傾斜角の概要

傾斜角は、サーフェス上のある地点における最も急な下り勾配を表します。傾斜角は TIN の三角形ごと、およびラスタのセルごとに計算されます。TIN(Triangulated Irregular Network)の場合、傾斜角は各三角形における標高の最大の変化率です。ラスタの場合は、各セルとその 8 つの隣接セルにおける標高の最大の変化率です。

傾斜角コマンドは、入力サーフェス ラスタを受け取って、セルごとに傾斜角を含む出力ラスタを計算します。傾斜角の値が小さくなるほど地表は平らになり、傾斜角の値が大きくなるほど地表が急勾配になります。出力の傾斜角ラスタは、傾斜率または傾斜度として計算できます。

出力傾斜角ラスタの計算

傾斜角が 45 度の場合、垂直方向と水平方向の長さは等しくなります。割合で表すと、この傾斜率は 100% です。傾斜角が垂直(90 度)に達すると、傾斜率は無限大になります。

傾斜角関数は、以下の図に示すように標高グリッドに対して最も頻繁に実行されます。出力傾斜角マップでは、大きい傾斜角が赤色で表示されています。

標高データセットと出力傾斜角データセット

関連項目


7/10/2012