演習 3:観測点を変更できるモザイク データセットの作成と使用

このトピックは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。

複雑さ: 初心者 データ要件: ArcGIS チュートリアル データのセットアップ データ パス: C:\arcgis\ArcTutor\Raster\Data 目的: 重なり合う画像が含まれ、観測点ウィンドウで使用できるモザイク データセットを作成する

モザイク手法の [Viewpoint] を利用できるモザイク データセットを作成するには、複数の視点から取得され、特定の対象地域で重なり合う複数のラスタ データセットが必要です。以下のケースでは、対象地域で 8 つのラスタ データセットが重なり合っています。

この演習は、これまでのどの演習にも依存しません。

ArcMap の起動

手順:

1. [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [ArcMap 10] の順にクリックして、ArcMap を起動します。
2. [ArcMap - はじめに] ウィンドウで [キャンセル] をクリックします。

   [はじめに] ウィンドウを表示しないように設定している場合は、このウィンドウが開きません。

   注意:

   この演習では、この後、デフォルト マップ ドキュメントのジオデータベースを設定します。

ファイル ジオデータベースの作成

他の演習で ImageGDB をすでに作成している場合は、このステップを省略できます。

手順:

1. [標準] ツールバーの [カタログ ウィンドウ] ボタン をクリックします。

   カタログ ウィンドウが開きます。

2. [場所] テキスト ボックスに「C:\arcgis\ArcTutor\Raster」と入力して、Enter キーを押します。

   カタログ ツリーで、[フォルダ接続] の下にこの場所が追加されます。

   チュートリアル データが別の場所にインストールされている場合は、実際のインストール場所に従ってパスを変更してください。

3. Raster フォルダを右クリックして、[新規作成] → [フォルダ] の順に選択します。
4. このフォルダに「Exercises」という名前を付けます。
5. Exercises フォルダを右クリックして、[新規作成] → [ファイル ジオデータベース] の順に選択します。
6. 新しいファイル ジオデータベースの名前を「ImageGDB」に変更します。

デフォルト ジオデータベースの設定

マップ ドキュメントごとに、マップの空間コンテンツに対するホーム位置に相当する、デフォルト ジオデータベースがあります。この位置は、データセットを追加したり、データセットにさまざまな編集操作やジオプロセシング操作を実行した結果を保存したりするときに使用します。

デフォルト ジオデータベースの詳細

手順:

1. カタログ ウィンドウで ImageGDB ジオデータベースを右クリックし、[デフォルト ジオデータベースに設定] の順に選択します。

新しいモザイク データセットの作成

手順:

1. カタログ ウィンドウで ImageGDB を右クリックし、[新規作成] をポイントしてから [モザイク データセット] をクリックします。

   [モザイク データセットの作成（Create Mosaic Dataset）] ツールが開きます。

2. [モザイク データセット名] に「Viewpoint」と入力します。
3. [座標系] の参照ボタン をクリックします。
4. [選択] をクリックします。
5. [Projected Coordinate Systems] フォルダをダブルクリックし、[National Grids] フォルダをダブルクリックし、[Germany Zone 4.prj] を選択してから [OK] をクリックします。
6. [OK] をクリックして [空間参照プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
7. [モザイク データセットの作成（Create Mosaic Dataset）] ツールのウィンドウで [OK] をクリックします。

   レポータ ウィンドウが表示されます。

8. プロセスが完了したら、[閉じる] をクリックします。

   Viewpoint のモザイク データセットがジオデータベースに作成され、ArcMap のコンテンツ ウィンドウに追加されます。これは空のモザイク データセットです。次のステップでラスタ データセットを追加します。

モザイク データセットがコンテンツ ウィンドウに追加されるときは、グループ レイヤとして追加されます。トップ レベルにはモザイク データセットの名前である Viewpoint が表示されます。[境界線]、[フットプリント]、[イメージ] という名前の空のレイヤも表示されます。

