縮尺の操作

データ フレーム内でマップを描画する場合、任意の縮尺でマップを表示することができます。マップに必要な縮尺を複数設定しておいて、縮尺をリストから選択できるようにすることもできます。

マップの縮尺を指定するには、値を入力するか、ドロップダウン リストから縮尺を選択します。

ドロップダウン リストから縮尺を選択します。縮尺を指定すると、マップはその縮尺で表示されます。
ヒントヒント:

[標準] ツールバーの縮尺ボックスが無効な場合、データ フレームが固定範囲または固定縮尺に設定されている可能性があります。縮尺ボックスを有効にするには、[表示] [データ フレーム プロパティ] の順にクリックし、[データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。[データ フレーム] タブをクリックし、[範囲] ドロップダウン メニューから [自動] を選択します。

縮尺の入力は柔軟にできます。縮尺ボックスには、さまざまな方法で値を入力することができます。

現在の縮尺を縮尺選択のリストに追加するには、[<現在の縮尺を使用>] を選択します。

ダイアログ ボックスで縮尺を指定する際には、縮尺ドロップダウン リストに 2 つのオプションが追加されます。

マップの縮尺リストのカスタマイズ

ArcMap 全体の縮尺リストに表示される標準縮尺と、縮尺を表示する形式をカスタマイズすることができます。

<このリストをカスタマイズ...> の使用

縮尺ドロップダウン リストから [<このリストをカスタマイズ>] をクリックすると、[縮尺設定] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスで、縮尺設定のセットを作成したり、他で用意された縮尺リストを使用したりできます。

[縮尺設定] ダイアログ ボックスの使用

縮尺を追加および削除することができます。さらに、縮尺設定を保存して他のユーザと共有したり、縮尺設定ファイルを読み込んでマップで使用することもできます。

[標準縮尺] タブの標準縮尺のリストに行った変更は、マップのアクティブ データ フレームに格納されます。マップ ドキュメントの各データ フレームには、個別の標準縮尺のリストを設定できます。この方法では、マップ ドキュメントの各データ フレームによって表現される特定のマップに合わせて、標準縮尺のリストをカスタマイズすることができます。現在の標準縮尺のセットを、新規に作成するすべてのマップ ドキュメントのデフォルトにするには、[標準縮尺] タブの [デフォルトに設定] ボタンをクリックします。アクティブ データ フレームをリセットしてデフォルトの標準縮尺を使用するには、[読み込み] [デフォルトの縮尺] の順にクリックします。

[ズーム時にこれらの縮尺のみを表示] チェックボックスをオンにして、マップ表示をリストの縮尺に制限することができます。このチェックボックスをオンにすると、順次ズームする機能においてズーム可能な縮尺が、このダイアログに示された縮尺に制限されます。このオプションは、マウス ホイールを回したり、[ツール] ツールバーの [定率拡大] 定率拡大 ボタンや [定率縮小] 定率縮小 ボタンをクリックしたり、キーボードで + キーや - キーを押したりしたときに適用されます。ただし、デフォルトでは、[ツール] ツールバーの対話的な [拡大] 拡大 ツールと [縮小] 縮小 ツールには適用されません。

ヒントヒント:

対話的な [拡大] ツールと [縮小] ツールで指定の縮尺だけを有効にするには、Ctrl キーを押しながらツールを使用します。

[縮尺設定] ダイアログ ボックスの [縮尺形式] タブを使用して、縮尺の表示方法を設定することもできます。

縮尺形式を作成または編集する場合、絶対縮尺形式と相対縮尺形式のどちらを使用しているかにより、使用できるオプションが異なります。絶対形式の場合は、縮尺比率で使用する区切り文字を設定できます。デフォルトではコロン(:)が使用されます。相対形式の場合は、ページ単位とマップ単位の両方を設定し(たとえば、ページでのセンチメートルが地上でのマイルに等しい)、等価表記を指定し、表示オプション(表示する小数位桁数、単位を大文字の表記にするか短縮表記にするか、など)を設定できます。[桁区切り記号を表示] の有無(たとえば、「24000」は区切り記号なし)や、縮尺の順序を [反転] させる(たとえば、24,000:1)かどうかを指定することもできます。

縮尺形式の設定

[縮尺形式] タブで行った変更は、アプリケーション レベルで格納され、すべての ArcMap セッションに適用されます。縮尺形式の情報は、マップ ドキュメント内には格納されません。

関連項目


7/10/2012