cellSize = 2000
outVarRaster = "C:/output/outvariance"
kModel = "CIRCULAR"
kRadius = 20000

# Check out the ArcGIS 3D Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("3D")

# Execute Kriging
arcpy.Kriging_3d(inFeatures, field, outRaster, kModel, 
                 cellSize, kRadius, outVarRaster)

環境

関連項目

ライセンス情報

ArcView: 必須 3D Analyst または Spatial Analyst
ArcEditor: 必須 3D Analyst または Spatial Analyst
ArcInfo: 必須 3D Analyst または Spatial Analyst

7/10/2012