モザイク データセットへのラスタの追加

手順:

1. [カタログ] タブをクリックしてウィンドウを展開します。
2. Viewpoint のモザイク データセットを右クリックして、[ラスタの追加] をクリックします。
3. [ラスタ タイプ] は [ラスタ データセット] にする必要があります。
4. ドロップダウン矢印をクリックして、[ワークスペース] をクリックします。
5. [入力] の参照ボタンをクリックします。
6. C:\arcgis\ArcTutor\Raster\Data\Amberg_tif までナビゲートして [追加] をクリックします。
7. [概観図の更新] をオンにします。
8. [OK] をクリックしてツールを実行します。
9. プロセスが完了したら、[閉じる] をクリックします。

   モザイク データセットにラスタ データセットが追加されます。各ラスタ データセットにフットプリントが作成され、モザイク データセット全体に境界線が作成されます。続いて概観図がモザイク データセット全体について作成されます。

10. モザイク データセットを表示するために、[全体表示] ボタン をクリックする必要がある場合があります。

モザイク手法の設定

手順:

1. Viewpoint のモザイク データセットを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
2. [デフォルト] タブをクリックします。
3. [許可されるモザイク手法] の省略記号ボタン をクリックします。

   [許可リストの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。

4. [シームライン] をオフにします。
5. [Closest to Viewpoint] がオンになっていることを確認します。

   これが、モザイク データセットで複数の観測点を表示するために使用されるモザイク手法になります。

6. [デフォルトのメソッド] のドロップダウン矢印をクリックし、[Closest to Viewpoint] をクリックします。

   この手法をデフォルトとして設定することにより、モザイク データセットのユーザはプロパティを変更しなくても [Closest to Viewpoint] モザイク手法を使用できるようになります。
7. [OK] をクリックして、[許可リストの構成] を閉じます。
8. [OK] をクリックして [モザイク データセット プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

画像でのモザイク手法の設定

デフォルトのモザイク手法の変更は、画像には反映されません。マップ ドキュメントからモザイク データセットを削除して再度追加する方法と、[イメージ] レイヤのプロパティを変更する方法があります。以下のステップでは、[イメージ] レイヤのプロパティを編集します。

手順:

1. コンテンツ ウィンドウで [Viewpoint] レイヤを展開します。
2. [イメージ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
3. [モザイク] タブをクリックします。
4. [モザイク手法] のドロップダウン矢印をクリックし、[Closest to Viewpoint] をクリックします。
5. [OK] をクリックして [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

観測点ツールの追加

手順:

1. メイン メニューで [カスタマイズ] をクリックし、[カスタマイズ モード] をクリックします。
2. [コマンド] タブをクリックします。
3. [カテゴリ] リストをスクロールし、[ArcGIS Image Server] をクリックします。
4. [Viewpoint] ボタンをツールバーにドラッグ＆ドロップします。

   

5. [カスタマイズ] ダイアログ ボックスの [閉じる] をクリックします。

異なる観測点の確認

手順:

1. 追加した [Viewpoint] ボタン をクリックします。

   ドッキング可能な観測点ウィンドウが開きます。このウィンドウは、表示の適切な場所に移動することができます。

2. モザイク画像の中で、多くのラスタ データセットが重なり合っているように見える領域を拡大します。約 1:1100 の縮尺まで拡大する必要があります。
3. 観測点ウィンドウの矢印ボタンの 1 つをクリックし、[適用] をクリックします。
4. 矢印ボタンと [適用] を繰り返しクリックして、他の観測点をそれぞれ表示します。

   画像を画面移動し、異なる地域で別の重なり合う画像を使用して機能をテストしてください。

これで、モザイク データセットを作成してモザイク手法の [Closest to Viewpoint] を使用する方法と、モザイク データセットのプロパティを変更してモザイク手法の [Closest to Viewpoint] を使用する方法を学習しました。観測点ウィンドウにアクセスする方法も学習しました。