Particle Track の仕組み

[粒子追跡 (Particle Track)] ツールが使用する粒子追跡 アルゴリズムは、Konikow と Bredehoeft(1978)が採用しているものに似ており、最も近いラスタ セルの中心から内挿されるローカル速度フィールドに基づいて粒子の位置を予測する予測子-補正子スキーマを採用しています。粒子の逐次位置は、ラスタ セルの解像度や位置に束縛されないので、速度フィールドに自由に浮いている状態です。

粒子追跡アルゴリズム

用途

地下水解析ツールを使用すると、地下水の構成物質の基本的な移流と分散をモデリングできます。[ダルシー フロー(Darcy Flow)] ツールは地質データから流速域を生成し、[粒子追跡(Particle Track)] ツールはポイント ソースから流域にわたる移流のパスをたどり、[多孔質媒体内の分散(Porous Puff)] ツールは流路に沿って移流する際の成分の瞬間ポイント リリースの流体分散を計算します。これらの関数を用いる移流分散のモデル化に関する詳細な考察が、Tauxe(1994)の文献に記載されています。

一般的に、地下水モデリングにおいては、[ダルシー フロー(Darcy Flow)] ツール、[粒子追跡(Particle Track)] ツール、[多孔質媒体内の分散(Porous Puff)] ツールの順に実行します。

参考文献

Konikow, L. F., and J. D. Bredehoeft, "Computer Model of Two-Dimensional Solute Transport and Dispersion in Ground Water," USGS Techniques of Water Resources Investigations, Vol. 7, Chap. 2, (Washington, D.C.: U.S. Geological Survey, 1978).

Tauxe, J. D. 1994. "Porous Medium Advection–Dispersion Modeling in a Geographic Information System".Ph.D. diss., University of Texas, Austin.

関連項目


7/10/2012