グループ レイヤ キャッシュを使用する場合

ArcGlobe のグループ レイヤにはグループ レイヤ固有のキャッシュを設定できます。グループ レイヤ キャッシュは、子キャッシュの代わりに使用する(グループ レイヤをラスタ化する)ことも、子キャッシュと一緒に使用する(子キャッシュをマージする)こともできます。いずれの場合も、グループ レイヤ キャッシュは子レイヤの結合図を表します。

グループ レイヤ キャッシュを使用すると、ArcGlobe で画面にレンダリングされるディスク キャッシュの数が減少するので、ArcGlobe のパフォーマンスが向上します。キャッシュのすべてのタイプと同様に、グループ レイヤ キャッシュのパフォーマンス上の利点は、エリアを再表示したときに明らかになります。

グループ レイヤ キャッシュを使用する前に、検討項目がいくつかあります。たとえば、子レイヤに必要な対話的レベル、子レイヤで使用する表示オプション、表示されるデータ タイプなどを考慮に入れる必要があります。グループ レイヤ キャッシュが最適な選択肢と判断できたら、このグループ レイヤに最適なキャッシュ統合のタイプを決定します。

グループ レイヤにキャッシュを使用する必要性の有無

グループ レイヤでキャッシュを使用する利点があるかどうかは、以下の一連の質問で判断できます。

グループ レイヤの表示設定を完了したか。

表示設定には、子レイヤのシンボル、表示設定、透過表示、描画順序、表示する縮尺範囲などがあります。

ラスタ化されたレイヤがグループ レイヤ内にあるか。

これには、イメージ レイヤとラスタ化したベクタ レイヤが含まれます。

グループ レイヤ用のキャッシュを作成して管理する意思があるか。

グループ レイヤはキャッシュの格納にディスク容量を使用し、将来にわたって管理が必要です。

グループ レイヤに最適なキャッシュのタイプ

グループ レイヤでキャッシュを使用する利点があると判断したら、以下の一連の質問で、最適な結合オプションを判別できます。

ラスタ化されておらず、グローブ サーフェスにドレープされる子レイヤがあるか。

たとえば、子レイヤにフローティング レイヤ、3D ベクタ レイヤ、または標高レイヤがあるかなどです。

Globe Server からのレイヤがグループ レイヤ内にあるか。

子レイヤがすでに完全にキャッシュされているか。

子レイヤはすべてイメージ レイヤか。

ワークフローの例

以下に、ArcGlobe でグループ レイヤを作成するための 3 つの一般的なワークフロー、およびグループ レイヤ キャッシュの推奨オプションを示します。

  1. コンテンツ ウィンドウでタイプ別にリスト表示されたレイヤからなるグループ レイヤを作成する。

    • ArcGlobe を開いて 3D ビューを作成します。
    • レイヤがその役割別に分類されて表示されるように、コンテンツ ウィンドウで [タイプ別にリスト]タイプ別にリスト をクリックします。
    • 表示されたレイヤのセットを選択します。

      たとえば、大半がドレープしたラスタ化ベクタ レイヤで、ごく一部がフローティング レイヤなどです。

    • 選択結果を右クリックし、[グループ化] を選択します。

      新規グループ レイヤは、コンテンツ ウィンドウ内で [グループ レイヤを含むリスト]グループ レイヤを含むリスト ボタンがアクティブな場合のみ表示されます。

    推奨事項:[グループ キャッシュの設定] ダイアログ ボックス([新規グループ レイヤ] を右クリックする)で、子レイヤをマージするオプションを使用してグループ レイヤ キャッシュを作成します。マージされた子レイヤの新規表示キャッシュ レイヤがコンテンツ ウィンドウの [タイプ別にリスト] のリストに追加されます。

    ヒントヒント:
    • Shift キーまたは Ctrl キーを押しながらクリックすると、複数のレイヤを選択することができます。
  2. 組織化の目的で、混合タイプのグループ レイヤを作成する(コンテンツ ウィンドウの [グループ レイヤを含むリスト] 並べ替えオプションでのみ表示される)。

    • ArcGlobe を開いて 3D ビューを作成します。
    • レイヤがその役割別に分類されて表示されるように、コンテンツ ウィンドウで [タイプ別にリスト]タイプ別にリスト をクリックします。
    • 混合タイプのレイヤのセットを選択します。

      たとえば、いくつかのフローティング レイヤ、いくつかのドレープ レイヤ、およびいくつかの標高レイヤです。

    • 選択結果を右クリックし、[グループ化] を選択します。
    • コンテンツ ウィンドウの構成を切り替えるために [グループ レイヤを含むリスト] ボタンをクリックします。リストにグループ レイヤが追加されていることを確認します。
    推奨事項: グループ レイヤ キャッシュを作成しないでください。
    ヒントヒント:
    • Shift キーまたは Ctrl キーを押しながらクリックすると、複数のレイヤを選択することができます。
    • このリストから [グループ キャッシュの設定] ダイアログ ボックスを開くには、[新規グループ レイヤ] を右クリックします。

  3. ArcMap からグループ レイヤをコピーする。

    • ArcMap を開いてグループ レイヤを作成します。
    • ArcMap のコンテンツ ウィンドウ内のレイヤを右クリックして [コピー] をクリックします。
    • ArcGlobe を開いて、[グループ レイヤを含むリスト]グループ レイヤを含むリスト ボタンをクリックします。
    • コンテンツ ウィンドウの [グローブ レイヤ] を右クリックして [レイヤの貼り付け] をクリックします。
    推奨事項:[グループ キャッシュの設定] ダイアログ ボックス([新規グループ レイヤ] を右クリックする)で、ラスタ化オプションを使用して、グループ レイヤ キャッシュを作成します。


7/10/2012