テーブルの結合とリレートによってスケマティック フィーチャの描画やラベル表示を行う

ArcGIS 10 より前のバージョンでは、ラベリングとシンボル表示には、ダイアグラムに含まれているスケマティック フィーチャと関連付けられた実際のフィーチャから属性を取得するために、多くの構成を行ってスケマティック属性とプロパティを作成する必要がありました。このバージョンでは、ダイアグラムに含まれるスケマティック フィーチャは標準フィーチャとなったため、結合を構成するときに実際のフィーチャの属性を簡単に取得できます。スケマティック ダイアグラムが、ジオメトリック ネットワーク、ネットワーク データセット、または GIS によって管理されているその他のテーブルの実際のフィーチャに基づいている場合、結合によって、すべてのスケマティック フィーチャ フィールドと、関連する実際のフィーチャ フィールドにアクセスできます。

ダイアグラムを作成した後は、結合を必要とするスケマティック レイヤを構成するレイヤごとに以下の手順を実行します。

手順:
  1. ArcMap のコンテンツ ウィンドウで、フィーチャ レイヤを右クリックします。
  2. [プロパティ] を選択します。

    [レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。

  3. [結合とリレート] タブをクリックします。
  4. 左側の [結合] セクションで [追加] をクリックします。

    [結合] ダイアログ ボックスが開きます。

    サンプル [結合] ダイアログ ボックス - 初期の内容

    1. [結合に利用する値を持つフィールド] リストから [UOID] を選択します。

      UOID は、Schematics で実際のフィーチャのオブジェクト ID が保存されるフィールドです。

    2. [結合対象レイヤまたはテーブル] リストの横にある参照ボタンをクリックします。

      [追加] ダイアログ ボックスが開きます。

    3. このスケマティック フィーチャ レイヤと関連付けられた実際のフィーチャクラスに移動して選択します。
    4. [追加] ボタンをクリックします。
    5. [結合のマッチングに利用するフィールド] リストから [OBJECTID] を選択します。

      これで、スケマティック フィーチャクラスから実際の GIS フィーチャクラスへの結合が作成されました。

      サンプル [結合] ダイアログ ボックス - 最終的な内容

    6. [OK] をクリックします。

[ラベル] および [シンボル] タブを使用して、ラベルとシンボルを設定できます。スケマティック フィーチャクラスおよび関連する実際のフィーチャクラスのすべてのフィールドを使用できます。

ヒントヒント:

新しく指定したレイヤ プロパティを、同じスケマティック ダイアグラム テンプレートに基づくすべてのスケマティック ダイアグラムのデフォルトとして設定する場合は、スケマティック レイヤをレイヤ ファイルとしてエクスポートしてから、それをスケマティック データセット エディタの [デフォルト シンボルのインポート] コマンドを使用してダイアグラム テンプレート レベルでインポートできます。

[デフォルト シンボルのインポート] コマンドによるデフォルトのスケマティック レイヤ プロパティの指定に関する詳細

関連項目


7/10/2012