ラスタ データセットをフィーチャクラスの属性として追加

ジオデータベース フィーチャクラスまたはテーブルには、ラスタ データセットを格納する属性フィールドを 1 つ割り当てることができます。フィーチャの属性フィールドを画像にリンクするだけのハイパーリンクとは異なり、ラスタ タイプの属性フィールドでは実際にラスタ データをジオデータベース内またはジオデータベースとともに格納することができます。たとえば、分譲地の写真を土地区画フィーチャの属性として追加することができます。

フィーチャクラスの属性フィールドにラスタ データセットを格納させるには、次の操作を実行します。

  1. ラスタ タイプのフィールドを属性テーブルに追加します。
  2. ArcMap で、編集セッションを開始します。
  3. フィールドを編集してラスタ データセットを挿入します。

フィーチャクラスには、適切なラスタ画像のみを属性として追加してください。ArcGIS ソフトウェアでサポートされているラスタ形式はすべて使用できますが、このフィールドには小さいピクチャのみを使用することを強くお勧めします。

各フィーチャクラスまたはテーブルで使用できるラスタ タイプのフィールドは、1 つだけです。複数のラスタ データセットを各フィーチャと関連付けるには、関連フィールドを持つ別のテーブルを使用します。

シェープファイルには、ラスタ データセットを保持するための属性フィールドを格納できません。このような場合は、ハイパーリンクを使用したほうが便利です。

ライセンスライセンス:

ArcSDE ジオデータベースでラスタ タイプのフィールドを追加または変更するには、ArcEditor または ArcInfo ライセンスが必要です。

フィーチャクラスにラスタを関連付けるもう 1 つの方法は、アタッチメントを使用することです。

フィーチャクラスでのアタッチメントの有効化の詳細

ラスタ タイプのフィールドの追加

すべての ArcGIS Desktop アプリケーションで、ジオデータベース フィーチャクラスの属性テーブルにアクセスすることができます。新しいフィールドを追加するには、[テーブル] ウィンドウまたはビューを使用します。

ArcMap でラスタ タイプのフィールドを追加するには、属性テーブルを開き、[テーブル オプション] ボタン テーブル オプション をクリックし、[フィールドの追加（Add Field）] をクリックします。[フィールドの追加] ダイアログ ボックスの [タイプ] ドロップダウン リストから [ラスタ] を選択します。

テーブルへのフィールドの追加に関する詳細

ArcCatalog でフィールドを追加するには、次の手順に従ってください。

手順:
  1. ジオデータベース内のフィーチャクラスをクリックします。
  2. [プレビュー] タブをクリックします。
  3. [プレビュー] ドロップダウン リストの矢印をクリックして [テーブル] をクリックします。
  4. [テーブル オプション] ボタン テーブル オプション をクリックして、[フィールドの追加] をクリックします。
  5. ラスタ タイプの新しいフィールドの [名前] を入力します。
  6. [タイプ] ドロップダウン リストの矢印をクリックして、[ラスタ] をクリックします。
  7. 編集が必要なプロパティを編集します。
    • ラスタをジオデータベースに統合して管理する場合は、[GDB で管理] を [はい] に設定します。管理フォルダのジオデータベース以外の場所をラスタの管理場所にする場合は、[GDB で管理] を [いいえ] に設定します。
  8. [OK] をクリックします。

ラスタ タイプの属性の更新

手順:
  1. ラスタ フィールドが格納されているフィーチャクラスを、ArcMap に追加します。
  2. [標準] ツールバーで [エディタ ツールバー] ボタン エディタ ツールバー をクリックします。
  3. [エディタ] ツールバーの [エディタ] メニューをクリックし、[編集の開始] をクリックします。
  4. [エディタ] ツールバーで、[編集] ツール 編集ツール をクリックし、フィーチャをクリックします。
  5. [エディタ] ツールバーの [属性] ボタン 属性 をクリックします。
  6. ラスタが格納されている属性フィールドをクリックします。
  7. ドロップダウン リストの矢印をクリックして、[読み込み] をクリックします。
  8. [入力ラスタ データセット] の参照ボタンをクリックして、ラスタ データセットの格納場所を選択します。
  9. [追加] をクリックします。

    ラスタ フィールドが管理対象でない場合は、その画像が [属性] ウィンドウに表示されると、ダイアログが閉じます。

  10. 作成したラスタ フィールドを管理対象とする場合は、圧縮方法と値を選択し、[OK] をクリックします。

    ラスタ データセットはジオデータベースに統合される（管理対象となる）ので、この圧縮方法を使用して格納されます。

  11. ラスタを属性として読み込んだ後は、そのラスタ属性を表示してさらに編集を行うことができます。ラスタ フィールドのドロップダウン リストの矢印をクリックし、メニューでいずれかのオプションを選択します。
    • [表示] をクリックし、大きいウィンドウでラスタを開きます。
    • [読み込み] をクリックし、別の画像をラスタ属性として読み込みます。
    • [消去] をクリックし、ラスタ属性を削除します。
    • [名前を付けて保存] をクリックし、ラスタをエクスポートします。
    • [プロパティ] をクリックし、ラスタのプロパティを表示、編集できます。
  12. 作業が済んだら、[属性] ウィンドウを閉じます。
  13. [エディタ] ツールバーの [エディタ] メニューをクリックし、[編集の終了] をクリックします。

また、ラスタ属性を属性テーブルの内部から編集することもできます。編集セッションが開始されている必要があります。変更対象の行でラスタのドロップダウン リストの矢印をクリックし、表示されたウィンドウを右クリックして、[読み込み] をクリックします。


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7/10/2012